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虫食べる系配信者が退廃未来へタイムスリップ!〜魔物化したゲテモノを食べて超絶バフで生き延びる〜  作者: フーツラ
第三章 鬼の子

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35/60

煽られ煽られ

皆様、熱中症に注意です!!

 コメント:おっ、お前等、蜘蛛尻パイセンだぞ!

 コメント:蜘蛛尻パイセン、チィース!

 コメント:蜘蛛尻パイセンァァァイイイイ

 コメント:蜘蛛尻パイセンだぁぁぁー!!

 コメント:もう、男子! 馬鹿にしないの!!

 コメント:そうだぞ! ルーメン泣いちゃうぞ!!

 コメント:ルーメンの尻、白かったなぁ。

 コメント:プリンとしてたわぁぁ

 コメント:よくBANにならなかったな。

 コメント:蜘蛛の尻でBANにはならんだろ。

 コメント:いやーMADがはかどる!!

 コメント:同時接続十万人いってたもんね。

 コメント:おもむろに尻を出すルーメン

 コメント:尻から吹き出す輝く糸

 コメント:こんな倒し方ある!?

 コメント:なんにせよ、無事でよかった。

 コメント:おかえりルーメン

 コメント:もう、カメラ奪われるなよ

 コメント:ニコちゃん元気なの?

 コメント:次、どこ行くのー?


 く、蜘蛛尻パイセン……。ひどい。ひどすぎる。配信者を始めてから最大の屈辱だ。一体、この怒りを何処にぶつければいいんだ……。


「ルーメン、蜘蛛尻パイセンってどういう意味!?」


「なっ、こらっ! 勝手にスマホを覗くんじゃない!」


 渋谷駅跡での騒動の後、俺達は一度代々木公園跡に戻ってから北に進んでいた。


 少々歩き疲れ、新宿御苑跡で座っている時のことだ。


 久しぶりにスマホのインカメラで配信していると、肩口からニコが顔を出してコメント欄を読んだ。読んでしまった。


「ねーねー! 教えてよ!! 蜘蛛尻パイセンてなーに?」


「……お、俺の学生の頃のあだ名だ」


 口から出まかせだが、真実を語るよりいい。


「がくせい?」


「そ、そうだ。過去の日本には学校ってところがあって、同じ歳の人間が集まってみんなで勉強してたんだ。そこに通っている人間のことを学生と呼ぶ」


「へえええ! 面白そう!! がっこ!!」


「集落によってはやっているところがあるかもしれないぞ。学校」


「本当!? ルーメン、がっこを探しに行こうよ!! わぁはがっこに行ってみたい!」


 当てもなく放浪するのもいいが、ちょっとした目的があってもいい。


「よし。じゃあ、学校を探しにいこう」


「やったー! ルーメン大好き!!」


 ニコはガッコ! ガッコ! と言いながら跳ねている。


 その姿を見ていると、なんとか学校を探してやりたい気分になる。


 さて、この辺りで人間が拠点にしそうな建物はあっただろうか? 国立競技場は酷く破壊されていて、人影はなかった。他に……。


「メシを食ったら、都庁方面に行ってみるか」


「とちょう? わかんないけど、行く!! じゃあ、なんか虫とってくるねー」


 そう言って、ニコは走って何処かへ行ってしまった。捕まえてくるのが女郎蜘蛛でなければいいのだが……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 蜘蛛尻パイセン!! [一言] 最近忙しすぎてなかなかなろう読めないけどその分溜まってるから至福感増す。
[良い点] このままレギュラー入りか!?
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