間違った異能の遊戯譚 Ⅱ
ひとまずミサをなだめ、ふと、俺は二人に同様の質問を投げかけてみた。
「そうだシスターズよ、今この商店街でやれば盛り上がりそうな事ってなんだと思う?」
「俺が兄貴だよユウにい!」
「へへー、ユウマさんはよくわかっていらっしゃる!」
少しムキになった弟(兄)とドヤる姉(妹)、本当に双子か疑いそうになる。
しかし気を取り直すのが早かったアリトは挙手し、目を輝かせていた。
「だったらさ、ユウにいの異能バトルとかどうよ!」
その言葉に、思い出したように一口コーヒーを含んだ俺とマオが同時に吹いた。
「ブッ!………アリト、それはちょーっと……」
とチラッと更織に目を向けると、更織はジトーっと俺を見ていた。怖っ!
「えー、クリスマスの時みたいなのまた見たいなー! あ、例えばアニメみたいな超次元スポーツバトルとかさ!」
「おいおい、そんなの出来るわけ––––」
と否定しようとしたが、そこで少し考えてみることにした。
「いいんじゃねーか? エキシビションでやっても」
それは意外なことに、それまで別席で夫婦漫才してたノブキの声だった。
「な、おまっ!」
と止めようとしたが、笑っているものの些か真剣さを感じる声音でノブキは続けた。
「実際、商店街のイベントの定番どころは町内で競うスポーツ交流とかだろ。ま、そこの一般人とは別括りで俺らだけのエキシビションってことでやればさらに面白そうだしな。」
「な、いきなり割り込んできて何!それに私たちは一般人って、アンタは––––」
「いやー、可哀想だろ? 嘘?とはいえ超次元スポーツに無理に関わってお怪我されれば、な?」
ノブキはなぜか更織を煽ってしまい、嫌な予感を感じた隣のハジメの静止を前に、
「言ってくれるじゃない! 私たちがアンタ達コテンパンにしてあげるから!」
その発言にノブキはニヤリと笑い、双子とミサは面白そうな展開にワクワクした表情を。
そして俺とハジメは止めるのを諦め眉間に親指を当てた。
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「……で、どうしてくれるんだバカ友。」
そんな会話から二週間もたたず日曜の今日、ミサの計らいで校庭にてレクリエーション兼地域交流会場として集ったわけだが。
「…何でかなー」
常識知らずな天才少女の学校に、おそらく大半は町内の人々が集っただろう。それはもう、数試合数戦出来るほどに。
そんな中でさらに午前最初に大々的に掲げられたのは……【聖夜の魔法使いと、その仲間達のエキシビション】だとか。まじでふざけるなって話なわけだ。




