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第8回放送【スカイ・エルクラシスについて】

ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」



エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」



ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」



エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」



ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」



エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」



ユフィーリア「何だよ、エド」



エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」



ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」



エドワード「つまりぃ?」



ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」



エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」



ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」



エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」



ユフィーリア「言うんじゃねえ」

ユフィーリア「こんばんは。今日も始まりました、ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です」



――ガチャガチャガチャガチャ。



エドワード「司会は毎度お馴染みのぉ、ユフィーリア・エイクトベルとエドワード・ヴォルスラムで進めちゃいまぁす」



――きゅいんきゅいんきゅいんきゅいん。



ユフィーリア「さて、本日のゲストは誰が来るんだろうなエド」



――ジジジジジジジジジジジジッ。



エドワード「楽しみだねぇ、ユーリ」



――ズガガガガガガガガガカガガガッ。



ユフィーリア「うるせえなさっきから!!」



エドワード「副学院長、もう始まってるよぉ」



スカイ「あれ、もうッスか?」



ユフィーリア「そうだよ始まったんだよ。さっきから魔法兵器の音がうるせえんだよ」



エドワード「割と公害」



スカイ「いやー、面目ないッス。第1回目から放送を拝聴させてもらってるんスけどね、音質が悪いのかなって思ったりなんかしちゃったり」



ユフィーリア「そりゃヴァラール魔法学院の放送用魔法兵器って結構年季が入っているからな」



スカイ「だから音質向上の為に新しい放送用魔法兵器を組み上げてるんスよ。この放送には間に合わないんで、次回のルージュちゃんの放送の時に使ってみてくださいッス」



ユフィーリア「神か?」



エドワード「ナマ言ってすいませんでした」



スカイ「いえ別に、ボクがやりたいからやってるだけッス」



ユフィーリア「さて、一応タイトルコールな。こちら」





 第8回放送『スカイ・エルクラシスについて』!!





エドワード「今回は副学院長を丸裸にしていくよぉ」



スカイ「え? 全裸になればいいッスか?」



ユフィーリア「なるな、なるな。お前の全裸に何の価値があるんだよ」



スカイ「確かにボクの全裸って洗濯板みたいってよく言われるんスよね」



エドワード「何でそこまで痩せてんのよぉ」



ユフィーリア「飯も食わずに魔法兵器を組み上げてるからじゃねえか?」



スカイ「失礼な、ちゃんと携帯食料を食べてるッスよ」



ユフィーリア「それは何日前?」



スカイ「今朝」



エドワード「おい今朝から何時間経ってると思ってんだ」



ユフィーリア「今22時だぞ」



スカイ「あれそうだっけ」



ユフィーリア「コイツいっぺんリリアに見てもらった方がいいな、特に頭の方」



エドワード「そうだねぇ、食欲がないから病気かもしれないしねぇ」



スカイ「ボクは病気じゃないッスよ。健康診断も最高評価だったッス」



ユフィーリア「嘘つけ」



エドワード「サバ読むな」



スカイ「確かに体重で引っかかったッスけども」



ユフィーリア「ほら見ろ、痩せすぎなんだよお前。ショウ坊の方が健康的な身体になってきてんのに」



スカイ「そんなことを言うユフィーリアはどうなんスか。女の子だから痩せてナンボじゃないんスか」



ユフィーリア「ショウ坊にぶっ飛ばされる覚悟があるなら教えてやるよ」



スカイ「土下座で許してくれるッスか?」



エドワード「ユーリぃ、そろそろ進まないとぉ」



ユフィーリア「それじゃ、副学院長の情報をドドンと公開だ」





 スカイ・エルクラシス

 年齢:不詳(自称23歳)

 職業:ヴァラール魔法学院 副学院長

 趣味:魔法兵器の設計・開発、部品屋巡り、動物系の写真集を読むこと

 特技:機械修理、写真撮影、占い

 特記事項:副学院長でありながら魔法工学の教科も担当する教職員、最近ちょっとマッドサイエンティストの立ち位置になってきた





ユフィーリア「確かに副学院長の写真撮影技術は凄えからなァ」



エドワード「指示が上手いんだよねぇ」



スカイ「お褒めに預かり光栄ッス」



ユフィーリア「ていうか占い得意なのか?」



スカイ「まあ、魔眼があれば大体予想は出来るんで」



エドワード「頭がいいねぇ」



ユフィーリア「さて、色々と突っ込んできたけどスカイについて秘密情報の公開だ」



スカイ「実はボク、ユフィーリアやグローリアの前に開発されたキャラなんスよ」



エドワード「え、年上!?」



スカイ「ショウ君より年季は入ってないッスけど、まあ」



ユフィーリア「初期設定は人形だったな?」



スカイ「放送作家の奴がどこかの漫画に影響されたモンでねぇ」



エドワード「あれぇ? それで前身がたくさんの猫ちゃんを操る面倒くさがりな異能者だったんだっけぇ?」



スカイ「そうなんスよ!! 悔しいことに猫ちゃんを操れたんスよ、何でその設定を今作にも活かしてくれなかったんだ!!」



ユフィーリア「動物に飢えてるから」



エドワード「アレルギーってつらいねぇ」



スカイ「猫ちゃんもふもふしたいッス」



ユフィーリア「どんまい、来世に期待しろよ」



エドワード「アレルギーなら無理よぉ」



スカイ「ユフィーリア、終焉できないッスかね」



ユフィーリア「やってみるか? その場合、無痛症になるぞ」



スカイ「止めとこ……ボクの場合だと簡単に死にそう……」



エドワード「賢明」



ユフィーリア「飼ってみたい動物とかいる?」



スカイ「猫や犬なんかもいいけど、梟もいいッスね」



エドワード「梟? 非常食にでもするつもりぃ?」



スカイ「食わんわ!!」



ユフィーリア「あのもふもふさがいいんだよな」



スカイ「やっぱりユフィーリアは分かってるッスねぇ!!」



ユフィーリア「さて、スカイの追加情報だ」





 好きな食べ物:ツナパスタ、梅干し

 苦手な食べ物:味の濃い食べ物、お酒

 性癖:スレンダー美女による機械姦

 行ってみたい場所:特にない(現在視の魔眼でいつでも旅行気分)

 家族構成:父、母、妹

 得意な魔法:魔法工学、占星術、転移魔法・転送魔法

 苦手な魔法:属性魔法





ユフィーリア「確かに副学院長が属性魔法を使ってる印象がないな」



スカイ「苦手なんスよね。元々悪魔族なもんで、魅了魔法とか人間の欲を増幅させるような魔法が得意なんスよ」



エドワード「得意な魔法の欄にそんなこと書いてないよぉ」



ユフィーリア「転移魔法や転送魔法が得意なのは分かる、現在視の魔眼があるからだろ」



スカイ「座標計算が楽ッスよ」



ユフィーリア「行き先の座標を頭に叩き込んでおかなくていいってのはいいな」



エドワード「転移魔法や転送魔法が使えるのっていいなぁ、俺ちゃん魔法が使えないから羨ましいよぉ」



スカイ「エドワード君は獣人でしたっけ? 魔法を使う為の神経がそもそも備わっていないとか」



ユフィーリア「そういやエドは獣人なのにアレルギー出ないんだな」



スカイ「人間寄りじゃないッスか。別に平気ッスよ」



エドワード「副学院長は行きたい場所がないのぉ?」



スカイ「現在視の魔眼でどこでも見放題ッスからね。割と旅行気分になれるッスよ」



エドワード「本音はぁ?」



スカイ「正直な話、旅行に行くのが面倒くさい」



ユフィーリア「楽しいじゃねえか」



スカイ「いやー、もうダメだわ。動物型魔法兵器と戯れてる方が楽しいもん。外に出かけるのって面倒じゃない?」



ユフィーリア「たまにしか出ないから楽しいんだろ」



エドワード「面倒くさがったらダメだよぉ。たまにはお外に出ないとぉ」



スカイ「えー、じゃあ強いて言えば釣りがしたいッスね」



ユフィーリア「釣り? 珍しいな」



スカイ「生きた魚で防水対応の魔法兵器を作りたいッス」



エドワード「結局はそこに行き着くのねぇ」



ユフィーリア「さすが筋金入りのメカバカ」



スカイ「ユフィーリアやエドワード君は釣りも出来そうだけど、ハルア君は耐えられなさそうッスね」



ユフィーリア「んにゃ、そうでもない」



エドワード「ハルちゃんは第六感が優れてるから『釣れる』と思ったら釣ってるよぉ」



ユフィーリア「川釣りに出かけた時は川の主を釣り上げてビックリした」



スカイ「絶対にやべえ奴」



ユフィーリア「つーかそれより、副学院長って占星術が得意なのか? 機械にご執心だから占いなんて信じてないかと思った」



スカイ「ボク自身は占いなんて信じてないッスよ。でも割と当たっちゃうんスよ」



エドワード「タロットとか水晶玉とか使うのぉ?」



スカイ「現在視の魔眼を持ってると、派生でたまに未来視が出来たりするんスよね。だからしれっと『占星術が得意です』とか言っておくと便利」



ユフィーリア「占星術が関係ねえ」



スカイ「いいじゃん」



ユフィーリア「さて、そんなところでスカイの写真が届きました」



エドワード「今回は1枚だねぇ」



スカイ「まあ自分のなんで」



ユフィーリア「それではドドンとな」





挿絵(By みてみん)





エドワード「美青年」



ユフィーリア「分かりやすく詐欺」



スカイ「目隠しは見栄えが悪いんで取ったッス」



エドワード「これはもうねぇ、詐欺だよねぇ。猫被りだよぉ」



ユフィーリア「こんな美青年なんてあり得ねえからな。おとぎ話に出てくる悪役の魔法使いがせいぜいだろ」



スカイ「言うようになったな、アンタら。ここでぎゃんぎゃん泣くぞ」



ユフィーリア「さてまあ、お時間がやってまいりました」



エドワード「次回の放送は誰が来るんだろうねぇ、楽しみだねぇ」



ユフィーリア「次回の放送から音質が良くなってるかもな」



エドワード「それもそれで楽しみだねぇ」



スカイ「設置まで任せるッスよ」



ユフィーリア「それでは意外とマッドな部分がある頼れる副学院長のスカイ・エルクラシスを招いて、今夜のラジオ☆みらくるヴァラールは終わります。お疲れ様でした!!」



エドワード「お疲れ様ぁ」



スカイ「またどこかでお会いしましょー」

次回の放送は3月10日になります!

内容はルージュ先生です!



スカイ「とりあえずマイクは出来た」


ユフィーリア「作らねえものなんてないんじゃねえ?」


エドワード「何でも出来ちゃうねぇ」


スカイ「機械いじりは楽しいッスよ」



次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[良い点] やましゅーさん、おはようございます!! 新作、今回も楽しく読ませていただきました!! スカイ副学院長先生、ものすごくイケメンですね!!少々髪がボサボサで気だるげな感じも原作の副学院長先生…
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