第9話 遊びは何時でも真剣勝負
第9話です。
主人公視点で進みます。
前回までのあらすじ?チョロ神様の神託受け、やって来ました無人都市『シンシア』!着いたはいいがマジで誰もいない、無人なのに都市とかこれいかに、取り敢えず黒幕野郎の痕跡を追って散策中←今ここ。
「しっかしホント誰も居ないな〜、元からこうなのか?」
「それにしては街全体に手入れが行き通っていますね、まるで昨日今日突然市民が消えたと言われた方が納得してしまいます」
「なにそれ怖い、でも『シンシア』って元から無人なんだろ?」
「………はい、僕の記憶でも『シンシア』は他の4つの防衛都市とは違い『聖都』からの人員は派遣されてないのは確かなはずです」
でも絶対変だぜこんな事、何が変って聞かれても、まぁ全体的に?としか言えないが。
「(まぁ明らかに■■■■■、彼奴めの仕業であろうな、また悪趣味な実験でもしていたのか、それとも継続しているのか)」
この状況は人為的に作られたってこと?ヤバいじゃん、一体全体どうやったら無人の都市を作れるのさ。
「(うむ、まず[アンノーン]の仕業ではないな、死体が無い、それに〝この都市に人が居ないのは当たり前〟という前提条件があるのはそもそもおかしい、であるのならこれは、世界に対しての事象の書換えが起こっておるな、ふむ、絞れてきたぞ、確か彼奴めの子飼いの中に居ったな)」
お!なになに、もう分かっちゃたの!?流石だぜ相棒!!俺達に出来ない事を平気でやってのける、そこに痺れる憧れる!!
「(む、そ、そうか……ふふ、憧れる、か……ふふ)」
うん、相変わらずチョロいな、うちの神様。
「(む?何か無礼なことを言われた気がする)」
そんなことより元凶の正体が分かったんだろ?なんなん?
「(むむむむ、何か釈然としないが、まぁよい、おそらくこれは『神隠し』の効果だろな)」
「神隠し?」
「『神隠し』?と言うことは現在の『シンシア』は『神隠し』にあってると言うことですかソラ様?」
「え?………うん、まぁ、そうなるね?」
「なるほど、そういう事ですか」
「…………へ?」
「つまり、『神隠し』を有する[異能力者]の暴走、覚醒の際自らの[異能]の源である『神隠し』の怪異に乗っ取られた[異能力者]が『シンシア』全ての住民を消してしまった、と言う事ですね?ソラ様」
「…………う、うむ、そのと〜リだぜ?シズクちゃん」
「では今回の救世の旅の目的は『神隠し』により消えてしまった『シンシア』の住民を救い出すのですね!」
「ソウダネ、ウン、キュウセイ、ガンバロウネ」
「はい!!ソラ様!!」
うわ〜い、今後の方針が決まったぞ〜、やったね、………うん、そろそろ誤魔化しがきつくなってきたな、でもでもシズクちゃんには見栄を張りたい、むむむむ。
「(いやいや、大丈夫だぞ相棒、この調子で信仰、コホン、信頼を勝ち取れ、なに多少の見栄は男のサガよ)」
あ、相棒〜!うん、俺頑張るよ!
「(うむ、相変わらずチョロな相棒)」
うん?相棒なんか言った?
「(いや何でもないぞ?)」
そっか気の所為か、まぁいいや、それでその神隠し?ってのはどうやったら見つけられるの?
「(あれは童子魂の集合体だ、獲物が居れば自ずと寄ってくる)」
ほうほう、つまりこの都市には俺達以外の人が居ないから。
「(ああ、段々と気配が濃くなってきおったわ、…………来るぞ)」
静まり返った大通りで突然黒い靄が現れ、徐々に人の形になっていく、やがてそれは無数の子供の姿となって、一斉にこちら側に視線を向けた。
「見つけた」
「見つけた」
「見〜つけた」
「お父さんの言う通り」
「お父様の言う通り」
「最後の一組見〜つけた」
うお〜、わらわら出て来たな、てか子供ばっかじゃん、え?これシバクの?ないは〜。
「っ!?これは!?ソラ様!!眷属としての行動許可を!!」
「へ?う、うん許可しまいます?」
「御意!!」
人としての擬態が解かれ、白い肌が薄黒く、白髪は金色に染まり、腕は蝙蝠の翼に変化する、眷属としてのシズクの姿を目の当たりにしたソラは驚愕し目を見開いた。
「え〜!?シズクちゃんがガングロちゃんになっちゃった!?なんで!?」
「いかがなされましたかソラ様?」
「え?…………え〜?」
「(落ち着け相棒)」
うん、落ち着いた。
「(うむ、大丈夫だ、シズクは眷属としての姿になったにすぎん)」
眷属………なぁ、眷属ってちょこちょこ出てくる単語なんだけど、一体なんなん?
「(相棒、大丈夫だ、問題無い)」
え?で、でも。
「(問題無い)」
………………うん、相棒が言うなら問題無いな!!
「(うむうむ、相棒も順調に神への道を進んでおる、問題無い)」
うんうん、問題無い、問題無い、わはははは!!
「あの、ソラ様?ぼ、僕に至らぬとこが有ったのでしょうか?」
「うんうん、問題無い、問題無い、わはははは!!」
「ッ!は、はい!!」
「(余の相棒がチョロ過ぎる件)」
さてさて、じゃあ目の前の状況をどうにかするか!
「遊びましょう?」
「遊ぼうよ?」
「僕達と一緒に遊ぼうよ?」
「私達と一緒に遊びましょう?」
「「「「「「「「いっぱいいっぱい遊びましょう?」」」」」」」」
え?なんだ遊んでほしいのか、しゃ〜ないな〜。
「(いいか相棒、返事をするなよ?それがトリガーだ、わざわざ相手の土俵にあがる必要は無い)」
「おう!いいぜ!!何して遊ぶよ!?」
「(っておい!?相棒なにやってんの!?)」
もう〜相棒は心配性なんだから、子供が遊んでほしいって言うんだから、遊んでやればいいんだよ。
「(クッ、そうだった、余の相棒はこんな奴だった!)」
「さ、流石ソラ様!あえて相手の術中に飛び込むとは!僕もお供します!!」
「(もうやだ〜、この主従、どうなっても知らないからな余は!!)」
よっしゃ!やったるで〜!!
「遊んでくれるの?」
「遊んでくれるんだって!!」
「やった〜!!」
「何して遊ぼう?」
「何して遊ぶ?」
「鬼ごっこ!!」
「鬼ごっこがいい!!」
お?決まったみたいだな!
「鬼ごっこな!?じゃあ俺達が鬼な!!」
「へ?」
「え?」
「ふぇ?」
「はぅ?」
ふ、油断したな!!
「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10!!いくぜオラァァァァ!!」
「キャー!!?」
「逃げろ逃げろ〜!!」
「ずるい、お兄ちゃんずるい!!」
ふふふ、これだからお子様はよ〜!
「フハハハハハハ!!勝てばいいのだよ勝てば!!」
「いや〜!!」
「はい1人確保〜!!!」
「あ〜捕まった!?」
「ソラ様、こちらも確保いたしました」
「でかしたシズクちゃん!!どんどんいくぞ〜!!」
「御意!!」
「(もうめちゃくちゃだな)」
相棒は大人だからわからんのです!遊びに関して、子供は何時でも全力投球なのさ!!
「次!!」
「「「「「だるまさんが転んだ!!」」」」」
「動かざること蝙蝠の如く!!」
「「「「「え〜!!?」」」」」
「ほいあがり!!次!!」
「「「「「「か、かくれんぼ!!」」」」」」
「フハハハハハハ!!蝙蝠の超音波から逃れる術は無し!!」
「「「「「「ひょえ〜!!?」」」」」」」
「次!!!」
「(なにこの無双劇?)」
「フハハハハハハ!!!遊びで俺に勝とうだなんて百年早いわ〜!!ワ〜ハハハハハハハ!!」
「流石です、ソラ様!!」
「「「「「「「「うわ〜ん!!負けちゃう〜!!?」」」」」」」」
そらそら、まだまだやるぞ〜!!俺達の戦いはこれからだ!!フハハハハハハ!!完!!
「(うむ、この物語はまだ続くぞ?)」
ここまで読んでくれてありがとうございます。
次は第10話です、まだまだ続きます、次回もよろしくお願いします。




