嘘と誠の協奏曲 Ⅳ
結局、唯一女子の遠藤先輩のみ残り、俺たちは再びミサの発明品各種の前に集まる。てかうちの高校男児よ、勇気を持てよ………。
「はいはーい、それじゃあチーム分けだけどね」
「それならまずアイツとは別にして。」
ミサを遮り、更織は失礼にも俺を指差し言う。
「…結局発端は私とコイツよ。同チームになるのはダメでしょ?」
「うん、確かにそうだね。じゃあチームリーダーはゆう兄とカスミを軸にして考えよう!」
「あ、じゃあオレもその嬢ちゃん側だな。」
と、今度はギンキのたてた親指が更織を指す。
「わかった!」
「ちょ、そいつの息のかかった人はごめんよ!」
カスミは拒んだが、すかさずギンキが口を挟む。
「まあまあ安心しろ、今回は本気でアイツ、ユウマと戦いたい気持ちできたんだ。一つ腕を買ってくれねぇか?」
その目は、マジである。おいコイツ手心加えてこねえなきっと。
「?…まあ、ちゃんとしてくださるなら大丈夫ですけど………」
と、渋々と了承した更織。だが、
「なら、私は彼の敵ですね」
と今度はルシフェルが俺側につく。
「わたくし、彼と近いと蕁麻疹が出るので」
「コイツ……」
相変わらずの犬猿さだ。
呆れつつ、俺は次にノブキを見る。と、ノブキは肩をすくめつつ、
「ああ、オレもユウマだな。そう言う関係性って意味でな。」
「『利用し利用される、悪友』的にか?」
「そう言うこった。」
その後、遠藤、ハジメ、ギンキが更織側に。そして俺サイドはノブキ、ルシフェル、マオ………そしてなぜかサトシがこちら側についてきたのだった。
「...なんでだ?」
その問いを、俺ではなくノブキがすると、サトシは肩をすくめて言う。
「そりゃ、【平等】じゃねえだろ」
「平等?」
首を傾げたのを見てさらに苦笑したサトシはこう付け加えた。
「...疑うだけの更識、真偽の間を見るハジメ。」
サトシは一息つき、
「だから、俺は【信じる】を演じてるんだ。味方、と思おうと思えねえでも、まあ頼むぜ大将」
「サトシ、お前」
俺はそんな彼の心境に、共感のようなものを...。
「...あとイケメン野郎に鉄槌を」
「オッシャ任せろ!!」
ノブキとサトシが腕を絡め誓ったのを背に、俺はドッと気が重くなったのだった。




