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序章
──どこまでも続く、青い空。
それを彩る白い雲。
どこにでもある、普通の景色。
それはそう、“当たり前”の景色。
この世界は今も進んでいる。
過去から未来へと。
たった1つの結末に向かって。
青い空と白い雲の景色がそこにあるのが、“当たり前”のように。
あなたは空を見て、きれいだと思ったことがありますか?
あなたは誰かに恋をしたことがありますか?
あなたは誰かを嫌いになったことがありますか?
あなたは誰かを殺したいほど憎んだことがありますか?
あなたは──
──誰かを殺したことがありますか?