第10話 ありがとう、また遊ぼうね
第10話です。
主人公視点で始まります。
前回のあらすじ!!無人都市『シンシア』に人が居ないのは『神隠し』のせいだった!?なにィ!?俺達と遊びたいだってぇ〜!?受けて立つ!!遊びで俺に勝てると思うなよ!!←今ここ
鬼ごっこにかくれんぼ、だるまさんが転んだ、ケイドロと隠し鬼、氷鬼やとおりゃんせ、俺達は様々な遊びでガキ共をボコボコ、ゲフンゲフン楽しませていた。
ガキ共はまだ満足しないのか次々とやってくる、まぁ同じ子供は居ないし、やはり遊んでやれば成仏?するらしい、やれやれしょうがない、お兄さん君達が満足するまで付き合ってやるよ、まったくやれやれだぜ。
「缶蹴った!!!」
「「「「「あ〜!!?」」」」」
「缶蹴り最っ高〜!!!!ヒャホォォイ!!!!」
決っして俺自身が楽しんでいる訳では無い、無いったら無い。
「オラオラァァ!!次はなんじゃ〜!!!?」
「「「「ひぇ~!?」」」」
まだまだ遊び足りない、ゲフンゲフン足らなそうにしているので、俺達は仕方なく童遊びを続行した。
「どうしたどうしたぁぁ!?もう終わりかぁぁ!?」
「「「お兄ちゃん怖い〜!!!」」」
うん!!楽しそうでなによりだ!!
◆
「アァァァァ!!ウチの〈チャイルドエラー〉が次々と消されていく!あり得ない!ウチはソラ兄やシズク姉とは違う!あんな失敗作が、『旧楽園計画』の遺物が!ウチの、ウチの邪魔をするな!駄目だ駄目だ、このままじゃ負ける?ウチが?あんな旧型に?お、『お父様』に叱られる?…………捨てられる?ウチも失敗作?嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、消さなきゃ、殺さなきゃ、でもどうやって?〈チャイルドエラー〉は都市住民全てを取り込んだ、圧倒的物量で押し勝てる?出来ない、ソラ兄が使っているのは権能?それならなぜ〈カマソッツ〉に乗っ取らていない!?それにシズク姉がなんで生きている!?ソラ兄と接触した時点で死んでるはずなのに!こんなの『お父様』に聞いていない!!」
何も無い空間の中で少女の声だけがこだまする。
「……………大丈夫、大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫、『お父様』はソラ兄達を〈チャイルドエラー〉に取り込めと言ってた、つまりソラ兄達はあくまでウチの踏み台、そうだ、そうだよ!シズク姉が生きてたなんてどうでもいい!ソラ兄が【神】の権能を扱えるのなら、それごと〈チャイルドエラー〉に取り込めばいい!!」
少女が感情を昂らせると、それに呼応して空間が揺れる。
「ウチは皆とは違う!!ウチは、ウチだけは『お父様』に愛されている!!必要とされている!!失敗だらけの兄や姉達とは!捨て石の為の弟や妹達とは違うんだ!!ウチだけは『お父様』に期待されている!!応えなきゃ、応えなきゃ応えなきゃ応えなきゃ応えなきゃ応えなきゃ応えなきゃ応えなきゃ!!」
悲鳴のように少女が放つ声は徐々に大きさを増していく。
「遊びで勝てないなら、遊びはお終い」
空間に亀裂が走る。
「50万人の〈チャイルドエラー〉の物量で駄目なら、5千の[異能]でウチが直接押し潰す」
少女だけが居るの空間が今音を立て砕け散った。
◆
「え?」
「なんで?」
「やだよ」
「まだ遊んでいたいよ」
「せっかく出会えたのに」
「遊んでも消えない人に出会えたのに」
「遊びたい」
「まだまだ遊んでいたい」
「お終い?」
「お終いか〜」
「いいよ」
「しょうがない」
「「「「「「「それが君との約束だから」」」」」」」
あん?なんだもうお終いか?まだ12時間しか遊んで無いじゃんよ。
「(相棒、本来の目的覚えてる?覚えてよな?余信じてもいいんだよな?)」
……………………お、おう、大丈夫だよ?
「(…………まぁ良い、どうやら文字通りお遊びは終わりらしい、ここからが本番だ、気合いを入れろよ?今までとは比較にならないぞ?)」
みたいだな、さてさて何が出てくるのか。
「ありがとうお兄ちゃん」
「ありがとうお姉ちゃん」
「遊んでくれてありがとう」
「どうかどうか死なないで」
「またいつか遊びましょう」
「「「「「「「どうかあの子とも仲良くしてね」」」」」」」
〈チャイルドエラー〉の体が溶けだし黒い泥状の液体に変わる、黒い泥状の液体は溶け合い一つの球体を作り出した。
真っ黒い球体に亀裂が走る、まるで卵から何かが産まれるように、球体が内側から割れ中からドロリと異形の怪物が這い出てきた。
「ァ■ァ、うん、喋るのは久しぶりだなぁ、ちゃんと■喋れているかな?久しぶり?いや初めましてかな?■、ウチは葵、『新楽園計画』の被検体さ、短い間だけどよろしく『旧楽園計画』の■■お兄さん、お姉さん、■■さっそくで悪いんだけど■死んでくれない?■■」
うわ〜、また一段とキモいのが出て来たな。
「[アンノーン]!?それも意思疎通が出来るほどに知能が発達した個体!!まさか、まさか村を襲った個体と同じ!」
「アハハ■ァ■!!ドーラの実験体と一緒にしてほしくはないなぁお姉さん、ウチは[アンノーン]じゃ無いよ?■■このボディはドーラの実験体をウチの〈チャイルドエラー〉が取り込んだ■■物だ、[異能力]の関係状人の身体だと複数の[異能]に耐えられないからね、[アンノーン]の体のほうが都合がいいんだ、うんうん、人と話すのは楽しいな、でも殺さなきゃ、殺さなきゃ■殺さなきゃ殺さなきゃ■殺さなきゃ殺さなきゃ■殺さなきゃ■殺さなきゃ殺さなきゃ■殺さなきゃ殺さなきゃ、じゃないと『お父様』に捨てられる、だからね?大人しくウチに殺されて?」
支離滅裂だな〜、大丈夫か?飯食ってる?ちゃんと寝てる?でもな〜。
「悪り〜けど、俺はまだやる事があるんだ、殺されてやる訳にはいかないな」
そう、シズクちゃんとのボーイミーツガールのイチャラブ生活がな!!
「そうです!!」
え?もしかしてシズクちゃんも同じことを?トゥンク。
「ソラ様の、僕達の救世の旅は始まったばかり、まだ死ぬ訳にはいきません!!」
だよね~。キュウセイの旅だよね~、うん分かってた、シズクちゃんキュウセイ好きだもんね〜、クスン。
「救世の旅?■■■あぁ、まさかまだ自分達がメインプランだと思ってますぅ?駄目ですよ?駄目です、駄目駄目■駄目駄目駄目■駄目駄目■駄目■駄目駄目■駄目!!もうメインプランはウチ達ですよぉ?だからぁ!旧世代はぁ!お呼びじゃねぇんだよ!!ああん!!?お前等は既に『お父様』から捨てられたの!!■生きる意味なんて無ねぇんだよ!!■■■大人しく■■ウチの糧になって死ね!〈ハシン〉!!」
うっわ!?何か変なのが飛んできた!?ビーム?ビームなのか!?
「あらよっと!!」
右手を突き出す、手の先から超音波的なものを出し、ビーム的な何かにぶつけ弾いた。
「よっしゃ成功!!」
「■■チッ!!やはり権能を行使しているのか!?だが【神】をどう騙している■かは知らないが、■■人の身では限界がある!!神秘の格は届か■■なくとも圧倒的物量で押■し潰す!!〈ハシン〉〈ラルタン〉〈シデン〉〈ハモン〉〈ライカ〉〈ナナン〉〈アノホ〉〈マハタ〉〈ハキノ〉〈トライ〉『異能結合』!!【カオス】!!!!」
おいおいおいおい!!冗談だろ!?さっきとは比べ物にならないほど大きいビームが何十発も!?無理無理ムリ!!流石にムリ!!相棒ヘルプ!!
「(クックッ、やっと余の出番か相棒?)」
その通り!!お願いしやすぜ相棒!!
「「(『異界接続』〈カマソッツ〉!!)」」
『異界接続』でできた両腕の翼を羽ばたかせて、無数のビームを霧散させる。
「■■ッ!!!!?馬鹿な!!?」
さぁ〜て反撃の時間だぜ〜!?ってことで次回に続く!!チャンネルはそのままで!!
「(う〜ん、たまに相棒が言っている事が分からないな)」
そこはのりと勢いよ!!
ここまで読んでくれてありがとう御座います。
次は第11話です、次回もよろしくお願いします。




