第6回放送【ショウ坊の魅力について】
ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」
エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」
ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」
エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」
ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」
エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」
ユフィーリア「何だよ、エド」
エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」
ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」
エドワード「つまりぃ?」
ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」
エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」
ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」
エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」
ユフィーリア「言うんじゃねえ」
ユフィーリア「こんばんは、今日もラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です」
エドワード「司会進行役はお馴染みぃ、俺ちゃんとユーリの2人でやっていくよぉ」
ユフィーリア「本日の特別ゲストはこちら」
アイゼルネ「問題児のおねーさん、アイゼルネでース♪」
ユフィーリア「以上、大人組3人で駄弁っていくぜ」
エドワード「本来のゲスト枠だった学院長だけどぉ、急にお仕事が入ってドタキャンをしたのでぇ、急遽予定を変更して企画をやっちゃいたいと思いまぁす」
アイゼルネ「あら、何の企画かしラ♪」
ユフィーリア「それはこちら。はいドドンとな」
第6回放送『ショウ坊の魅力について』!!
ユフィーリア「という訳で、前回の電波ジャックで好き勝手にアタシのことを褒め称えてくれたショウ坊ことアズマ・ショウ君を褒めて褒めて褒めちぎる回にします」
エドワード「何だ、ただの惚気か」
アイゼルネ「麦酒と葡萄酒を持ち込んでよかったワ♪」
エドワード「うわおっぱいから出した。冷やしてたのぉ? ずっとそこでぇ?」
アイゼルネ「女の子のおっぱいは転送魔法を仕掛けやすいのヨ♪」
ユフィーリア「そんなトンチキな嘘を仕込むんじゃねえよ。ていうか酒を飲み始めるなお前ら」
エドワード「どうせ嫁の惚気しか出てこないんだからいいじゃんねぇ」
アイゼルネ「お付き合いしてあげるだけありがたいと思ってちょうだイ♪」
ユフィーリア「アイゼまで辛辣になりやがって。アタシは悲しいぞ」
アイゼルネ「じゃあおねーさんに彼氏が出来たとしテ♪ 惚気は聞いてもらえるのかしラ♪」
ユフィーリア「アタシにも麦酒もらえる?」
エドワード「結論、興味なし」
ユフィーリア「残念ながらアタシはやります、強行します。嫁の惚気をお前らに聞かせます強制です」
アイゼルネ「お酒が入ると箍が外れるしちょうどいいのかしラ♪」
エドワード「ショウちゃんは可愛いしねぇ。それは世界の常識なのよぉ」
アイゼルネ「でも校内放送だとショウちゃんの襲撃がないかしラ♪」
ユフィーリア「ああ、そこは大丈夫」
エドワード「何でぇ?」
ユフィーリア「手錠と足枷で椅子に括り付けてきた」
アイゼルネ「何でそんな監禁まがいなことをするのヨ♪」
ユフィーリア「『椅子に座って大人しくしててくれるか?』って言ったら自分から手錠と足枷を嵌めたぞ。見張りとしてハルを置いてきた」
エドワード「脱獄させそう」
アイゼルネ「その看守はちゃんと機能するのかしラ♪」
ユフィーリア「ショウ坊を釈放したら、お前の飯だけ3日間はお粥にするって脅してきた」
エドワード「嫌いなものを食わせると」
アイゼルネ「鬼ネ♪」
ユフィーリア「さーて、ショウ坊の可愛いお写真と一緒に魅力を語っていきましょうかね」
エドワード「誤魔化した」
アイゼルネ「逸らしたワ♪」
ユフィーリア「まずはこれから」
ユフィーリア「はい可愛い」
エドワード「ゴスロリぃ? ハルちゃんが好きそうだねぇ」
アイゼルネ「実際このゴスロリってハルちゃんの私物よネ♪」
ユフィーリア「ショウ坊に『ゴスロリ着てほしい』って頼んだら二つ返事だったわ。見てよこのフリフリの似合う可愛い男の子、これがアタシの嫁だぜ?」
エドワード「旦那の阿呆な要求にも健気に答えるいいお嫁さんじゃんねぇ」
アイゼルネ「愛情が過激すぎるきらいはあるけド♪」
ユフィーリア「メイド服も似合ってゴスロリも似合う一途なお嫁さんなんですよ、最高ですねもう眼福ですアタシにだけ微笑んでください」
エドワード「オタクか?」
アイゼルネ「限界すぎるのよネ♪」
ユフィーリア「浮気する可能性が砂粒すらない嫁って最高だよな。一途って尊いわ」
エドワード「逆に言えば浮気したら許してくれなさそうだけどねぇ」
ユフィーリア「アタシが浮気するとでも? 本気で思っていらっしゃる?」
エドワード「万が一って話よぉ」
アイゼルネ「ユーリがショウちゃん以外にモテる試しなんてないじゃないノ♪」
エドワード「いや分かんないよぉ、レティシア王国の第二王子様みたいな奇特な子がいるかもしれないじゃんねぇ」
ユフィーリア「思い出させんな」
エドワード「見るからにテンションが低くなった」
アイゼルネ「ユーリ♪ ここはショウちゃんのお写真を見てリフレッシュしまショ♪」
ユフィーリア「そうだな、続いて2枚目!!」
ユフィーリア「親父さんに選んでもらった着物だ」
エドワード「美人だねぇ」
アイゼルネ「和装がよく似合うワ♪」
ユフィーリア「ショウ坊は着物の着付けも出来るんだよ。これも1人で着てたぞ」
エドワード「あれ結構技術が必要じゃんねぇ」
アイゼルネ「星屑祭りの時も浴衣は1人で着ていたものネ♪」
ユフィーリア「親父さんからちゃんと教わったんだと。必要なことを学ぼうとするその姿勢はさすがアタシの嫁」
エドワード「実際、めちゃくちゃ頭いいもんねぇ。色んな知識をスポンジのように吸収するしぃ」
アイゼルネ「おねーさんが紅茶の淹れ方を教えても真剣に聞いてくれるのヨ♪ 教え甲斐があるワ♪」
ユフィーリア「可憐な見た目だけではなく頭もいい、頭脳明晰な嫁ですよ。出来た子だわ、本当に」
エドワード「ユーリにはもったいないぐらいだねぇ」
ユフィーリア「何だとこの野郎」
アイゼルネ「最近は資格取得にも力を入れているみたいだシ♪ ご褒美とか用意しておいた方がいいんじゃないのかしラ♪」
ユフィーリア「え、何にしよう。極東で取れた瑪瑙で作った簪とかにする?」
エドワード「意外とセンスのいいものを用意してきた」
ユフィーリア「さて次だ次」
ユフィーリア「かーわーいーいー」
エドワード「こんな可愛い子に応援されたら大変じゃんねぇ」
ユフィーリア「絶対に倒れる自信がある。今でも動悸が凄い」
アイゼルネ「お酒を飲んでるからヨ♪ お婆ちゃんなんだから病院に行った方がいいんじゃないのかしラ♪」
ユフィーリア「何てことを言うんだ」
エドワード「チアガールかぁ、ショウちゃんは運動神経がいいからチアリーディングとか出来そうだよねぇ」
アイゼルネ「足とか速いわよネ♪」
ユフィーリア「身体能力も抜群に優れているんですわ、ウチの嫁は。文武両道を地で行く超人な訳よ」
エドワード「柔軟性も高いよぉ。この前ねぇ、両足を広げた状態で床にベッタリとお腹がついてたよぉ」
アイゼルネ「弓道も得意だから弓の扱いもお上手なのよネ♪」
ユフィーリア「あとは親父さん直伝のプロレス技な。いつのまにか気づかないうちに技がかけられてんだもんよ、忍者かアイツ」
エドワード「最近は筋肉をつけようとして筋トレをしてるけどぉ、まずは体重を標準に戻すところから始まるよねぇ。あれだと筋を痛めるだけだよぉ」
アイゼルネ「でも最初の頃よりふっくらしてきたワ♪」
ユフィーリア「そろそろ軽い筋トレをやらせてもいいかもな。腹筋からかな」
エドワード「体力をつける意味合いでもいいのかねぇ?」
ユフィーリア「でもバッキバキに割れるのはやだぁ、すべすべのお腹でいてもらいたい。出来ればスラッと綺麗な今のままでいてほしいぃ」
エドワード「そうなったらショウちゃんは本当に実行しちゃうから簡単に言うもんじゃないよぉ」
アイゼルネ「ユーリ、お次の写真は何かしラ♪」
ユフィーリア「こちらです、ドンとな」
エドワード「巫女服?」
アイゼルネ「珍しい形ネ♪」
ユフィーリア「アタシが仕立てた」
アイゼルネ「趣味が見え隠れしているわネ♪」
エドワード「これユーリの趣味だったかぁ」
ユフィーリア「うるせえぞ、似合ってんだろ。可愛いだろ」
エドワード「確かに」
アイゼルネ「それはそウ♪」
ユフィーリア「巫女さんと言えば除霊とか浄化ですが、ウチの嫁は幽霊話も豊富でな。そのおかげで悪戯とか捗っております」
エドワード「ショウちゃんとこの怖い話ってジワジワ来るよねぇ」
アイゼルネ「いきなりトドメを刺しに来ない辺りが性格悪いのヨ♪」
ユフィーリア「そこがまた醍醐味だよな。異世界の知識を豊富に持ってるから飽きない。もっといっぱい話が聞きたい」
エドワード「聞かせてくれるんじゃないのぉ?」
アイゼルネ「ユーリがお願いすれば聞かせてくれるわヨ♪」
ユフィーリア「長くなりそうだから小分けにして聞きたい。千夜一夜物語みたいに。毎日会えるじゃん」
エドワード「毎日会ってるじゃんねぇ」
ユフィーリア「あとショウ坊は文字も綺麗なんだよ。何か丁寧で読みやすくてさ」
アイゼルネ「確かにそうネ♪ お紅茶の淹れ方を教えている時も、メモを見たら凄く綺麗な文字が並んでいたもノ♪」
エドワード「俺ちゃんがこの前見た時はぁ、何か小さな紙に読めない字を書いてたよぉ。ミミズがのたくったような字」
ユフィーリア「ショウ坊が?」
アイゼルネ「何でまタ♪」
エドワード「何でそんなものを書いてるんだろうって思ったらねぇ、その紙が学院長室の扉に貼ってあったよぉ。『封印です』って笑顔で言ってたぁ」
アイゼルネ「呪いかしラ♪」
ユフィーリア「次だな」
エドワード「怖いのが嫌いだから逃げたねぇ」
ユフィーリア「東洋ドレスを着てもらいました」
エドワード「ショウちゃんの世界ではチャイナドレスって言うんだっけぇ?」
アイゼルネ「そう考えると異世界とこっちの世界で呼び方が違うものって多いわネ♪」
ユフィーリア「それを教えるたびにいい反応を見せてくれるんだよ。それがまた可愛いんだよな」
エドワード「赤いお目目をクリックリに輝かせてねぇ、聞いてくるんだもんねぇ。本当に末っ子気質なんだよぉ」
アイゼルネ「甘やかしたくなっちゃうのよネ♪」
ユフィーリア「妙に大人びているかと思えば子供っぽい一面もあってな、本当に可愛すぎるわ。こんな可愛い子が嫁で本当にいいんですか」
エドワード「多分ねぇ、他の子のお嫁さんにはならないと思うから安心しなよぉ」
アイゼルネ「一夫多妻制とかがあったらどうするノ♪」
ユフィーリア「第一夫人から第五夫人までショウ坊に分裂してもらう」
エドワード「目がマジなんだよぉ」
アイゼルネ「意地でもショウちゃん以外のお嫁さんは認めない所存♪」
ユフィーリア「譲歩して親父さん」
エドワード「でもショウちゃんが分裂したらぁ、取り合いになりそうだよねぇ」
アイゼルネ「ユーリを巡って血みどろの戦いが起きそうだワ♪」
ユフィーリア「ショウ坊にモテる罪な女だぜ」
エドワード「何言ってんだコイツ」
アイゼルネ「麦酒を5本も開けちゃったから酔ったかしラ♪」
ユフィーリア「次だ次、次はめちゃくちゃやべえから覚悟しろよ」
エドワード「何見せる気だ」
ユフィーリア「自信作」
ユフィーリア「可愛かろう!!」
エドワード「可愛い水着だねぇ」
アイゼルネ「あら素敵♪」
ユフィーリア「これがまた可愛いんだよなぁ。仕立ててよかった」
エドワード「これもユーリの手製か」
ユフィーリア「何言ってんだ、ショウ坊を1番輝かせることが出来るのはアタシだけだろ」
アイゼルネ「2番手におねーさんでース♪」
ユフィーリア「お洒落番長を忘れてた」
エドワード「結構ねぇ、ショウちゃんも泳ぎとか上手でねぇ」
アイゼルネ「泳ぎも早かったワ♪」
ユフィーリア「さすが嫁だわ」
アイゼルネ「何かあったらそれネ♪」
ユフィーリア「さすよめ」
エドワード「刺す嫁? 怖ッ」
アイゼルネ「エド、違うわヨ♪」
ユフィーリア「さて残すところあと1枚となりました。覚悟はよろしいか?」
エドワード「何を見せる気なのぉ」
ユフィーリア「とびきりものだよ」
アイゼルネ「ご開帳♪」
ユフィーリア「可愛いだろ」
エドワード「バニーじゃんねぇ」
ユフィーリア「アタシも着たしな、じゃあショウ坊も着てもらわなきゃな」
アイゼルネ「ユーリの場合はお写真の撮影用じゃないわヨ♪」
ユフィーリア「だって置いてあったんだもん」
エドワード「だからって着るぅ?」
ユフィーリア「嫁の驚く反応が見たかったから着て写真撮ってすり替えておいた。軍服の写真はショウ坊のアルバムに戻しておいた」
アイゼルネ「抜かりがないわネ♪」
エドワード「にしても可愛い衣装じゃんねぇ」
ユフィーリア「あんまり露出が多いと嫌がられるかなって思ったけどそんなことはなかった」
エドワード「チアガールや水着もあるしねぇ、今更バニーはねぇ」
アイゼルネ「ショウちゃん、カードゲームも強いヨ♪」
ユフィーリア「元々頭がいいからな」
エドワード「ハルちゃんの練習相手になってるしねぇ」
ユフィーリア「面倒見もいいんだよ」
アイゼルネ「賢い末っ子だワ♪」
ユフィーリア「さて、ショウ坊の魅力が十分に伝わったところでラジオ☆みらくるヴァラールの終了時間がやってきました」
エドワード「最後にユーリぃ、ショウちゃんに愛の言葉を」
ユフィーリア「いきなり? 無茶振りだな」
アイゼルネ「わくわク♪」
ユフィーリア「ショウ坊、この先も色んな馬鹿なことをしていくアタシだけど、どうか側にいてください。世界で1番愛してます」
エドワード「ひゅー」
アイゼルネ「♪」
ユフィーリア「そんな訳で、次回も見てくれよな」
エドワード「おやすみなさぁい」
アイゼルネ「おやすみなさイ♪」
エドワード「ユーリも隅に置けないねぇ」
ユフィーリア「嫁への愛情は尽きねえぞ、アタシは」
次回の放送は3月5日となります!
題材はグローリア学院長です!
ショウ「あうー……あうー……」
ハルア「あらら、ラジオからのユーリ成分供給過多でショウちゃんが泣いちゃった」
ショウ「尊い……手錠のせいで顔を隠せない……」
ハルア「ごめんね、釈放させられなくて」
ショウ「あうー……」
魅力語りの裏側はこんな感じでした。