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第3回放送【ハルア・アナスタシスについて】

ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」



エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」



ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」



エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」



ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」



エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」



ユフィーリア「何だよ、エド」



エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」



ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」



エドワード「つまりぃ?」



ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」



エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」



ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」



エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」



ユフィーリア「言うんじゃねえ」

ユフィーリア「視聴者の皆さん、こんばんは。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間がやってまいりました。進行役はお馴染み、主任用務員のユフィーリア・エイクトベルと」



エドワード「副主任用務員のエドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」



ユフィーリア「早いな、3回目だぜ」



エドワード「毎度ご好評いただきましてぇ、ついに今回はゲストをお呼びすることに成功しましたぁ」



ユフィーリア「第1回目のゲスト枠はコイツだ」



ハルア「ハルア・アナスタシスです!!!!」



ユフィーリア「うるせえな、3メイル(メートル)離れて喋れ!!」



ハルア「(ハルア・アナスタシスです!!!!)」



ユフィーリア「コイツ、直接脳内に……!?」



エドワード「茶番は終わったぁ?」



ユフィーリア「茶番って言ってやるなよ」



ハルア「酷いよエド!!」



エドワード「そんな訳でぇ、めでたい第1回目のゲストさんは問題児の暴走機関車野郎と名高いハルア・アナスタシス君でぇす」



ハルア「よろしくお願いします!!」



ユフィーリア「放送機材のハウリングが凄えな。ハル、もう少し声量を落とせよ」



ハルア「ごめんこれが自分の中で1番小さな声だよ!!」



エドワード「この子のボリュームとやらは壊れてるのかねぇ」



ユフィーリア「叩けば直るんじゃね?」



ハルア「叩かないで!!!!」



ユフィーリア「うるせえって言ってんだろ」



エドワード「ハルちゃんはうるさいけどぉ、まあ第3回の放送内容を発表するよぉ」



ユフィーリア「こちらをどうぞ。ドドンとな」





 第3回放送『ハルア・アナスタシスについて!!』





ユフィーリア「はい、という訳でだな。ハル、今回はお前の情報を掘り下げてお届けするって枠だ」



ハルア「正直言うけどさ、誰が興味あんの!?」



エドワード「正直に言い過ぎじゃんねぇ」



ユフィーリア「そりゃお前、この放送の向こうで聞いていらっしゃる視聴者の皆様だわよ」



ハルア「視聴者、オレのこと興味津々だったりする?」



エドワード「ハルちゃんは普段から何を考えてるか分からないからぁ、興味津々じゃないのぉ?」



ハルア「オレほど分かりやすい奴はいないよ!!」



ユフィーリア「お前は分かりやすいようで分かりにくいんだよ。特に次の行動が読めない」



ハルア「そんなことないよ!!」



エドワード「あるんだよぉ」



ユフィーリア「それじゃ、まずは基本情報の整理からだ」



ハルア「わっしょい!!」





 ハルア・アナスタシス

 年齢:永遠の18歳

 職業:ヴァラール魔法学院用務員 不審者取締係

 趣味:ショウちゃんと遊ぶこと、スニーカー集め、虫取り

 特技:パルクール、槍術、気配遮断

 特記事項:暴走機関車野郎とは言うものの、面倒見が良く兄貴肌。基本的に歳下の面倒は率先して見る方である





エドワード「ハルちゃんが役職に就いてるのが珍しいと思ったそこの君ぃ、ハルちゃんを甘く見過ぎだよぉ」



ユフィーリア「ハルの場合、第六感が優れてるんだよな。『嫌な予感がする』って言ったら大抵当たる」



ハルア「籤引きもね、当たりそうって思った時にしかやらないよ!!」



エドワード「それで特賞とか1等賞を当ててくるんだよねぇ」



ユフィーリア「感覚的に何かあるのか?」



ハルア「こうね、ビビビッと来るの!!」



ユフィーリア「よく分からん」



エドワード「それな」



ハルア「オレもよく分かってない!!」



ユフィーリア「本人が分かってねえと来たか」



エドワード「まあ、ハルちゃんだしねぇ。仕方ないよねぇ」



ハルア「喧嘩売ってる?」



エドワード「はいはい」



ユフィーリア「さて、ハルについての掘り下げだけど」



ハルア「オレ、掘り下げるほどそんなに歴史あるキャラだっけ?」



ユフィーリア「と言ってもな、前身があるぐらいだよな。前は名前が違ってただろ」



ハルア「うん、ハーゲン・バルターって名前だった」



エドワード「あだ名が『ハゲ』でよくいじられてたよねぇ」



ハルア「不本意」



ユフィーリア「前身は自爆馬鹿で自爆に執着する不死身の馬鹿野郎だけど、こう言っちゃあれだがキャラが薄い。本当に薄い。自爆から離れると途端にうっすいキャラになるんだよな」



ハルア「ねえそろそろ泣くよ?」



エドワード「事実だから仕方がないじゃんねぇ」



ユフィーリア「だからどうにかこうにか目立たせる方法はないかと放送作家の奴が頭を悩みに悩ませ、結果がコイツの1番の強みだった『自爆に執着する』という部分を切り捨てた訳だ」



エドワード「自爆に執着しないハーゲン・バルターって子を、やたらうるさくてテンションが振り切れさせたのがハルちゃんなんだよねぇ」



ハルア「ね、こうしてみるとあんまり変わらないんだよね」



ユフィーリア「まあでも、今の方がずっといいよな」



エドワード「そうだねぇ、これこそハルちゃんって感じだよねぇ」



ハルア「えへへ」



ユフィーリア「いっちょまえに照れてらァ」



エドワード「調子に乗らせると危ないから罵倒した方がいいかねぇ」



ユフィーリア「やい馬鹿野郎」



エドワード「この前俺ちゃんが大事に取っておいたクッキー食ったの忘れねえからな」



ハルア「何で上げて落とすような真似をするの?」



ユフィーリア「コイツちょいちょい頭良くなってるよな」



エドワード「ショウちゃんと付き合うようになってから頭が良くなったよねぇ」



ユフィーリア「さて散々いじったところで、次はハルの追加情報の大公開だ」



 好きな食べ物:アイス全般、卵料理

 苦手な食べ物:お粥

 性癖:大きいおっぱい、雄っぱいでも可

 行ってみたい場所:渓谷でロッククライミング

 家族構成:内緒

 憧れ:エドワードのように高身長なマッチョになりたい

 最近驚いたこと:寝て起きたら上下逆さまになってる時がよくある




ユフィーリア「それはお前の寝相の悪さ」



エドワード「あと寝言もやばい」



ハルア「オレの寝言語録ってのが購買部で販売されてて驚いたよ!!」



エドワード「ハルちゃんの寝言って半数が意味を成していないもん」



ユフィーリア「この前は『たい焼き……たい焼きになりたい……たい焼きになったら学院長のどら焼きに勝てる』って言ってたよな」



エドワード「あれ何の夢を見てたのぉ?」



ハルア「よく覚えてない!!」



ユフィーリア「グローリアのどら焼きって何なんだよってな」



エドワード「どこ見てどら焼きって言ってんのぉ?」



ハルア「学院長が美味しそうなどら焼きを食べてたのを見てからお昼寝したのが悪かったのかな」



ユフィーリア「あと性癖な。安直」



ハルア「いいじゃん、夢と希望と愛と勇気が詰まってるって教わったよ!!」



エドワード「雄っぱいでもいいって何よぉ」



ハルア「オマエだよ!!」



エドワード「やだそういう目で見てたのぉ?」



ハルア「正確には筋肉!! エドみたいな筋肉がほしい!!」



ユフィーリア「諦めろ」



エドワード「ハルちゃん、時には諦めも肝心だよぉ」



ハルア「オレは諦めないよ!!」



ユフィーリア「お、ここでハルがこの前副学院長に撮ってもらった写真が届きました」



エドワード「格好良く撮ってもらったんだってぇ?」



ハルア「ちゃんとお洒落もしたよ!! つなぎだとダメだって言われた!!」



ユフィーリア「それではこちら」





挿絵(By みてみん)





ユフィーリア「( ゜д゜)」



エドワード「( ゜д゜)」



ユフィーリア「(;つд⊂)」ゴシゴシ



エドワード「(;つд⊂)」ゴシゴシ



ユフィーリア「( ゜д゜ )」



エドワード「( ゜д゜ )」



ハルア「何でそんな反応なの!?」



ユフィーリア「だっておかしいだろうが!! いつもの馬鹿さはどうした!?」



エドワード「もっと頭悪そうな顔してるじゃんねぇ」



ユフィーリア「ほら『ばなな』って言ってみ!?」



エドワード「もっとアホ面でさぁ!!」



ハルア「そろそろ殴っていいよねよし殴るね!!」



ユフィーリア「イッテェ、コイツ本気で殴りやがったな!?」



ハルア「オレちゃんとイケメンでしょ!!」



エドワード「こんなに可愛げなんかないよぉ、すーぐ手が出るんだからぁ」



ユフィーリア「格好をつけすぎなんだよな、本当に」



ハルア「だって写真って言うからちゃんと撮った方がいいって言われたんだよ!!」



ユフィーリア「つまり撮影指示が上手ければコイツもこの写真のようにアホ面じゃなくなるってこと?」



エドワード「副学院長って本当に写真撮影が上手いんだねぇ」



ユフィーリア「ッと、ここでお時間が来ました。ラジオ☆みらくるヴァラール、また次回もよろしくな」



エドワード「それじゃ今日もおやすみなさぁい」



ハルア「おやすみなさい!!!!」



ユフィーリア「だからうるせえって言ってんだろ」

次回の放送予定日は2月24日です!

題材はアイゼルネさんです!



ユフィーリア「購買部でアイス買ってくか」


エドワード「ショウちゃんとアイゼの分もねぇ」


ハルア「ゴチになります!!」


ユフィーリア「ちゃっかりしてんな」

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― 新着の感想 ―
[良い点] やましゅーさん、おはようございます!! 新作、今回も楽しく読ませていただきました!! 今回のハルア君の特集、すごく面白かったです!! ハルア君のテンションが高い会話、初めて見たハルア君の…
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