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第1回放送【ユフィーリア・エイクトベルについて】

ユフィーリア「さて、今回も始まりました。ラジオ☆みらくるヴァラールのお時間です。司会者はヴァラール魔法学院を創立当初から騒がせる問題児、ユフィーリア・エイクトベルと」


エドワード「エドワード・ヴォルスラムでお送りしまぁす」


ユフィーリア「このラジオでは『ヴァラール魔法学院の今日の事件!!』に登場する人物の裏設定や本編では語られない秘密情報、さらに当初の設定まで大暴露しちゃうぞ」


エドワード「メタ的な発言が苦手な方は要注意だよぉ」


ユフィーリア「そして何と、このラジオにはAIイラストが使用されております。『苦手だな』と思う人や『ちょっとイメージと違うかも』なんて言う良い子の視聴者の皆様は、今すぐラジオを消してお布団に潜ろうな」


エドワード「ところでぇ、ユーリぃ」


ユフィーリア「何だよ、エド」


エドワード「どうしてヒロイン枠のショウちゃんじゃなくて俺ちゃんなのぉ?」


ユフィーリア「知ってるか、エド。作者は漫才のような掛け合いがお望みだ」


エドワード「つまりぃ?」


ユフィーリア「本編でも変わらず漫才ノリなアタシらが最適なんだよ」


エドワード「何だかよく分かんないけどぉ、まあいいよぉ」


ユフィーリア「このラジオはヴァラール魔法学院、冥府、ビーストウッズ王国、アーリフ連合国、その他のスポンサーの提供でお送りしております」


エドワード「実際にはユーリがふんだくりましたぁ」


ユフィーリア「言うんじゃねえ」

ユフィーリア「さて、ラジオ☆みらくるヴァラールが始まったぞ」


エドワード「始まっちゃったねぇ」


ユフィーリア「ふざけた題名なのは放送作家のせいか?」


エドワード「十中八九そうでしょうよぉ。ノリと勢いだけで始めて自分から首を絞めるような阿呆なんだからぁ」


ユフィーリア「お前、消されるぞ。この世の権力者に」


エドワード「やべッ」


ユフィーリア「良い子の視聴者は余計なことを口にせず、空気を読んで生きていくことにしような。ここにいる馬鹿野郎みたいになるぞ」


エドワード「馬鹿野郎って言うのは止めてくれるぅ?」


ユフィーリア「よーし、じゃあ記念すべき第1回目の放送でお送りするのはこちらの方」



第1回放送『ユフィーリア・エイクトベルについて』!!



ユフィーリア「いやー、まずは主役であるアタシだよな」


エドワード「そうねぇ」


ユフィーリア「興味なさそうだな、エド。もっと熱くなっていけよ」


エドワード「いや燃えるほどの話題じゃないしぃ」


ユフィーリア「あとで校舎裏に来てくれるか? 拳と拳で熱く語り合おうか」


エドワード「それ勝算はあるのぉ? 特にユーリのぉ」


ユフィーリア「魔法でお前の動きを止めて、アタシが身体強化系の魔法を使えば」


エドワード「ズルしてるぅ」


ユフィーリア「ンじゃ、エドは興味ないだろうけど台本通りに進行していきます。まずは基本情報からおさらい」



 ユフィーリア・エイクトベル

 年齢:不詳(自称28歳)

 職業:ヴァラール魔法学院主任用務員

 趣味:読書、嫁に着せるメイド服作り

 特技:魔法の運用、家事全般

 特記事項:物事を『面白い』か『面白くない』かで判断する問題児筆頭



エドワード「面白味がないねぇ」


ユフィーリア「ただ事実を述べているだけだしな」


エドワード「魔法の運用ってざっくりしすぎじゃないのぉ?」


ユフィーリア「苦手な魔法って何だろうな」


エドワード「うわこの万能型」


ユフィーリア「魔法の天才、ですから」


エドワード「年齢の部分なんて曖昧じゃんねぇ。自称28歳って、何年言い続けているのよぉね


ユフィーリア「知らねえ」


エドワード「おい」


ユフィーリア「2000……いや3000……? 5000超えたかな……もう3000年を超えると年齢とか覚えていられなくなる」


エドワード「仙人?」


ユフィーリア「魔女だよ」


エドワード「さてそんな完璧超人に見えていそうだけど面白さの為なら他人の衣服を爆発四散させたりメイド服に強制お着替えさせたりするユーリですけどぉ、ここで過去の設定をおさらいだよぉ」


ユフィーリア「おい悪意のある紹介を止めろ」


エドワード「何とここにいるユフィーリア・エイクトベルさんはですねぇ、昔は人間不信の15歳美少女という設定でしたぁ」


ユフィーリア「それがどうしてこうなった」


エドワード「奇跡の化学反応」


ユフィーリア「今のアタシを見てみろよ、人間不信って何? コミュ障か何か? コミュ障だったらそもそも問題児なんてやってねえわ」


エドワード「しかも15歳ですわよぉ。若すぎぃ」


ユフィーリア「今が老けているみたいな言い方だな、おい」


エドワード「永遠の28歳が何を言ってんのぉ」


ユフィーリア「わざとか? なあ、わざとだよな?」


エドワード「でも何やかんやの超常的なビッグバンが起きてぇ、前身は一人称が『俺』のTS美女になりましたとさぁ」


ユフィーリア「それで落ち着いたよな」


エドワード「まあこの作品になって一人称と持つ武器が変わっただけでぇ、あとは全然なーんも変わってないもんねぇ」


ユフィーリア「変わんないのが1番」


エドワード「今の方が洗練されたねぇ」


ユフィーリア「ほら、色々と試行錯誤した結果がこれよ。イキイキしてるね、アタシ。凄えわ」


エドワード「自分で褒めんじゃないよぉ、気持ち悪いな」


ユフィーリア「本気のトーン止めろよ、永遠の28歳が情けなく泣くぞ」


エドワード「興味ないので次に行きまぁす」


ユフィーリア「泣いた訴訟」


エドワード「趣味嗜好も見ていこうかねぇ」



 好きな食べ物:酒類全般、ビーフシチュー、酸味のあるもの

 苦手な食べ物:甘いもの、昆虫食

 性癖:メイド服にガーターベルト、恥ずかしそうにスカートをたくし上げてくれるシチュエーション

 行ってみたい場所:北境でオーロラを見たい

 家族構成:知らん

 得意な魔法:強いて言えば属性魔法

 苦手な魔法:絵を使った魔法(絵心がないため)



エドワード「性癖まで暴露されてらぁ」


ユフィーリア「いや本編でも周知の事実だし」


エドワード「苦手な魔法もあるんだねぇ」


ユフィーリア「いや魔法自体は得意だよ。特に描いた絵を動かす魔法とかな、全然平気で使える」


エドワード「なのに苦手」


ユフィーリア「そりゃお前、アタシ絵心がなくてだな。よく分からねえ気持ち悪い絵が地面を這いずり回るぞ?」


エドワード「完璧超人なのに意外と欠点が多いねぇ」


ユフィーリア「そりゃ毎日のように問題行動を起こして正座で説教を受けていれば、欠点の1個や2個ぐらいあるわ」


エドワード「えーと、ユーリの欠点を書くとぉ」



 ・ノーコン

 ・幽霊が苦手

 ・絵心がない

 ・熱いものが苦手な



エドワード「最強主人公ってさぁ、基本的に欠点がない感じで描かれるじゃんねぇ」


ユフィーリア「その方がスカッとするだろうよ。でもアタシだって強いだろ?」


エドワード「欠点を突かれたら終わりじゃんねぇ」


ユフィーリア「喧しい」


エドワード「おっとぉ、ここでお写真が届いたそうですよぉ?」


ユフィーリア「お、やっとか」


エドワード「写真ってぇ?」


ユフィーリア「ほら、ラジオ☆みらくるヴァラールが始まる時に副学院長から撮影があるって言ったろ。あれが出来上がったんだよ」


エドワード「あー、俺ちゃんもまだ見せてもらってないあれねぇ」


ユフィーリア「それじゃあ行ってみよう!!」



挿絵(By みてみん)



エドワード「詐欺じゃん!!」


ユフィーリア「ふざけんなよ、何が詐欺だよ!!」


エドワード「だってこんな澄まし顔なんて嘘っぱちでしょぉ!!」


ユフィーリア「アタシは誰もが振り返る美人だぞ、何てこと言うんだ!!」


エドワード「ユーリはもっと馬鹿っぽいじゃんねぇ。普段から変顔してるような馬鹿なんだからさぁ!!」


ユフィーリア「変顔なんてしてる訳ねえだろうが!!」


エドワード「変顔しろよぉ!!」


ユフィーリア「せっかく綺麗に撮れたのに何でそんなこと言うんだお前!!」


エドワード「表に出なよぉ、詐欺魔女!!」


ユフィーリア「上等だかかってこい!!」



 ――ラジオ☆みらくるヴァラール、強制終了。

次回の放送予定日は2月19日です!

内容はエドワード・ヴォルスラムについてです!



ユフィーリア「それではお時間がやってまいりました」


エドワード「ラジオ☆みらくるヴァラール、また次回もお楽しみにぃ」


ユフィーリア「お疲れ様でした」


エドワード「お疲れ様でしたぁ」

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― 新着の感想 ―
[良い点] やましゅーさん、300回連載、本当におめでとうございます!! やましゅーさんの作品、これからも楽しみにしております!!300回目は本当にすごいです!! そして、ユフィーリアさんのイラスト…
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