第7回放送【グローリア・イーストエンドについて】
ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」
エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」
ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」
エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」
ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」
エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」
ユフィーリア「何だよ、エド」
エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」
ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」
エドワード「つまりぃ?」
ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」
エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」
ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」
エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」
ユフィーリア「言うんじゃねえ」
ユフィーリア「こんばんは。今日も始まりました、ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。今宵も特別ゲストと一緒に楽しく駄弁っていくぞ」
エドワード「司会進行役はエドワード・ヴォルスラムとぉ、ユフィーリア・エイクトベルの2人で担当しまぁす」
ユフィーリア「7回目の放送だとよ、エド」
エドワード「毎度ご好評いただいてねぇ、嬉しい限りだねぇ」
ユフィーリア「最初はただの放送作家の思いつきでやり始めた企画だけど、意外と聞いてくれる奴が多いんだなって」
エドワード「ね」
ユフィーリア「さて、特別ゲストをお呼びしましょう。この方です」
グローリア「こんばんは、グローリア・イーストエンドです」
ユフィーリア「前回はドタキャンをぶちかましてくれやがったヴァラール魔法学院の学院長、グローリア・イーストエンドさんです」
エドワード「余計な回数を増やしてくれてねぇ」
グローリア「仕方ないじゃないか。仕事をしない君たちとは違って、僕にはちゃんと仕事があるんだよ」
ユフィーリア「ラジオ☆みらくるヴァラールはアタシらの仕事じゃねえか」
グローリア「それぐらいでしょ? 他に何かやってる?」
エドワード「ゲスト追い出すか」
ユフィーリア「そうだな。コイツの話を聞いたって無駄だしな」
グローリア「止めてよ!!」
ユフィーリア「はあ、全く気乗りしねえけどタイトルコールはこちら」
第7回放送『グローリア・イーストエンドについて』!!
ユフィーリア「本来の意味でのラジオ☆みらくるヴァラールが戻って参りました。今回はグローリアについて適当に掘り下げていきます」
グローリア「適当に仕事をしないでよ」
エドワード「学院長がやる気を失わせるようなことを言うから悪いんじゃんねぇ」
ユフィーリア「このまま適当に情報を出して終わりにしてもいいぞ」
グローリア「分かった、今月のお給料を1割アップにしてあげよう」
ユフィーリア「さて、今回は学院長の話題ですけど準備はいいかエド!?」
エドワード「もちろんだよぉ、ユーリぃ。テンションあげてこ!!」
グローリア「現金だなぁ」
ユフィーリア「じゃあ基本の情報を開示するぞ。こちらだ」
グローリア・イーストエンド
年齢:不詳(自称23歳)
職業:ヴァラール魔法学院 学院長
趣味:魔法実験、読書、旅行(長期の休みが取れたら出かける程度)
特技:魔法の行使、チェス・オセロなどのボードゲーム
特記事項:学院長でありながら属性魔法の教科も担当している教員でもある
グローリア「いきなりこれを書かされたから何事かと思ったよ」
ユフィーリア「チェスは得意だよな」
エドワード「双六とかねぇ」
グローリア「頭を使うゲームが好きなんだよね」
ユフィーリア「学院長でありながら属性魔法の教員も兼任って忙しいんだな」
グローリア「忙しいんだよ。君たちが余計なことをするとさらに忙しくなるんだよ」
エドワード「謝りません」
ユフィーリア「聞かなかったことにします」
グローリア「おい」
エドワード「でぇ? 他に情報はぁ?」
ユフィーリア「コイツはアタシと同じ時期に生み出された小説キャラで、放送作家の奴がショウ坊を使うことを避ける為に新しいキャラを生み出す過程でショウ坊を改造したキャラだ」
エドワード「改造?」
グローリア「見た目はショウ君に似ているんだけど、性格は僕自身のままだったかな。あの時は司令官みたいな役割だったよ」
ユフィーリア「それから前身でも最高総司令官とか言って頭のいいキャラだったな」
エドワード「そのせいで放送作家は『お前が1番書きにくい』と言い出す始末」
グローリア「巷ではよく言われているけれど、キャラクターの頭の良さは作者を超えないからね。頭が良くても作戦を立てられる実績があっても、所詮は神様を超えることは出来ないんだよ」
ユフィーリア「それな」
エドワード「だからオチキャラとして扱われるんだねぇ」
グローリア「オチキャラとか言うな」
ユフィーリア「問題児にいじられてオチに使われるキャラだろ」
エドワード「高頻度でねぇ」
グローリア「納得できない!! 僕は学院長なのに!!」
ユフィーリア「ただただ面白いだけだよな」
エドワード「格好いいところなんてあるぅ?」
グローリア「あるでしょ!?」
ユフィーリア「オチのツッコミキャラ」
エドワード「お決まりの台詞は『ユフィーリア、君って魔女は!!』だしぃ」
ユフィーリア「差分で『君たちって問題児は!!』もあるぞ」
グローリア「いつのまにかお決まりの台詞になっちゃったよね」
ユフィーリア「何もしてねえのに怒られたりとかな」
エドワード「どのみち俺ちゃんたちがやらかしたことだけどねぇ」
グローリア「僕は忙しいのに君たちが余計なことをやるからストレスマッハだよ。胃に穴が開いたら君たちのせいにするからね」
ユフィーリア「ほらよ胃薬」
エドワード「くさっ!!」
グローリア「何この紫色でグツグツしてる薬」
ユフィーリア「ルージュの紅茶」
グローリア「とどめを刺す気? しかもあまりの臭さにエドワード君が死んだし」
エドワード「鼻が……鼻が……」
ユフィーリア「早く飲めよ、エドの鼻が死ぬだろ」
グローリア「僕の胃が死ぬよ!!」
ユフィーリア「仕方ねえな、じゃあこっちに置いとくか」
グローリア「置いとくな捨てろ」
ユフィーリア「じゃあ新しい情報を出すぞ。こちら」
好きな食べ物:サンドイッチ、紅茶
苦手な食べ物:牛乳(単体で飲むとお腹が痛くなる)
性癖:メスガキみたいな言葉責め、ソフトM気味
行ってみたい場所:無人島でサバイバルバカンス
家族構成:父、母、兄、姉(全員義理、自分自身は養子)
得意な魔法:空間構築魔法、時間操作魔法
苦手な魔法:身体能力強化魔法など基本的に動きを主体とする魔法
ユフィーリア「出たな、運動音痴」
グローリア「魔法使いなんだから動く必要なんてなくない?」
ユフィーリア「言い訳すんなよ、腹が出てくるぞ」
グローリア「僕は魔力痩せしやすい体質なの。だからいいの」
エドワード「ちなみに魔力痩せっていう事象なんだけどねぇ、魔女や魔法使いなどの魔法を使うことが出来る人はねぇ、魔法を使うと痩せちゃうんだよぉ」
グローリア「魔力が流れる『魔力回路』は人間の第二の血管って言われてるからね。血液を失えば人間だって体調不良になるし、魔力回路を酷使すればボロボロにもなるさ」
ユフィーリア「魔法って意外とエネルギーを使うんだよな。そのせいで痩せるんだよ」
エドワード「あとさぁ、学院長って養子なんだねぇ」
グローリア「そうだよ。僕は元々孤児なんだ、それでイーストエンド家に引き取られたんだよ」
ユフィーリア「末っ子だから甘やかされた感じか?」
グローリア「どうだったかな、もう覚えてないや。どうでもいい人たちだしね」
エドワード「冷めてるねぇ、何かされたぁ?」
グローリア「まあ、魔法の教育が厳しかった以外はちゃんとご飯も貰えていたしね。魔法の教育も、親の期待には応えられていたつもりだけどさ」
エドワード「どうしたのぉ?」
グローリア「ウチの両親、結構信心深かったんだよね。魔法神話学とかに明るくてさ。兄さんも姉さんも両親の教育をモロに影響されてたな」
ユフィーリア「お前の親、熱心な信徒だったのかよ。意外だな」
グローリア「僕はあくまで神様ってのは象徴みたいなものって思ってるからさ」
エドワード「あと聞きたいんだけどぉ、学院長って無人島でサバイバル生活したいのぉ?」
グローリア「意外と自信はあるよ」
ユフィーリア「サバイバルなんて身体能力とか手先の器用さとかが重要じゃねえか」
エドワード「まさか魔法でぇ?」
グローリア「当然でしょ」
ユフィーリア「威張ることじゃねえだろ」
エドワード「せっかくの無人島サバイバルなのにぃ」
グローリア「設営も魔法、食べ物の調理も魔法、ぜーんぶ魔法があればあとはのんびりすればいいからね。誰もいない場所なら君たちの問題行動に巻き込まれないで済むからね」
エドワード「ハルちゃんを派遣しよぉ」
ユフィーリア「邪魔してやろ」
グローリア「止めてよぉ!!」
ユフィーリア「お、ここでグローリアの写真が届きました」
エドワード「写真撮影する時間はあったのぉ?」
グローリア「ないから仕事中の写真を撮られたよ」
ユフィーリア「それではこちら」
グローリア「どう?」
ユフィーリア「表情が怖い」
エドワード「確かに仕事中」
グローリア「君たちの反省文を読んでいるんだよ。こんな顔にもなるよ」
ユフィーリア「もうちったぁ明るい表情で撮れよ」
グローリア「そう言うと思って、この前の誕生日の写真を持ってきたよ」
エドワード「そんなの撮ったのぉ?」
グローリア「スカイに言われてね。はい」
ユフィーリア「えー、それでは公開」
ユフィーリア「本当だ」
グローリア「いい写真でしょ?」
エドワード「ツッコミどころがないねぇ」
ユフィーリア「面白みがねえな」
エドワード「ね」
グローリア「そんなこと言わないでよ。――ん?」
ユフィーリア「何だこの臭い」
エドワード「ユーリぃ、そこにある紅茶がゴボゴボ泡立ってるんだけどぉ」
グローリア「え、何で!?」
ユフィーリア「知らねえ知らねえ、アタシは何も知らねえ!!」
エドワード「やだぁ!! どうしてこんな泡立ってるのぉ!!」
ユフィーリア「とにかく終わろう終わろう」
グローリア「待ってその紅茶輝いてない!?」
ユフィーリア「おいルージュの奴、何しやがったんだ!!」
エドワード「ルージュ先生が来たら覚えておきなよぉ!!」
――――――――ドッカーンッ!!
グローリア「ユフィーリア、君って魔女は!!」
ユフィーリア「爆発オチってサイテー」
次回の放送は3月7日です!
話題はスカイ副学院長になります!
ユフィーリア「ふう、次までに放送室を直しておかねえとラジオが出来ねえ」
エドワード「何で爆発したんだろうねぇ」
グローリア「本当にふざけないでほしい」