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やっぱり、君の瞳に恋してる!〜ピンクの瞳に魅了魔法の力が宿る悪役令嬢が、最強の魔導師を目指します〜  作者: 雪月花
ジュカル学園

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38:エクセブル 魔動物編


 今日も、昨日と同じトルハの森の集合場所に、クラスメートたちが集まっていた。

 講義が始まる時間にはまだ早いので、担任のレックス先生が来るのをみんなで待っている感じだった。


 私はノアの影に隠れながら、みんなの輪の外側に出来るだけいた。




「いたいた! ラズ、調子はどう? あれだけ爆睡してたから、元気になったかしら?」

 無常にもキャロルの元気な声が響いた。


「…………」

 私はノアの後ろからヒョコッと照れた顔を出して、キャロルを恨めしげに見た。


「?? 眠り姫は機嫌悪いの?」

 キャロルが不思議そうな顔でノアに聞いていた。

「その爆睡してたのが恥ずかしいんだってさ」

 ノアが苦笑しながら答えた。


「え、そこ? いつもイチャイチャを見せつけてるのに、今更そこ??」

 キャロルが驚きながら、私とノアを交互に見た。


「別に見せつけてなんか……」

 私は観念してノアの後ろから、そろりと前に出た。

「まさかの自覚なし!?」

 キャロルが更に驚いていた。


「この際だから、みんなが思っていることをこのお姉様が言ってあげるわ」

 キャロルがなぜか腰に手を当てて胸を張った。


「なんで授業中とか、2人はくっ付いて座るの?」

 キャロルが首をかしげた。


「……んー改めて聞かれると……馬車で隣り合って座ってた時からのクセ?」

 私はノアを見ながら首をかしげた。

「ラズがよく寒いってくっ付いてくるしな」

 ノアが私を見ながら返事をした。

「それはあるねぇ」

 そして2人して納得する。


「…………」

 キャロルがジト目でみていた。


「たまにランドールが、後ろから抱っこしてるよね?」

 キャロルがビシッと指をさしてきた。


「……補助? 魔石生成の時の補助かなぁ?」

 私はまたノアを見ながら首をかしげた。

「ラズの魔石の対象物がでかいから、後ろから補助するしかないだろ? この前なんか氷山を魔石化するし」

「……それはしょうがないね……」

 そしてまた2人して納得した。


「…………ラズが魔法に成功したり嬉しい時に、ちゃっかり抱き合ってランドールがオデコにチューしてるの知ってる……」

 キャロルがめげずにジト目で言い切った。


「……それは、どっちかって言うとノアのクセ?」

 私は、またまたノアを見ながら首をかしげた。

「…………」

 ノアは照れてフイッと顔を背けた。

「フフフッ」

 私は口元を押さえながら思わず笑った。


  


「ダメだ! バカップルにはどの攻撃も効かない!!」

 キャロルが歯ぎしりしていた。




**===========**

 

「今日は昨日に引き続いて、エクセブルに載っている動物系の集め方を教えるぞ」

 レックス先生が、昨日と同じようにエクセブルを掲げて説明し出した。


「このページに載っている〝ミドリス〟だが、これはこの動物のことだ」

 レックス先生がそう言って、鳥籠のようなゲージに入ったネズミのような小動物をみんなに見せた。


「実はこのエクセブルに載っている動物は、ほとんどが動物と魔物のハーフだ。だから『魔動物』と呼ぶ。魔動物は魔法で攻撃することで、勝負をしかけたということになる」

 先生がそう言いながら水の魔法を唱えた。

 

 レックス先生の魔法を付加させている持ち物は、どうやらペンのような杖で、指揮棒のように降るとたちまち水が発生してミドリスにかかった。


 すると、ミドリスは気絶しているのか動かなくなり、近くにヒゲが落ちていた。


「魔動物によって落とすアイテムが違うんだが、ミドリスの場合はヒゲだな。このヒゲを植物の時と同じようにエクセブルに挟むと……こうやって中に保存される」

 レックス先生が本を開けると、四角の枠の中にミドリスの絵が浮かび上がっていた。


「じゃぁミドリスもそこら辺によくいるから、各自探して練習用のエクセブルの中に保存してみてくれ」

 

 先生の掛け声と共に、みんな散り散りに動き出した。




 **===========**


「昨日は、何で私が山道から落ちたんだろうね?」

 私たち3人は早々に実習を終わらせて、集合場所で他の人が終わるのを待っていた。

 それで、私は気になっていたことを2人に聞いてみた。


「……私も考えてみたんだけど……」

 キャロルが神妙な顔をして喋り出した。

「竜王様に勝てるように、私、めちゃくちゃレベル上げ頑張ったんだ。だから女子の中ではラズの次に出席番号が早いの」


「?? それで?」

「……ヒロインのディアナよりレベルが高いのよ! だから多分、今のディアナより聖女レベルは私の方が上で……」


 キャロルが少し青くなりながらも説明を続けた。


「あのイベントの瞬間、世界(ゲーム)は私を聖女認定したのかも……それで、私の両サイドにいたラズとランドールだったら、好感度が高いラズが落ちたんじゃないかな……ラズのこと大好きだから!」

 キャロルがわざとらしく「キャー!」と両手で顔を隠した。


「え!? 私がキャロルの攻略対象者になったの!? なんか照れるー」

 私もわざとらしく両手で顔を隠した。

 そして2人して大笑いする。


 そんな私たちを見て、呆れ顔のノアが冷静に突っ込んだ。

「でもそれって、今後もアイスラーにイベントが起こるのか?」


「…………」

 キャロルはそこまで考えていなかったのか、笑みを消した顔で固まった。


「聖女レベルって、どうやったら下げれるデショウカ?」

 そして固まったままノアに質問していた。


「さぁ? 闇魔法の魔石でも付けてみたら?」

 ノアがため息をついた。


 キャロルはバッと私の方に向き「ラズから作ったら、すっごい闇魔法の魔石出来そう! 作って!」と騒ぎだした。


「……人から魔石は作れないし、私からすっごい闇魔法ってどうゆうことよ」

「え? えっちぃ見た目とフェロモンむんむんな所? ぶっちゃけ泣かなくても、()()()()が発動してるんじゃないかって思う時あるよね?」

 キャロルがキョトンとしたまま首をかしげる。


「闇魔法と関係ないじゃん……魔石、持ってるけど貸してあげないー」

 私は顔をプイッとそむけた。


「そんなぁ……あ、ランドールもちょっと笑ってるじゃん!! すっごい闇魔法出来そうって思ってるんだよね??」

 救いを求めてノアを見たキャロルが、そう言って騒ぎ出した。


「……そんなこと思うわけないだろ」

「嘘つきー!!」

 キャロルの声がトルハの森に響き渡った。



 

 結局、私はキャロルに魔石を貸してあげて、彼女は大剣にセットしてみていた。

 大剣も複数魔石がセット出来るので、キャロルはその魔石をしばらくつけて過ごしていた。


 それで本当に聖女レベルが下がったのか分からないが、一応キャロルにイベントが降りかかることは無くなった。



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