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魔王と勇者に好かれたもの  作者: ヨベ キラセス
一章 平穏と日常に思い馳せたもの
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嘘と誠の協奏曲 Ⅳ

 結局、唯一女子の遠藤先輩のみ残り、俺たちは再びミサの発明品各種の前に集まる。てかうちの高校男児よ、勇気を持てよ………。


「はいはーい、それじゃあチーム分けだけどね」


「それならまずアイツとは別にして。」


 ミサを遮り、更織は失礼にも俺を指差し言う。

「…結局発端は私とコイツよ。同チームになるのはダメでしょ?」

「うん、確かにそうだね。じゃあチームリーダーはゆう兄とカスミを軸にして考えよう!」


「あ、じゃあオレもその嬢ちゃん側だな。」


 と、今度はギンキのたてた親指が更織を指す。

「わかった!」

「ちょ、そいつの息のかかった人はごめんよ!」

 カスミは拒んだが、すかさずギンキが口を挟む。

「まあまあ安心しろ、今回は(・・・)本気でアイツ、ユウマと戦いたい気持ちできたんだ。一つ腕を買ってくれねぇか?」

 その目は、マジである。おいコイツ手心加えてこねえなきっと。

「?…まあ、ちゃんとしてくださるなら大丈夫ですけど………」

 と、渋々と了承した更織。だが、


「なら、私は彼の敵ですね」


 と今度はルシフェルが俺側につく。

「わたくし、彼と近いと蕁麻疹が出るので」

「コイツ……」

 相変わらずの犬猿さだ。

 呆れつつ、俺は次にノブキを見る。と、ノブキは肩をすくめつつ、

「ああ、オレもユウマだな。そう言う関係性って意味でな。」

「『利用し利用される、悪友』的にか?」

「そう言うこった。」



 その後、遠藤、ハジメ、ギンキが更織側に。そして俺サイドはノブキ、ルシフェル、マオ………そしてなぜかサトシがこちら側についてきたのだった。


「...なんでだ?」

 その問いを、俺ではなくノブキがすると、サトシは肩をすくめて言う。

「そりゃ、【平等】じゃねえだろ」

「平等?」

 首を傾げたのを見てさらに苦笑したサトシはこう付け加えた。

「...疑うだけの更識、真偽の間を見るハジメ。」

 サトシは一息つき、

「だから、俺は【信じる】を演じてるんだ。味方、と思おうと思えねえでも、まあ頼むぜ大将」

「サトシ、お前」

 俺はそんな彼の心境に、共感のようなものを...。


「...あとイケメン野郎に鉄槌を」

「オッシャ任せろ!!」


 ノブキとサトシが腕を絡め誓ったのを背に、俺はドッと気が重くなったのだった。

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