嘘と誠の協奏曲 Ⅱ
『それではエキシビションなのですがー。……じゃっじゃーん!!』
と、ミサが手のひらを校庭に向ける。
皆がハテナを浮かべたあたりで徐々に、地響きが大きくなってきたのに動揺する声に変わっていき、
校庭の一部がバカっと割れて大きな机が突き出てきた。
『はーい、皆さんにはこれから私の実験兼、かの魔法使いさんを打倒していただきたいと思いまーす!!』
参加予定の俺とマオとユウカ、ノブキ、カスミ、ハジメ、サトシ、それと外部だがギンキ、ルシフェルの9名だ。
「…よしハンサ、お前も入れ。」
「いやです」
長い付き合いだからか、肩を掴んで引き寄せようとしたギンキの手をスルッと避けて距離を取るハンサ。
「あのですね、自分参謀で、ここ最近に出ざる得ない状況が続いただけで本来ギンキさんのように前に出る役ではないんで・す・が?」
「く、珍しいほど『やりたくないオーラ』が見えるぜコイツ」
こうなるといくら普段ワンマンなギンキでもハンサを動かすのは難しいだろう。
俺はチラッとある場所、と言うよりある女子を見た後ノブキに向ける。ノブキは視線を感じてか肩をすくめる。
「キキも無理だぞ? そもそも無理ってわかるだろ?」
「ま、そっか」
ノブキはこのメンツについていける変人だが、文坂は流石にただの一般人。無理強いはできないだろう。
「しかしそうなると本当にハンサをどうにかしないとな」
「い、いくらユウマでも姫様でも僕は嫌です!! 絶対嫌な予感しかしませんから。何ならユウマかギンキを盾にしてでも前に出ませんよ!!」
「さすが参謀らしいクズさだな。」
ここまで頑ななハンサをどう説得しようか、と思っていたのだが、
「そのエキシビション、自分も参加させていただきたい!」
と、ハンサの救世主たるか、声を上げた男子が一人こちらに駆ける。
それは、先日ノブキを勧誘していた先輩だった。




