第4回放送【アイゼルネについて】
ユフィーリア「視聴者の皆さん、こんばんは。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間がやってまいりました。進行役はお馴染み、主任用務員のユフィーリア・エイクトベルと」
エドワード「副主任用務員のエドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」
ユフィーリア「早いもので4回目の放送だ。視聴者のみんなから大変好評いただき、嬉しい限りだぜ」
エドワード「そうねぇ、本当に感謝してもしきれないよぉ」
ユフィーリア「こんなどうしようもねえ連中がダラダラ喋ってるだけのラジオなんて聞いて誰が喜ぶんだよと思ったけど、何事も続けていくもんだなぁ」
エドワード「さて、4回目もめでたくゲストさんがいますよぉ」
ユフィーリア「おうそうだった、そうだった。じゃあゲストはこの方です」
アイゼルネ「視聴者のみんな、こんばんハ♪」
ユフィーリア「ヴァラール魔法学院の優秀なお茶汲み係、妖艶美人なお姉様のアイゼルネだ。ようこそこのくだらないことしか喋らない放送室に」
アイゼルネ「今までの放送も面白かったわヨ♪」
エドワード「喜んでいただけたようで何よりだよぉ」
ユフィーリア「そんな訳で今回はアイゼルネを題材に喋っていきます。タイトルこちらに出しとくな」
第4回放送『アイゼルネについて!!』
アイゼルネ「おねーさんの恥ずかしい部分をいっぱい聞かせちゃうワ♪」
ユフィーリア「あれここって娼館だったっけ?」
アイゼルネ「放送室ヨ♪」
エドワード「アイゼが喋るたびに雰囲気がムーディーになっていくんだよねぇ」
ユフィーリア「これって色気がなせる技か……」
エドワード「ユーリは逆立ちしてもう真似できないねぇ」
ユフィーリア「何だとこの野郎、アタシだって色気の1つや2つぐらい」
アイゼルネ「まずは言葉遣いを直した方がいいんじゃないのかしラ♪」
ユフィーリア「ですますだわよ」
エドワード「色々とおかしい」
ユフィーリア「えー、はい。気を取り直します」
アイゼルネ「そんなことを言ってる子、初めて聞いたワ♪」
ユフィーリア「アイゼ、今回はお前の話題を掘り下げだ。覚悟はいいか?」
アイゼルネ「何を言われちゃうし聞かれちゃうのかしラ♪」
エドワード「まあ色々とだよぉ。のんびりとお喋りしようねぇ」
ユフィーリア「さてまずは自己紹介がてら、こっちの話題からだ」
アイゼルネ
年齢:永遠の25歳
職業:ヴァラール魔法学院用務員 主任補佐
趣味:紅茶の研究、買い物、マッサージの練習
特技:特殊メイク、コーディネート、手品
特記事項:作中で割と謎めいた妖艶美女、大人組の代表格
ユフィーリア「南瓜のハリボテを被っている理由を含めてもな」
アイゼルネ「それへ作中で明かされるから内緒ヨ♪」
エドワード「見たぁ? 今の『内緒よ』の言い方も大人だよねぇ」
ユフィーリア「アタシにはねえ色気だ……」
アイゼルネ「うフ♪」
エドワード「喋り方が特徴的だからねぇ、結構真似する人がいるんじゃないのかねぇ?」
ユフィーリア「一応、放送作家の奴も読みやすいようにと語尾の『♪』のあとには必ず空白を入れるようにしてるらしい」
アイゼルネ「変換も大変そうだワ♪」
エドワード「だからあまり喋らせないのかねぇ……」
ユフィーリア「そんなことねえと思うぞ。喋らせる時は喋らせるしな」
アイゼルネ「ちゃんと考えてくれているなんて、おねーさん感激♪」
ユフィーリア「さて情報に触れていくとだな、アイゼの役職は基本的にアタシの補佐ってことになってる。書類の管理とか日程調整とかな」
エドワード「お前さんの日程調整なんかしてどうすんのよぉ」
アイゼルネ「ユーリってば創設者会議のことを忘れたりするのヨ♪ 誰かが管理しなきゃいけないじゃないノ♪」
エドワード「納得した」
ユフィーリア「納得されちゃったや……」
アイゼルネ「自分の予定なんてすぐに忘れるからネ♪ おねーさんが管理してあげてるのヨ♪」
エドワード「上司がポンコツだから部下が成長していく典型だねぇ」
ユフィーリア「エド、あとで校舎裏に来いよ。地面に埋まって星でも見るか?」
エドワード「ご遠慮しておきまぁす」
アイゼルネ「最近だとショウちゃんが手伝ってくれるから嬉しいのヨ♪」
ユフィーリア「ショウ坊が?」
エドワード「いい組み合わせだよねぇ」
アイゼルネ「格好が女の子でもちゃんと男の子だから頼りになるワ♪」
ユフィーリア「さすがアタシの嫁」
アイゼルネ「ユーリがトイレに行った回数までちゃんと把握してるし、どこで何をして何を購入したのかも把握しているから助かるのヨ♪」
ユフィーリア「あれ? アタシの個人情報の保護はどうなってんの?」
エドワード「そんなものなどないよぉ」
ユフィーリア「おかしいな、何でそこまで把握されてるんだ……?」
アイゼルネ「誰とどんな会話をしていたかも詳細に把握しているわヨ♪」
エドワード「把握してどうするって言ってるぅ?」
アイゼルネ「ユーリの好みにより近づくように普段からの会話から好きなもの・嫌いなものなどの情報収集を欠かさないって言っていたワ♪」
ユフィーリア「次回に尋問かな」
エドワード「さてぇ、そんなアイゼだけどねぇ。前身は何と男の人だったんだよねぇ」
アイゼルネ「そうヨ♪ 口調なんか変わってないワ♪」
ユフィーリア「昔からこんな喋り方だよな」
アイゼルネ「でも昔は『オレ様』とか言ってたわヨ♪」
エドワード「それで口調がぐちゃぐちゃになるからぁ、性転換させる代わりに口調も統一したのよねぇ」
アイゼルネ「今の方が喋りやすいワ♪」
ユフィーリア「それじゃ、アイゼをさらに掘り下げる為に追加の情報をドドンとお届けするぞ」
好きな食べ物:サラダなどの生野菜、果物
苦手な食べ物:魚卵(アレルギー持ち)
性癖:緊縛、縛るより縛られたい
行ってみたい場所:極東地域でお着物のお買い物がしたい
家族構成:父、母、姉(記憶の限り)
前職:移動式サーカスの団員→強盗に姉ともども攫われる→娼館に売り飛ばされる→女王様降臨→ユフィーリアと出会う
最近楽しいこと:マッサージの実験をするたびにユフィーリアが悲鳴を上げるので楽しい
エドワード「前職」
ユフィーリア「おいこんな凄惨だったか?」
エドワード「何で平気でいられるのぉ? 俺ちゃんでさえ立ち直るのにだいぶかかったよぉ」
アイゼルネ「おねーさん、生まれてから両足がなかったから色々と諦めていたことがあるのよネ♪ 今は自己肯定感爆上がりだからそんなことはないけド♪」
ユフィーリア「自己肯定感が爆上がっただけでこの辛さを乗り越えられる……?」
アイゼルネ「意外と多かったのヨ♪ おねーさんが生まれた時代はネ♪」
エドワード「アイゼは強いねぇ」
ユフィーリア「本当に強いな」
アイゼルネ「あら嬉しいことを言ってくれるわネ♪」
エドワード「嫌いな食べ物が魚卵?」
アイゼルネ「口の中がヒリヒリしちゃうのヨ♪」
ユフィーリア「無理やり食べさせられるってことはなかったか?」
アイゼルネ「それはなかったワ♪ 魚卵は高級品だから滅多に食べられないもノ♪」
エドワード「あー、確かに昔はねぇ。魚卵も高級食材だったしねぇ」
ユフィーリア「魚卵を使った料理なんて限られてくるから最近でも出さねえし」
アイゼルネ「ビストロ・マリーナに行く時は気をつけなきゃいけないのよネ♪」
エドワード「たまにパスタの上に魚卵が乗ってるしねぇ」
ユフィーリア「ちなみにビストロ・マリーナは人魚が経営する店で、パスタとかピザとか出すんだよな。お洒落で料理が美味しい店で、夜に行くと人魚の歌なんか披露してくれるんだよ」
エドワード「ユーリもたまに邪魔しに行くよねぇ」
ユフィーリア「人聞の悪いことを言うなよ。邪魔じゃなくて人魚が歌うって言うから対抗しに行くんだよ」
アイゼルネ「そういうのを邪魔って言うのよネ♪」
ユフィーリア「うるせえ」
エドワード「お野菜と果物が好きって典型的な女の子だねぇ」
アイゼルネ「お肉も好きヨ♪ そんなに食べられないけれド♪」
ユフィーリア「ショウ坊と同じく胃のキャパが小さいもんな」
エドワード「無理して食べるのも身体にはよくないからねぇ」
ユフィーリア「食えるだけ食った方がいいんだよ」
アイゼルネ「無理やり食べさせない上司たちが優しくて涙が出そうだワ♪」
ユフィーリア「さて、ここで副学院長が撮影したアイゼの写真が届いたぞ」
エドワード「あれ、3枚あるよぉ」
アイゼルネ「張り切っちゃったワ♪」
ユフィーリア「じゃあ写真を公開。ドドンとな」
ユフィーリア「うーわ美人」
エドワード「南瓜のハリボテは脱いでもよかったのぉ?」
アイゼルネ「今回だけの特別サービスヨ♪」
ユフィーリア「特殊な化粧で顔の傷は消してんのか?」
アイゼルネ「これがおねーさんのお化粧技術ヨ♪」
エドワード「そりゃ俺ちゃんも化粧だけで美人に整形できるわぁ……」
ユフィーリア「顔の傷が綺麗さっぱりなくなるんだから凄えよな、これ。次の写真」
ユフィーリア「これ、この前の旅行の?」
アイゼルネ「そうヨ♪」
エドワード「水着まで着ちゃうなんてぇ、アイゼはサービス精神旺盛だねぇ」
アイゼルネ「おねーさんのこと大好きな視聴者のみんなに大サービスなのヨ♪」
ユフィーリア「にしてもスタイルいいな、これ」
エドワード「女のユーリでも嫉妬するぅ?」
ユフィーリア「羨ましくは思う」
アイゼルネ「ユーリもお肌がプリプリで素敵ヨ♪」
ユフィーリア「そりゃどうも、お前に徹底管理されてるからな」
エドワード「最後のお写真はぁ?」
アイゼルネ「レティシア王国にお招きされた時に着たドレスヨ♪ どうせだから引っ張り出してきちゃったワ♪」
ユフィーリア「それではこちら」
ユフィーリア「義足はやっぱり化粧か?」
アイゼルネ「副学院長が自然に見える義足を作ってくれたのヨ♪」
エドワード「粋なことをするねぇ」
ユフィーリア「ドレス選びのセンスの良さよ」
エドワード「舞踏会の時にドキドキしちゃったもんねぇ」
ユフィーリア「へえ」
アイゼルネ「あラ♪」
エドワード「何よぉ、その目」
ユフィーリア「食い物だけにしか興味がないと思ったら、ついに春が来たか」
アイゼルネ「エドのお好みはこんな格好なのネ♪ 覚えておくワ♪」
エドワード「何言ってんのぉ!? 違うからねぇ!?」
ユフィーリア「恥ずかしがるなよ、エド。素直になっちまえ」
アイゼルネ「あらあラ♪」
エドワード「もう終わるよぉ!!」
ユフィーリア「おっと、もう時間か」
アイゼルネ「楽しかったワ♪」
ユフィーリア「さて、ラジオ☆みらくるヴァラール第4回目の放送でしたが、いかがでしたでしょうか」
エドワード「第5回目の放送もやりますので、よろしくお願いしまぁす」
ユフィーリア「それではおやすみなさーい」
エドワード「おやすみなさぁい」
アイゼルネ「おやすみなさイ♪」
ユフィーリア「ASMRってアレか?」
エドワード「ショウちゃんが最近ユーリに強請ってたねぇ」
次回の放送予定は2月26日です!
話題はみんな大好き、ショウ君です!
ユフィーリア「どうせだからパンクック食って帰るか」
エドワード「持ち帰りでショウちゃんとハルちゃんの分もねぇ」
アイゼルネ「おねーさんがお紅茶を淹れるから用務員室で食べまショ♪」