なかなおり
親友と仲違いをおこした。
私には原因がらわからなかった。ただただ、同じ空間にいて空気が変わることだけははっきりと感じられた。
親友を理解した。
ただのすれ違いだったみたいだ。通信エラーだったようだ。
つまりは、そんなものなんだ。
始まり方も原因も結果も、関係がないわけない。全て私が絡んでいる。それが複雑で、解けなくなって、自分の首を絞めている。
逃げることが悪いことじゃない。だからと言って運命が解決してくれるなんて都合のいい話もない。ウマイ話には必ず引き換えのギブアンドテーク。神がいて望むものを与えてくれたとして、私は何故鵜呑みにできるんだろう。じゃあ最初から当てにせずに自分が全て請け負った方がいいじゃないか。逃げた先は光でも闇でもない。私、お前との対峙だ。
それがわかってさえいれば、私は泣き崩れることなんてなかったのに。昔存在した筆跡が、私を過ちを断罪し絶望を課した。逃げた先は闇じゃないといった、それは間違いだ。正したい。闇になりうることもある。自分のせいで。
あの日の彼女は、目に焼きついては剥がれない。───解放からの喜びと悲壮を宿した目で逆立ちして見ていた。そして鈍い音ですいか割りの時期だと思った。
私宛ての手紙
▷ごめんね。私は貴女が好きだったの。