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ラブコメの破壊者  作者: 七瀬澪
1/1

リア充はリア充と名乗らない

創作と妄想は違う

「あーきと、おはよ」

「彰人先輩、おはようございます。」

「おはよう、彰人君」


3人の美少女が1人の少年に朝の挨拶をする。活発な印象を受ける健康的な肢体を晒す少女、どこか儚げで保護欲をかき立たせる小柄な少女、穏やかな雰囲気を醸し出す長身の美少女、三者三様に男の欲望を体現したかのような美貌と肉体の持ち主だ。


そんな美少女達から明らかな好意を向けられている少年には、当然ながら周りから、人を殺さんばかりの嫉妬との視線が突き刺さる。


「うん、みんなおはよう」


俺、日村彰人は中学の頃、それはもう典型的な陰キャだった。

昼休み俺の席は陽キャ達の椅子扱いをされていたし、休み時間に持ち込んだラノベを読んでいるとそれはもう大声で馬鹿にされた。


けど、当時の俺にイケメンリア充やカースト上位のギャル達に逆らうことなんて出来ず、悔しさをかみ殺して生きてきた。

日々の鬱憤をネトゲで晴らす日々。

惨めだった。



けど今は違う。

春休みの間に、ナンパに絡まれていた香恋先輩を助けたところ

まぁもちろんナンパ男にはボコられたけど先輩にはなんとか手出しさせなかった、お礼に自宅で治療してくれて、せめてのお返しにと勉強を教えてもらっている。


やりこんでいたネトゲのフレンドの正体が今年度の新入生No.1美少女と話題になっていたロシアとのハーフであるアリサだったのには驚いたが、今ではリアルでもフレンドになり、ゲーム内では結婚もしている。バレンタインイベントの限定装備の為だと言われたけど、それでも嬉しいことに変わりはない。


そして、幼馴染の琴音、小学校の頃毎日2人で遊び中学進級の際、親の仕事の都合で別れてしまったけど、琴音はこちら側に戻ってきて一人暮らしをするそうで奇跡的にこの高校で再開できた。




そう、一年前までの俺とは違う。

3人の美少女と一緒に高校2年の青春を謳歌するリア充になったんだ。




この3人と一緒に輝かしい毎日をこれからおk「邪魔」













「ねぇ見たあれ、まるでつい最近まで無気力に生きてたくせにちょっとばかし幸運が重なってチョロイン達に人間扱いされたからって、調子に乗って自分はさも物語の主人公だと思い込んでそうな平均ちょい上程度の間抜けな顔。」


「言ってやるな、言ってやるな。彼はきっと今まで自分のコミュニケーション能力の欠陥を周りの人間のせいにしてきたタイプの人間だ。

本来なら小学生の段階で矯正されて然るべきなんだか、家庭や教育者に恵まれなかったんだろう。生まれた環境の不備は彼の責任じゃあない。」


「まぁ確かに、決して広くはない歩道を4人でグチャついて通路を塞いでいることに気づかない程度の注意力の持ち主に人の機敏な感情に気を配れってのは無理な話か。」


「ついこの間幼馴染を寝取られたものの垢抜けてクラス1のギャルと付き合い始めたはいいが、

童貞が女扱いに慣れたイケメンに慣れきったギャルを満足させられるわけもなく、自然の摂理の如く破局RTAを決めたことで有名な


『ギャルは怖いしヤリマンに決まってるけど、自分に優しいギャルは処女大切にしていて、自分に捧げてくれるかもって期待してた自称ヤリチンみたいな乱暴者よりも女の子を満足させられる勘違い童貞』


よりはマシだ。」













残念ながらこれはカタルシスや甘酸っぱさに満ちた青春劇ではない。


陽キャのように目立ちはするが、仲良くしたくはない

陰キャのように嫌われているが、手を出したくはない


そんな問題児2人の愚痴と批判、罵倒に満ちた日常である。

股が緩すぎるヒロインとイキってばっかの主人公が嫌いな人は評価ブクマお願いします。



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