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着飾った9歳のペア


本日午後のメインは舞踏会でございます。


テイラム公爵家の主宰の舞踏会です。


お客様は侯爵家の皆様。

そしてテイラム家に所縁(ゆかり)のある伯爵家以下の貴族の方々。


王族やそれに準ずる他の公爵家の方々にはこの舞踏会には遠慮して貰っております。

これは不文律みたいなものですね。

あまり上が乱立すると、皆様ダンスところの騒ぎじゃなくなるでしょ?

あっちに挨拶こっちに挨拶じゃ、身が持ちませんからね。もちろんこちらも他の公爵家の舞踏会には基本呼ばれません。でも、個人としては呼ばれる事もありますよ。


特に今回は王子三人という特殊ケースで、まだ少年ながらそのインパクトは大きく同じ年頃の女子率が非常に高いです!


侯爵家の方々は強力な軍をお持ちですから、誰を呼ぶ呼ばないじゃなくて全侯爵家を呼ぶことになっております。特定の侯爵家だけ懇意にすると、あらぬ勘繰りをいれられますからね。

これでも王家に気を使っております。


そして伯爵家以下の面々。これは基本テイラム公爵家の派閥に属しています。

言葉を悪くいえば、いわゆる取り巻きと言われる者達ですわね。

わたくしがもし白薔薇学園に入学すれば、その時点でわたくしを頂点としたテイラム公爵家の派閥が出来ます。

派閥の子女は年齢に関係なく、否応なしにわたくしエリザベートの取り巻きになるのでごさいますの。


これは好き嫌いの問題では御座いません!


だからここにいる子女や男子も含めてですかね、いずれ学園ではわたくしの後ろをぞろぞろ付いて回るのかも知れませんね。



舞踏会は夕方5時から開催ですが、2時頃から人が集まり始めます。


その頃にはテーブルに軽食が用意してあるので、それを目当てに……ではありません。

ご挨拶の為でございます。


基本的にこちらの異世界の舞踏会は、身分の低い者から入場致します。

開催の2~3時間前に会場入りするのはザラでございます。


これはいわゆる渋滞対策みたいなものね。

だって皆様馬車で来られるでしょう?

下級貴族から上級貴族まで、一度にまとめて来られたら大変じゃない?

ごったがえすのが目に見えているわ!。



だからねまずは下から騎士爵や準男爵、男爵ら下級貴族がやって来ますの。挨拶は下の身分の者が目上の貴族にあいさつに行きます。一通り挨拶を終えれば、今度は同じ階級の者同士挨拶し合います。


その頃見計らって主宰者のテイラム公爵夫妻がわたくしを伴って現れます。

少しラフな格好ね。

15時頃かしら?


『やあみんな元気?』


みたいな感じね。

ここの下級貴族の皆様は子分みたいな感じですね。

そこへゾロゾロと下級貴族の皆様が、その中でも身分の高い者から挨拶に参りますの。

将来の跡取りや王子様目当てのお嬢様なんか連れてね。


これもある意味渋滞対策かしら、最後に登場して一辺にゾロゾロ挨拶に来られると、落ち着いて舞踏会なんか出来ないでしょう?お互いにね。

だから改めてこうして挨拶を受けるのよ。


そして今回!わたくし何故かモテモテですの!

挨拶を終えた若い殿方やお嬢様方が、わたくしを取り囲み色々アピールすごいの!

勿論。口説いたりはされませんことよ。


ここに王太子殿下のフィアンセを口説く命知らずの馬鹿はおりません。

それにわたくしこんな目付きですから、色々肩書き外した只の11歳の女としては興味ないでしょうね。殿方も貴族のお付き合いとは言え大変でございますわ。


わたくしは特に同年代の子女の皆様とは、懇意にしたいと思っております。

だってこの()たち、将来の取り巻きほぼ確定!

今から優しく……ちょっと視線を送るだけでビクッとして泣き出しそうになるのは、どうかと思いますけど……それでも優しく語りかけ

『わたくしは目付きは悪いけど無害よ』

と今のうちから刷り込みます。


そして暫くして

『王子様の相手を致しますので』

みたいな感じで包囲網を突破して、会場を跡にします。



15時過ぎからポチポチと上級貴族の皆様がやって来ます。先ずは伯爵家や子爵家の方々。

伯爵家と子爵家はこの異世界では本家と分家みたいな感じですから、見計らったように《~伯爵一家》みたいな感じでセットできますの。


そこへみんな御挨拶!


下級貴族の皆様大変ですよ!

ずっと挨拶しっぱなし!


そして16時を越えた頃、侯爵家の皆様が現れます。

侯爵家の方々は入り口ではなく貴賓用の入り口から入場します。

《同じ上級貴族でも別格ですよ》

的な感じよね。


侯爵家ともなれば王族とも婚姻を繰り返しておりますから、貫禄が違います!

従者やお付きの侍女のお姉様まで下手な貴族より、高級な装いをしております。

侯爵家は軍団を持っていますからね、従者の方にはそれこそ軍人にしか見えない方々もおられます。


そして決められた席へ座ります。


またそこへゾロゾロご挨拶!

でも少し違うのは侯爵家に挨拶に出向けるのは、男爵家以上の者になります。

ここでようやく準男爵家と騎士爵家の皆様は解放されるのでございます。


席は入り口に近い所が下級貴族。

テーブルはございますが、休憩用の椅子以外は決まった席は御座いません。みんな立ちんぼですね。


上級貴族よりようやく席が用意されます。

ですが、お付きの方々は勿論立ちんぼ。



16時半頃、正装をした父様と母様のテイラム公爵夫妻が会場入りします。

わたくしはおりませんの。

だってお着替えの最中ですもの。

王太子殿下のパートナーですからね。


公爵夫妻は15時の頃の砕けた感じはまるでなく、従者を引き連れて主宰者らしく堂々と入場致します!



そして席に付くや否や挨拶を受けるのです。


公爵家は準王族的な扱いですが、カテゴリー的には王族になります。

王族は基本こういう舞踏会の場所では、上級貴族からしかあいさつを受け付けませんの。

子爵以上が上級貴族になりますわ


それもあって先程子分の下級貴族の皆様に会いにいったのよね。


これで男爵家も挨拶地獄から解放されました!


この頃になると、バックミュージックも派手になってきて、食事も飲み物も豪華になります。

噂話に花を咲かせながら、真打ちの三人の登場を今か今かと待ちます。


17時になり、ラッパの音が鳴り響きます。


先ずは第三王子の



ヘルメウス・トパーズ・フォラリス殿下



ご入場!

パートナーは


セシル・テイラム公爵令嬢。


わたくしの妹ですわね。


可愛らしく着飾った9歳のペアでございます!



そして驚くなかれ!



サプライズ!



ヘルメウス殿下とセシル公爵令嬢



二人の婚約が発表されました!



ヘルメウス殿下は将来のテイラム公爵様ですわね。


そして……小説【悪役令嬢エリザベート】の世界から、もう脱線しています!

だって小説の中でエアリス殿下がわたくしエリザベートを棄てて妹を選んだ時、セシルもヘルメウス殿下も婚約者がいないフリーでしたもの!

そしてエリザベートはヘルメウス殿下に告白されて、第三王子ヘルメウス殿下を婿に迎え入れ、テイラム公爵夫人となる筈でした。



と言うことは……



わたくしにも……



エアリス王太子殿下と添い遂げる未来の……



道筋が見えてきたのかしら!














色々つらつら何やらかにやら

舞踏会のルールみたいなのを

記していますが

それはこの物語基準で拵えた

作者の妄想です


だから

くれぐれも信じて

何かに引用しないでね


でも自分ルール作るの楽しいね

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