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楽園の鼠  作者: 金林檎
第1章 蝙蝠神の契約者
13/22

第11話 油断大敵、いやマジで

第11話です。

主人公視点で始まります。

 前回のあらすじ!!『神隠し』の子供達と遊んでいたら、なんか気色悪い[アンノーン]モドキが出てきてさぁ大変!支離滅裂なことを言いながら襲いかかってきたので、相棒と『異界接続』!相手してやるよ、かかってこいや〜!!←今ここ


 はい、お待たせしました、CM中もチャンネル変えてなかったかな!?さぁ今回も始まるよ〜!!うん、それより俺達の『異界接続』久々だろう?信じられるか?今の俺ちゃんの姿、身長3メートル超えのムキムキマッチョの蝙蝠男なんだぜ?相棒のセンスヤバくない?くっそかっけぇ〜よな?見ろよシズクちゃんなんてキラキラ通り越してがんぎまった目でこっち見てるぜ?いや〜最初にこの姿になった時は痺れたね!もう一生相棒についてくわ〜って思ったね!まぁ何が言いたいのかと言うと、久しぶりの変身テンション上がる〜!!ヒャホォォイ!!


「■ッ!『異界接続』!?馬鹿な!!【神】との契約を成立させたと言うのぉ!?あり得ない、あり得ない■あり得ないあり得ない■あり得ないぃぃ!!【神】の契約者〈ゴッツホルダー〉なんて机上の空論だ!!だから『旧楽園計画』は凍結した!!じゃないと、ウチは、ウチ達の『新楽園計画』は、………駄目だ、駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ■駄目だぁぁ!!関係無い!!〈ゴッツホルダー〉ごと〈チャイルドエラー〉に取り込めばぁぁ!!」


 フハハハハハハ!!いまいち何を言っているのかはよく分からないが気分はいいぞ!!フハハハハハハ!!


「何が可笑しい!!その■にやけ面ぁぁ!!潰し■てやるぅぅぅ!!」


 うぉ!?なんか体中から口が生えてきたキッモ!?


「走れ走れ境界の狭間、我は光帯の檢べ」「畏れよ崇めよ、私心を拝し、我に応えよ」「四散月花の光の下、恥ずべき君は慄く心火」「来たれ来たれ蛮行の風、我は四海を統べる者」「死が貴方を包めども、それは必ず巨益なに」「知らせよ知らせよ、知ら示せ御幸の鐘」


 うっわ〜、それぞれの口が別々に動いてる、無いわ〜、つ〜うか一気に喋るな俺は聖徳太子じゃあ無いんだよ、何言ってんだか分からん。


「(なぁ相棒、ショウトクタイシってなんだ?)」


 知らん!なんか頭に降りてきた!!


「(お、おう)」


「破滅の光を贈る者」「祖は汝に祈る者」「その身を業火で燃やす者」「答えの海に至る者」「死をもって幸福を成す者」「深山の頂く山の王」


 お?なんか肌がピリピリしてきだぞ?でもな〜、なんか知らんが、こう危機感?ってのが湧いて来んのよな〜、相手さん殺る気満々なのに、なんでだろ?


「(まぁそれは当然であろう相棒、なんせ真正の【神】たる余がその身に降りているのだ、この程度危機でもなんでもないわ)」


 やだ、うちのチョロ神様カッコいい、素敵!抱いて!


「(む?相棒は男であろう?余の子は孕めぬぞ?)」


 じゃあ相棒が産んでよ。


「(余が孕むの!!?)」


 ふ、当然だろ?


「(え、そうなの?人間って奥が深いんだな、余少し舐めてた、反省)」


「ッ!なに黙って突っ立てやがる!余裕■のつもりか!?■■その透かし顔■吠え面に変えてやるぅぅ!!」


 やっべ怒られた、相棒どうすんだよ?


「(え?余が悪いの?)」


「『異界接続』〈ハシン〉!!」「『異界接続』〈サナララ〉!!」「『異界接続』〈タクノ〉!!」「『異界接続』〈シンハ〉!!」「『異界接続』〈ギンレイ〉!!」「『異界接続』〈白狼〉!!」


 うわ!!ヤバそうなのいっぱい出てきた!!


「■■死ぃ■ぃね■ぇぇぇ!!」


「(来るぞ相棒、格の違いを見せてやれ)」


 おう!任せろ相棒!!


「つ〜か少し落ち着け!!言っている事半分も分からねぇよ!!」


 こっちに向ってビームを放とうとしている、でっかい蛇の首を右腕の翼で両断する。


「そもそもお前は!!」


 呪文的な何かを呟いている、二足歩行の像みたいな長い鼻をしたラクダを左腕の翼で切り刻む。


「いったい!!」


 足下で蠢く半魚人みたいな奴の頭を超音波で破裂させ。


「どこの!!」


 頭上に飛びかかってくる白い狼を上段蹴りでドタマをぶち抜く。


「どなたさまですか!!?」

「〜〜ッ!!どこまで■馬鹿に■すれば!!〈ギンレイ〉〈タクノ〉!!」


 高速で近づく銀色の鷲を回し蹴りでぶっ飛ばし、炎で全身が燃えている蜥蜴の化け物にぶつけ爆散させる。


「クッ!深度4の怪異■をこうも容易く!?■ならば!!■死せる魂よ纏まり合わせよ、冥府の扉を開き、異なる怨讐よここに怨敵を亡き者に『怪異結合』!!合成魔獣〈キメラ〉!!」


 ソラが倒した怪異の死骸や肉片が蠢き、引き合い一つになる、肉塊が波打ち、醜悪な怪物に姿を変え、咆哮をあげる。


〘グガアァァァァァァ!!!!!!〙


 大気が震え、途方もない重圧がその場を制す。


「ハハ、アハ■ハハハ!!どうだ!!深度4の怪異を6体!これだけの■■素材で作られた■〈キメラ〉だ!!深度8!![王種]の[アンノーン]に匹敵する!!例え【神】とて神秘の格では劣らない!!」


 え?そうなのヤバくない?


「(ほぅ、やるではないか、クックク、だが冥府の【神】たる余に、冥府に纒わる秘術とはいただけないな相棒、両の手を合わせ合掌せよ)」


 ??おう、分かった相棒が言うならやるよ、合掌。


「(『鎮魂』)」


 〈キメラ〉が纏う冥界の霧が霧散し、その場を制した重圧が解かれた。


〘アァァァ………ァ…ァ………〙


 醜悪で圧倒的な力を持った〈キメラ〉は物言わぬ肉塊へと戻っていく。


「迷える魂が浄化していく、おぉ主よ」


 さっきから俺達を無言でガン見していたシズクちゃんがやっと声を出してくれた、正直[アンノーン]モドキよりも怖かった、ゲフンゲフン心配してたから良かったよ、言っている意味は分からないし、相変わらずがんぎまった目でこっち見てるけど。


「(うむ、気にするでない、よくあることだ相棒)」


 …………だよな!!よくあることだよな!!


「(うむうむ、あの娘もなかなかキマってきてるな、いい具合いだ、クックク)」


 そんなこんなで〈キメラ〉?だっけか、が完全に肉塊に戻った。


「ば、馬鹿な……そんな■馬鹿なぁぁ!!?」


 だよね~、なんか切り札っぽい奴をこんな簡単に処理されたらね〜、あぁ不憫な、どうすんだよ相棒。


「(いや冥界の【神】にその権限内の術を使うほうが悪くない?)」


 確かに、じゃあしょうがないか、うん。


「まさか■〈カマソッツ〉は冥界に纒わる【神】なのか!?」


 …………おい相棒、まさか相棒ってマイナーな神様なんじゃ。


「(相棒!?そんな訳があるまい!確かに【アヌビス】の奴や【ハデス】の翁よりは多少、そう!多少は知名度に劣るが!それでも余は膨大な信仰を集めた偉大な冥界の【神】なのだ!!、まぁ、余を信仰していた文明は滅びたが、それは今の世界では他の【神】も条件は同じこと!!であるのなら、余は決してマイナーな【神】ではない!!)」


 あぁ、うん、相棒も大変なんだな。


「(相棒!!?)」


 大丈夫、俺はいつまでも相棒の味方だぜ?


「どこまでも■どこまでも■馬鹿にしてぇぇ!!ウチを見ろ!!黙るな!!他に思考を割くな!!■殺して■やる!!■クソ兄貴ぃぃ!!」

「え〜、でも俺のお前こと知らんし、自分を殺しにくる頭の可怪しい奴のこと、まともに相手するのもな〜、さっきも言ったけど、少し落ち着けよ、あと顔見せろ、顔も見せない奴の話しは聞かん」

「〜〜ッ!!■■ウチを忘れたのか!?■■馬鹿だ■馬鹿だと思っていたが■!!もう知らない!!■■〈キメラ〉がダメなら■、怪異で駄目なのなら!!■異界そのもので■■潰してやるよぉぉ!!」


 忘れたもなにも、俺相棒に会う前の記憶無いしな〜、そもそも俺の記憶奪ったのそっちの親玉じゃんよ。


「我等は歌を歌いましょう、貴方を讃える歌を歌いましょう、祖は偉大なり、祖は言霊を纏い我等に真実の道を示す者、歌いましょう、貴方を讃える歌を今ここに、我等は貴方に捧げましょう、『異界接続』〈アルタエル〉!!」


 今度は何だ?天使っぽい奴が出て来たぞ、しっかしよくもまぁ、次から次へとネタが尽んな。


〚シサタヤ、シサタヤ、オオウニシウニ、覆い給え、応え給え、我こそシヴァの死屍ぞ、『異界権現』〈霧酸地獄サンノウジヘン〉!!〛


 うわ!なんか赤い霧が出てきたぞ?なんじゃこりゃ、って熱っつ!?なにこれ熱い!?溶けてない!?俺の肌溶けてない!?熱い!というか痛い!!ヤバいどうしよう!?


「(落ち着け相棒、表面の皮膚が溶けただけだ)」


 おう、落ち着いた、でも痛いよ相棒。


「(そこは慣れろ、流石にこれは無傷とはいかないぞ、あちらも中々やりおるわ、まさか神骸を行使した権能を扱うとはな、まぁ安心せよ、この程度では命には届かん)」


 あれ?大丈夫な要素あった?


「(大丈夫だ)」


 …………うん、大丈夫だな!!なんやかんやで慣れてきたし!!


「(ぉ、おう、マジか流石だな相棒)」


 慣れろと言われたから慣れたら引かれたでござる、ゲセヌ。


「どうだぁぁ!!■■多少神秘の深度が劣るとは言え、■【神】に連なる怪異の■[異能]での『異界権限』だ!!■『聖王国』の『守護者』の[異能力]を■完全に再現した!■見たか!!これでウチを■無視できないだろうぅぅ!!」

「って言うかなに?俺に構って欲しいのお前?だったら何度も言うが顔見せろや、というかもう面倒臭い、勝手に見るぞ?」


 俺は赤い霧の中を突っ切り酸に肌を焼かれながらも[アンノーン]モドキの眼前に肉薄する。


「■っ!!?」


 そのまま右腕の翼で[アンノーン]モドキの顔面を斬りつけ、叩き割った。


「ぐぁぁあぁぁ!!」


 するとあら不思議、中から和風美少女が………って、ええぇぇぇぇええぇぇ!!!!?


「くっ!やってくれたねソラ兄!!まさかドーラの強化[アンノーン]の装甲を破壊するなんて!でも人の姿でも既に発動している[異能力]は十全に行使出来る!まだまだこれからだ!〈アルタエル〉!攻撃は通じている!畳み掛けろ!!」


 あまりの衝撃に固まる俺の顔面を、のっぺりとした顔の天使的な奴が殴り飛ばした。


「へぇぶぅぅ!!?」


 俺の体が錐揉み回転しながらぶっ飛び、ビルの壁にめり込んだ。


「きゅ〜」

「(相棒〜!?)」


 ビルの壁にめり込んだまま動かなくなったソラを見て、しばらく呆然としていた葵はぽつりと声を出した。


「…………………え?か、勝った?」





           ◆






 まさかの敗北!?はたして俺の運命はいかに!!引き続きチャンネルはそのままで!!


「(相棒!?ピンチなのか余裕なのかどっちなんだ!?)」


 勿論余裕よ!!…………かふっ、ガク。


「(相棒〜〜!!?)」


 次回に続く!!


 


ソラの弱点〝美少女〟効果〝思春期男子〟に必ず勝つ。


ここまで読んでくれてありがとう御座います。

次は第12話です、次回もよろしくお願いします。

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