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第11回放送【八雲夕凪について】

ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」



エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」



ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」



エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」



ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」



エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」



ユフィーリア「何だよ、エド」



エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」



ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」



エドワード「つまりぃ?」



ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」



エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」



ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」



エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」



ユフィーリア「言うんじゃねえ」

ユフィーリア「すでに帰りたい」



エドワード「俺ちゃんもぉ」



ユフィーリア「いやー、司会進行役のやる気がないんで今日のラジオ☆みらくるヴァラールはお休みということで」



エドワード「さんせーい」



ユフィーリア「よし帰るか」



エドワード「はいよぉ」



ユフィーリア「えー、次回の放送予定日は」



八雲夕凪「待て待て待てい!! ちょっと待たんかい!!」



ユフィーリア「幻聴が聞こえたな」



エドワード「そうだねぇ」



八雲夕凪「存在そのものさえなかったことにされとる!?」



ユフィーリア「はあー……」



エドワード「はあー……」



八雲夕凪「物凄く深いため息じゃのう」



ユフィーリア「分かるか? このやりたくない気持ち」



エドワード「学院長よりもやる気はないよぉ」



ユフィーリア「何せこのヴァラール魔法学院に於ける癌だからな」



八雲夕凪「それはお主らじゃないのかえ?」



ユフィーリア「あ?」



エドワード「頭から食うぞ、ハクビシン」



八雲夕凪「何でじゃあ!?」



ユフィーリア「えー、じゃあやる気はないけどやるかぁ」



エドワード「仕方ないねぇ、仕事だもんねぇ」



ユフィーリア「アタシら、この爺さんより仕事してるよな」



エドワード「そうだねぇ、最近だとラジオに出ずっぱりだしねぇ」



八雲夕凪「当て擦るのう、お主ら」



ユフィーリア「さて、今回は作中で登場するお父さんキャラの屑な方として有名な八雲夕凪だ。前回のお父さん、アズマ・キクガと比べるとえらい違いだな」



エドワード「天と地どころか天と糞の差があるんじゃないのぉ?」



八雲夕凪「それは言い過ぎじゃろうが!?」



ユフィーリア「はいタイトルコール」



八雲夕凪「無視かい!!」





 第11回放送『八雲夕凪について』!!





ユフィーリア「今回はこのハクビシンの毛皮を毟っていきたいと思います」



八雲夕凪「儂の自慢の毛皮に何をする気じゃ」



エドワード「うるせえな、ハクビシン。テメェに発言権はないと思え」



ユフィーリア「そうだぞ口を開けば余計なことしか言わねえクソジジイがよ」



八雲夕凪「儂、お主らに何かしたかのう……?」



ユフィーリア「お? どの口が言ってんだ?」



エドワード「お爺ちゃん、基本的に俺ちゃんたちに自分の罪をなすり付けてくるからねぇ。もはや学院長以上の敵だよねぇ」



ユフィーリア「むしろ超えられない壁まで出てくるぞ。グローリアの方がまだマシ」



八雲夕凪「酷えのじゃ、儂のお茶目じゃろうが!!」



ユフィーリア「お茶目で済む問題かと思ってんのか」



エドワード「樟葉(くずのは)さんから三行半を突きつけられるまであと1歩だって知ってるからな」



八雲夕凪「言わんでいいことを言うんでない」



ユフィーリア「まあ、このままだと樟葉姐さんに義理立てが出来ねえからやるけど」



エドワード「俺ちゃんたちのやる気は全て樟葉さんのおかげです。あの良妻賢母がいなかったら俺ちゃんたち、八雲のお爺ちゃんの回だけバックれるかと思ったからねぇ」



八雲夕凪「その時はしょう殿が出てくるんかのう?」



ユフィーリア「ンな訳ねえだろ。ハクビシンと同じ空間にいさせたらどんな雑菌が移されるか分かったもんじゃねえ」



エドワード「ユーリぃ、この場合だとエキノコックスかもよぉ」



ユフィーリア「やべえな、ますます近づけられねえわ」



エドワード「その時は冥王様にラジオの進行役を頼むかねぇ」



八雲夕凪「そうなったらきくが殿がついてくるのう、それはそれでいいのじゃあ。あの麗しき未亡人とお近づきになりたいのう」



ユフィーリア「いや、エドの父ちゃんを派遣するわ」



エドワード「ウチの父さん、ムキムキマッチョの狼だけど」



八雲夕凪「嫌じゃ!! むさ苦しいのじゃあ!!」



エドワード「他人の父親をむさ苦しいとか言ってんじゃねえ」



ユフィーリア「でも実際には?」



エドワード「間違いなく事実。見ているだけで暑苦しい」



八雲夕凪「全員して寄ってたかって虐めるのじゃ……ぐすんぐすん」



ユフィーリア「嘘泣きも大概にしろよ。この前、アタシの下着を盗んで売ろうとしたの知ってるからな」



八雲夕凪「どこでそれをッ!?」



ユフィーリア「ショウ坊」



エドワード「ユーリに害あるものは大体把握しているからねぇ」



八雲夕凪「怖……」



ユフィーリア「じゃあ爺さんの情報を出していくぞ」





 八雲夕凪

 年齢:不詳

 職業:ヴァラール魔法学院管轄 植物園管理人

 趣味:昼寝、酒盛り、舞踊

 特技:除霊、祈祷、他人の運気を少しだけ上昇させる

 特記事項:作中屈指の狡猾なケモノキャラ、こんな性格の悪さだが豊穣神として極東地域に祀られている





ユフィーリア「年齢が本当に不詳だな」



エドワード「自分が何歳か覚えてないんだよぉ」



ユフィーリア「それもそうか、ボケてそうだもんな」



八雲夕凪「ボケとらんわい」



エドワード「でも豊穣神なんでしょぉ? 自分の名前とは覚えてないのぉ?」



ユフィーリア「何たらヌシみたいな」



八雲夕凪「ユウナギウキツトミノカミじゃ」



エドワード「何て?」



ユフィーリア「いきなり早口言葉が始まった?」



八雲夕凪「本名を聞いておいてその反応はないじゃろ」



ユフィーリア「本名だったんだ」



エドワード「神様なんだねぇ」



八雲夕凪「そうじゃ。じゃから粗末に扱うとバチが当たるぞい」



ユフィーリア「大丈夫、アタシらには学院の天使様がいるから」



エドワード「第六感が異常に優れた子もいるからねぇ」



ユフィーリア「信仰は間に合ってます。ていうか信仰の自由があると思います」



エドワード「八雲のお爺ちゃんを崇めるならリリアちゃん先生を崇めた方がいいねぇ」



ユフィーリア「ご利益ありそう」



八雲夕凪「言いたい放題じゃな、泣くぞ儂」



ユフィーリア「そういや、爺さんの前身って人間だったんだろ?」



エドワード「しかも美青年ってね。尻尾は9本生えているけどぉ、性格は随分とよかったみたいだよぉ」



ユフィーリア「なのにどうしてこうなった」



エドワード「クソみたいな性格になっちゃったよねぇ」



八雲夕凪「放送作家の奴がのう、この性格の方が面白くていいと言ったのじゃ」



ユフィーリア「全ては神の導きのままにってな」



八雲夕凪「まあでもこっちの方が目立つじゃろ。オチにも使えるしのう」



エドワード「それはそう」



ユフィーリア「自分で美味しいと思ってやがる」



エドワード「自覚があるのがタチ悪いねぇ」



八雲夕凪「もうこの立場を受け入れた方が早いのじゃ。色々と美味しいのじゃ」



ユフィーリア「ドMに覚醒してる?」



エドワード「え? 仲間?」



八雲夕凪「一緒にするんじゃないのじゃ」



ユフィーリア「はい、次は爺さんの追加情報だ」





 好きな食べ物:妻の手料理、精進料理

 苦手な食べ物:蕪

 性癖:大きい胸に吸い付きながら甘やかされたい

 行ってみたい場所:真夏のびいちで女性陣の水着姿を拝みたい

 家族構成:妻、息子が2人、娘が2人

 誕生日:11月30日

 最近のやらかし:ユフィーリアの下着をマニアに向けて売ろうとしたらショウにバレて『かちかち山』の刑に処された

 七魔法王で誰よりも勝ってると思っているところ:幸運値





八雲夕凪「まともじゃろ」



ユフィーリア「一部まともじゃねえのがあるけどな」



エドワード「ショウちゃんに喧嘩を売ってんのよぉ」



ユフィーリア「かちかち山ってあれか、背中を火傷させられたって奴」



八雲夕凪「しかもご丁寧に辛子味噌を塗り込んできたわい」



エドワード「ざまあみろ」



八雲夕凪「お主にバチが当たるようにしたからな」



ユフィーリア「やれるものならやってみろ。お前の首から下がなくなるぞ」



エドワード「次の【世界防衛(セカイボウエイ)】は奥さんかねぇ」



ユフィーリア「いや、順当に行けば息子だろ。仕事が早い奴だからな」



八雲夕凪「何で息子が出てくるんじゃい!! 嫌じゃ、まだ【世界防衛】にしがみつくのじゃ!!」



エドワード「絶対これ、女の子にちやほやされるからじゃない?」



ユフィーリア「ほぼ間違いなく」



八雲夕凪「言いがかりじゃあ!!」



ユフィーリア「だって行ってみたい場所の質問に『真夏のビーチで水着姿の女の子が見たい』だぞ。下心ありありじゃねえか」



エドワード「ユーリとアイゼとショウちゃんを見たら縊り殺すからねぇ」



八雲夕凪「ならばるーじゅ殿とりりあ殿の水着にするかのう。特にるーじゅ殿はないすばでーな」



ユフィーリア「1回しょっぴかれねえかな」



エドワード「多分このあと呼び出されるから平気だよぉ」



ユフィーリア「樟葉姉さんにも通報しておいてもらうか」



八雲夕凪「止めるのじゃあ!! 三行半を突きつけられるのじゃ!!」



ユフィーリア「じゃあやるなよ」



エドワード「どこに行ってもそこに到達しちゃうんだよねぇ」



八雲夕凪「虐めじゃ……虐めじゃ……」



エドワード「正当防衛」



ユフィーリア「自業自得」



八雲夕凪「喧しいわい」



ユフィーリア「はい面倒臭えから写真を公開して終わろうぜ」



エドワード「さんせーい」



八雲夕凪「本当にやる気がないんじゃな」



ユフィーリア「ねえよ、お前のような屑の話題なんて誰が喜んで取り上げるかよ」



エドワード「本当だよぉ」



八雲夕凪「泣くぞ……もうギャンギャンに泣き喚くぞぉ……」



ユフィーリア「さて届きましたお写真を公開っと」





挿絵(By みてみん)





ユフィーリア「嘘つけええええ!!」



エドワード「嘘も大概にしなよぉ!! 何だよこれ!!」



八雲夕凪「可愛いじゃろ、こっちの方がウケがいいかと思ってのう」



ユフィーリア「詐欺にも程があるだろうが!!」



エドワード「そんなに自分をよく見せたかったか!?」



八雲夕凪「何じゃい、文句があるんかい」



ユフィーリア「大有りだわボケ!!」



エドワード「ユーリぃ、やっぱりコイツ絞めた方がいいよぉ」



ユフィーリア「そうだな、そうすっか」



八雲夕凪「どっから出してきたんじゃ、その釘バット!?」



ユフィーリア「じゃあかしい!! こんな嘘っぱちな写真を提出してくるのが悪いんだろうが!!」



エドワード「くたばれ!!」



八雲夕凪「ぎゃああああ尻尾、尻尾だけは勘弁しておくれええええ」





 ――ラジオ☆みらくるヴァラール、強制終了。

次回の放送は3月17日です!

話題はリリアンティア先生についてです!



ユフィーリア「何だ、この写真って樟葉姐さんか」


エドワード「お爺ちゃんがついに詐欺をしたのかと思ったよぉ」


八雲夕凪「すかい殿が急にあれるぎぃを発症してのう」

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― 新着の感想 ―
[良い点] やましゅーさん、お疲れ様です!! 新作、今回も楽しく読ませていただきました!! 八雲夕凪さんの新しい情報や、趣味や特技が読めて面白かったです!! 口喧嘩は当たり前、辛辣な意見、やる気が完…
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