章末座談会1
実「何、この座談会って」
悠斗「作中がシリアスだから少しコメディ感を出そうと作者が出した企画」
始「それにしても何でこのタイミングなんだ?」
フェンリル「作者が思いついたのが十六話を書いた後だったからですよ」
始「いいかげんな…」
フ「この話自体、作者の気分で書かれているのだからかまわないのでは?」
悠「とりあえず、作者が飽きない限りは続くだろ」
始「そういえば桜とお前のところの娘と次男はどうした」
悠「ヘルは病欠、オルムはそこらへん。桜は委員会」
実「それで何をすればいいの?」
悠「適当に作中の愚痴を話しとけばいいんじゃないか?」
題目1 さらば、未登場人物達よ
フ「とりあえず今まで座談会ができなかった分もまとめてとのことです」
実「と言われても…」
始「いいかげんだな」
悠「作者がいいかげんなんだろ。それより適当に話して、適当に切り上げたらいい」
実「ここにもいいかげんというか、やる気がないのが」
始「作者からネタが届いてる。執筆秘話らしい」
悠「興味ないね」
始「なくても言わなきゃ始まらないだろ。まず、前回の第3章についてだが、他にも数人新しい登場人物が出るはずだったらしい」
実「そんな人いるんだ」
始「物語の進行上、出番が無くなってしまったらしい」
悠「単純に作者が面倒くさくなっただけじゃないのか?」
フ「ありえますね。何しろいいかげんですから」
始「いいかげんな作者は置いておいて、桜の友人の女子高生が一人と、ロキとシギュンの息子二人が登場する予定だったらしい」
フ「ほう、残念でしたね。出てきたら是非挨拶したいと思っていましたのに」
部屋の気温が三度ほど下がった気がした。
悠「まあ、出ても出なくてもどっちでもいいような奴らだな。登場の機会はなさそうだ。哀れだな」
実「哀れなんて思ってないくせに…」
悠「何か言ったか?」
実「ううん、なんでもない」
始「まあ、確かにこの後登場する機会はなさそうだ。かわいそうだが登場はあきらめてもらおう」
題目2 親ばか父とファザコンの子供達
悠「何だ、このふざけた題目は」
実「ふざけてるも何も…」
始「事実だしな」
フ「ファザコンは否定しませんがね」
実・始「………」
フ「?」
実「まあ、とりあえず、昔から家族仲が良かったの?」
悠「そうだな、基本的に大きな喧嘩もしたことがないしな」
始「息子の反抗期とかは?」
悠「ないね。フェンリルは俺に逆らう事なんてしたことがないし、オルムは甘えたがりだったから」
フ「本当にウザイくらいに父上や母上に甘えてましたからね」
悠「基本的な躾はほとんどフェンリルがやってたなぁ」
始「父親もしろよ」
フ「かまいませんよ。父上の性格からしても期待してませんから」
悠「フェンリル……不満があるなら言っていいんだぞ?」
フ「ありませんよ。父上に不満なんて」
実「……悠斗がこういう性格になった原因の一端はこれかな?」
始「…かもな」
題目3 神様って何ができるの?
悠「また意味のわからん題目を」
始「今まで見たのって破壊活動と人を欺くらかすやつぐらいだろ」
実「始兄さん……それはちょっと」
悠「失礼な奴だな。ルーンだ。それに欺すのは俺の専売特許だぞ」
始「そういえばそうだったな」
実「(それで良いのかな…)」
フ「ルーン魔法は刻む文字によって効果が違います」
悠「最近はデザインとして使われることもあるから、それほど珍しいものではないな」
実「霊能力とか超能力とは違うの?」
悠「全然違う。そもそも霊能力や超能力が存在するかすらわからん」
始「そういうものなのか?」
悠「そういうものだ。魔法が存在するファンタジー小説に超能力や霊能力が必ずしもあるとは限らんだろ」
始「それもそうか」
実「じゃあ、幽霊とか見えないの?」
悠「? 変なこと訊くな」
フ「死んだ人間は冥界に行くものですよ。だからそこらへんにいるわけではありません」
実「なーんだ。じゃあ幽霊はいないんだ」
悠「そうだな。ヘルの話では、たまにさまよう奴もいるそうだが」
実・始「!」
フ「でも見たことはありませんね」
悠「俺も。いるのなら見たい気もするけど」
実「良かった……じゃあ、ここに僕達四人以外はいないんだね」
悠「? 何言ってるんだ?」
フ「さっきから五人でしょ」
実・始「!?」
フ「さっきからあなた方の足下に一人―――」
二人の足下のテーブルクロスが揺れる。
実・始「ギャーーーーー!!!」
実と始が走り去る。
悠「…何してるんだ、あいつら?」
フ「さあ?」
ミドガルズオルム「どうしたの?」
ミドガルズオルムがテーブルの下から出てくる。
フ「あなたも何でテーブルの下に入っているんですか」
ミ「だって狭くて暗いんだもん」
悠「相変わらず暗くて狭いところが好きだな…」
フ「蛇ですから」
ミ「ところでお父さん達何してたの?」
悠「どうでもいいことだよ」
フ「二人がいなくなってしまったので今日はお開きですね」
悠「帰りにヘルへのおみやげを買っていくか」
ただ気が向いたから書いた話です(笑)
次は第4章が終わってからですね。




