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第14回放送【リオン・レオハルト・ビーストウッズについて】

ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」



エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」



ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」



エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」



ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」



エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」



ユフィーリア「何だよ、エド」



エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」



ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」



エドワード「つまりぃ?」



ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」



エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」



ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」



エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」



ユフィーリア「言うんじゃねえ」

ユフィーリア「えー、今回のラジオ☆みらくるヴァラールは王族がゲストです」



エドワード「恐れ多いねぇ」



ユフィーリア「何かやらかせば打首になるだろうな」



エドワード「そうだねぇ」



ユフィーリア「よーし解散!!」



エドワード「お疲れ様でしたぁ」



リオン「待て待て待て、おい待てお前たち。王族が相手でもズケズケと色々言ってくるではないか」



ユフィーリア「どちら様でしょう?」



エドワード「王族の知り合いはいないよぉ」



リオン「酷いことを言うな。おんおん泣くぞ」



ユフィーリア「王様が涙を流すなよ」



エドワード「そんなんで獣王国をまとめられると思ってんのぉ?」



リオン「おい聞いたか視聴者、コイツら獣王だと認識した上でズケズケと言ってくる始末だぞ」



ユフィーリア「何だじゃあ無視するか」



エドワード「そうだねぇ」



リオン「え、何で? いじって? もっとちょうだい?」



ユフィーリア「おい王族、味を占めてるんじゃねえよ」



リオン「このノリが好きすぎて……」



エドワード「そんな訳でぇ、本日のゲストは獣王国ビーストウッズの国王様であるリオン・レオハルト・ビーストウッズでしたぁ」



ユフィーリア「終わります」



リオン「紹介して10秒で終わるなコラ」



ユフィーリア「はいじゃあタイトルコール」





 第14回放送『リオン・レオハルト・ビーストウッズについて』!!





エドワード「今回はリオン陛下の」



リオン「すでに脱いでいるぞ」



ユフィーリア「王族がパンイチになるんじゃねえ」



エドワード「ねえ事務所NG出ちゃうからお洋服は着ようよぉ」



リオン「むッ、それは怖いな。シュッツに何と言われるか……」



ユフィーリア「コイツ1回しばかれねえかな」



リオン「もう今日で3回ぐらいぶん殴られているから、そろそろオレの頭が馬鹿になりそう」



ユフィーリア「コイツが獣王になって外交とか上手くいってるみたいだけど、何でコイツ獣王になれたの?」



エドワード「ユーリが任命したんじゃんねぇ」



ユフィーリア「選ばなきゃよかったな。こんな馬鹿王子」



リオン「何だと」



ユフィーリア「レオナルドの方にしときゃよかったな」



リオン「ぎゃんぎゃん泣くぞ」



エドワード「もう泣きなよぉ、潔く」



ユフィーリア「諦めろよ、お前はどう頑張ってもネタ枠だよ」



リオン「ちくしょう、なんて日だ」



エドワード「さてユーリぃ、次に行かないとぉ」



ユフィーリア「リオンの情報を公開だぜ」





 リオン・レオハルト・ビーストウッズ

 年齢:21歳

 職業:獣王国ビーストウッズ国王

 趣味:筋トレ、スポーツ観戦・格闘技観戦、屋台巡り

 特技:格闘技全般、乗馬、日曜大工

 特記事項:兄の謀略に嵌って王宮を追放されるも、クーデターを起こして王座に返り咲いた不撓不屈の精神の持ち主





ユフィーリア「王様が日曜大工とかやるのかよ」



リオン「そりゃ貧困街に住んでたんだから出来るようになるだろ」



エドワード「ぐう正論」



ユフィーリア「何も言い返せねえ」



リオン「勝った」



ユフィーリア「ドヤ顔うぜえからあとでショウ坊に泣きつこう」



リオン「止めろ殺される!!」



エドワード「せいぜい丸ハゲにされるぐらいじゃないのぉ?」



リオン「それもそれで嫌だな……」



ユフィーリア「乗馬も得意なんだな」



リオン「そりゃ王族だから馬ぐらい乗るだろ」



ユフィーリア「白馬の王子様を体現してんじゃねえよ」



エドワード「どっちかって言ったら食う方でしょぉ」



ユフィーリア「馬も食うかな、ライオン」



リオン「馬肉は美味いぞ」



ユフィーリア「言った側から」



エドワード「飼ってる馬が泣くぞ」



リオン「何だ、本当のことなのに」



ユフィーリア「それで? 陛下はスポーツ観戦とか好きなんだ」



リオン「闇闘技場とか言ったりする」



エドワード「おい王族」



ユフィーリア「下手すりゃ犯罪の温床となってる場所に行ってんじゃねえ」



エドワード「もっとちゃんとしたとこ行きなさいよぉ」



リオン「スカイハイ・レースとか好きだぞ」



ユフィーリア「箒を使った障害物走だな。シーズンごとに走るコース内容が違うから見応えがあるんだよ」



エドワード「風みたいな速度でカッ飛んでいくんだよねぇ」



リオン「特に夏のシーズンで走る『シーグラス杯』が好きだ。広大な渓谷を箒で飛び回ることの爽快感!! 想像しただけで羨ましいな」



ユフィーリア「ああ、野郎だから箒に乗れねえもんな」



エドワード「【自主規制】が重力で潰れるって聞いたけどぉ、あれってどういう原理なのぉ?」



ユフィーリア「ただの箒に乗るって思ってる?」



リオン「魔法で箒を飛ばす訳ではないのか」



エドワード「俺ちゃんもそう思ったたんだけどぉね



ユフィーリア「違うんだよ、箒がひとりでにもう飛んでるんだよ。普段は眠らせてるんだけど、起こすと空を元気に飛び回るぞ。調教しないと帰ってこない」



エドワード「その勝手に空飛ぶ箒に乗るから飛行魔法なのぉ?」



ユフィーリア「箒に魔法がかけられてるんだけど、自分には魔法なんてかけられてねえよな。浮かぶ訳じゃねえから野郎が箒に跨ると、な? 尊厳に重力がかかるから『股が裂ける』となるんだよ」



リオン「聞いてるだけで痛くなってきたな」



エドワード「だからスカイハイ・レースには女の子しか参加できないんだねぇ」



ユフィーリア「女の子だけじゃねえぞ。【自主規制】がなければ誰だって参加できるんだから、参加したければ取ればいいんだよ」



リオン「何故に極論になるのか」



エドワード「逆に地上専用のレースもあるよぉ。ファンタジスタ・ランナーズって障害物走」



ユフィーリア「いわゆる身体能力のみを使った障害物走で、川を泳いだり崖を登ったり洞窟を攻略したりするマラソンだな」



リオン「雪山のコースが好きだな。冬の『グレイフルスノウ杯』のコースは見ていて楽しい」



ユフィーリア「氷山を登るからな、見ていても楽しいしやっても楽しい」



リオン「やったことがあるのか?」



ユフィーリア「賞金稼ぎで」



エドワード「ユーリが1位で、俺ちゃんかハルちゃんが2位だよぉ」



リオン「お、何だ。次のレースには出ないのか?」



ユフィーリア「どうすっか、もう少し面白そうになったら応募してみるか」



エドワード「俺ちゃんたち出ると盛り上がるよぉ」



リオン「それはそう。お前たち身体能力が化け物だし」



ユフィーリア「化け物言うなや」



エドワード「さてぇ、リオン陛下の前身だけどぉ」



リオン「ないぞ?」



ユフィーリア「獣王国の話を書く時のキャラクターだしな」



リオン「あの時の為に生み出されたと言っても過言ではないな」



エドワード「それが今やオチキャラに使われると……」



リオン「オチキャラとか言うな」



エドワード「事実じゃんねぇ」



ユフィーリア「いや本当にな」



リオン「認めんぞ、オレは!!」



ユフィーリア「前身に厚みがないから盛り上がりもねえな」



エドワード「だねぇ、次に行こうかぁ」



リオン「雑すぎないか?」



ユフィーリア「気のせいだよ」





 好きな食べ物:肉料理、麺類

 苦手な食べ物:オリーブ(子供の頃に食べすぎた)

 性癖:年上にリードされたい、揶揄われて可愛がられたい

 行ってみたい場所:ヴァラール魔法学院に入学

 家族構成:父、母、兄

 誕生日:7月30日

 最近嬉しかったこと:甥に彼女が出来た

 目標:玉座維持

 兄の様子:辺境の地で隠居生活している、この前サボテン育ててた





ユフィーリア「兄ちゃん何してんだ」



エドワード「狡猾上等、ずる賢い獣王様が何で辺境の地で隠居生活を満喫してるんだぁ」



リオン「獣王決定戦に出てくるかなと思ったんだが、兄は棄権してな。もう獣王になる気はないらしい」



ユフィーリア「一気に牙を抜かれたな」



エドワード「それでサボテンを育てちゃうんだぁ」



リオン「サボテンに花がついたみたいでな、喜んで見せてくれた」



ユフィーリア「本当に牙が抜かれちゃってるよ」



エドワード「あと甥っ子君、彼女さん出来たんだぁ」



リオン「父親と同じだな、喜んで紹介してくれた。可愛い雌の獅子の獣人だな」



ユフィーリア「で、お前は?」



エドワード「お嫁さん候補とかいないのぉ?」



リオン「いたらいいんだけどな、いないんだよなこれが」



ユフィーリア「エド、何勘違いしてんだ。コイツにはシャルがいるだろ」



エドワード「忘れてたやべえ」



リオン「止めろ!! シャルは妹のようだと言っただろう!!」



エドワード「結婚しちゃいなよぉ」



リオン「オレはそこのショタコンとは違う。年上のお姉さんがいい」



ユフィーリア「ンだとお前殺すぞ」



リオン「アイゼルネを紹介してもらえないか?」



ユフィーリア「許す訳ねえだろ」



エドワード「ユーリぃ、この王様殺していい?」



ユフィーリア「許可する」



リオン「殺さないでください!!」



ユフィーリア「じゃあ遺影を公開するかな」



エドワード「そうだねぇ、今のうちに公開しておこうねぇ」



リオン「止めろ遺影とか言うな!!」





挿絵(By みてみん)





ユフィーリア「肖像画っぽいな」



リオン「写真を持ってこいと言うから持ってきたんだろう」



ユフィーリア「確かに遺影には使えるな」



エドワード「そうだねぇ」



リオン「おい本当か? 本当に殺すのか?」



ユフィーリア「事務所、どう? どこまでなら許してくれる?」



シュッツ「半殺し程度なら」



リオン「シュッツ!?」



シュッツ「最初に脱いだことは許してないんで」



エドワード「じゃあ半殺しにしとくねぇ」



ユフィーリア「こっちで締め作業はやっとくぞ」



エドワード「おねがぁい」



リオン「え、本当に? 本当にか?」



ユフィーリア「じゃあラジオ☆みらくるヴァラールはここまで。次回もお楽しみに」



エドワード「背骨折っていい?」



リオン「いい訳なくない?」



エドワード「言い訳すんな」



ユフィーリア「また次回。おやすみなさぁい」



エドワード「いい声で泣きなぁ!!」



リオン「ぎゃーッ!!」



ユフィーリア「大草原」

次回の放送は3月24日です!

次回で最終回、話題は今後の本編についてです!



ユフィーリア「次回で終わりだとよ」


エドワード「へえ、そうなんだぁ」


リオン「と、とりあえずオレに謝ることはしないのか」


ユフィーリア「アイゼを狙うという馬鹿なことをしないならな」

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― 新着の感想 ―
[良い点] やましゅーさん、こんにちは!! 新作、今回も楽しく読ませていただきました!! >リオン・レオハルト・ビーストウッズ 本編では不法侵入をやらかしてユフィーリアさんたちにシバかれて、国王就…
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