わたしは旦那さんがよっぽど拗らせた性癖してるんだろーなと信じていました
「ソレイユの事が知りたいって…知ってるのは出掛けてるフェルを除けば、龍姫様ぐらいだ」
「…そうですか…」
がっかりしたように、うなだれるネイ。
「貴族になりたいから、貴族になったソレイユを知りたいってこと?」
「そうなんです」
「ソレイユとあなたは性格が違いすぎるからな…」
カレンバレーは腕を組む。
「世代的にはアリスウルもよく知っているのだが、アリスウルは本気でソレイユと関わりたがらないからな。名前出しただけで怒りかねない」
「そ、そうなんですか」
「いや、凄いんだ。伝説の先輩でね。アリスウルも大概なんだが、ソレイユ知ってる先輩方は、アリスウル見て温いとか言ってたからな」
「ぬ、ぬるいって」
「チャズの拷問よりヤバいことを、日常的にやってたんだ。あの人は。いなくなったあと、みんなが、涙流してお祝いパーティーやったぐらいだぞ。後にも先にもあんな事はない」
「そんな、やばい人が、貴族になれたんですか」
「正直、それはフェルから聞いただけだから、分からないな。どうやってなったか、私も不思議だし」
「…そうですか…」
がっかりしたようなネイ。
「フェルが戻れば聞けばいい」
「…い、いえ、あ、あの」
ガタガタ震えるネイ。
「…ああ。まだトラウマなのか」
「…す、すみません、あれが、ひつような、ことだったのは、りかいして、いるんですが…」
かなり怯えている
「ああ、そうだ。貴族そのものじゃないけれど、貴族の妾として、後継者産んで、今でも仲良くやってる人なら知っているぞ」
「ほ、本当ですか!?」
「後継者の母親だからそれなりの待遇らしいし、そういうのでもいいのか?」
「はい!紹介してください!」
「ヘイルカリ様って言うんだが」
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「あなた、モテるわね」
「これはモテるという範囲なのでしょうか」
子供たちが絡みついてくる。
そして、領主がそれを羨ましそうに見ている
とりあえずしつように胸を揉むのはやめてほしい。
「むう、なんでこんなに大きくなるのでしょう」
ドラゴンハーフとしては珍しい、女の子。
「わたしは特殊です」
「うらやましー」
とりあえずこれでは話ができないので
「あちらで遊んできてください」
「むーむー」子供たちを追い出す。
「あなた、子育ての才能あるわよ」
「正直、ソレイユ様がちゃんとお母さんやれているのが驚きでした」
「まあね、あの人の子供だから」
………
「愛していらしたんですか???」
「なにその疑問形」
ソレイユ様が心外だというように言う。
「それはそれは仲よかったのよ。じゃないと子供7人も作らないわよ」
手紙見てても思ったが、イメージが合わない。
「…母上と、父上はうまくやれていたと思います」
領主
「父上はなんというか、のんびりとした人で。母とは真逆でうまくいっていたようです」
「…うまく…」
脳裏に浮かぶのはソレイユ様のアナーキーな行為ばかり
「なに考えてるかはわかるけど、口には出さないでね」
「そのような配慮を願われる段階で驚きです」
おもわず素で答える。
『だって、旦那の死因は腹上死よ。セッ〇スのやり過ぎで死んだの。流石に泣いたわ』
突然ソレイユ様が念話で話す。息子には聞かれたくないのか
『…それはそんな意外でもないですが、息子さんにそこらへん配慮してあげるのが驚きました。あと泣いたんですか』
『…凄い失礼なこと考えてるわね』
『大変に失礼なことなんですが、私は旦那さんはウ〇コ浴びせられるのが好き、とかの方面なのかと信じていました』
『あなたねぇ…』
苦笑いするソレイユ様。
領主は、突然黙ったあと笑い出した二人をびっくりしたように見ていた。
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「そうね、ちょうどフェルラインがソレイユに会いに行ってるし、ちょうど良いんじゃないかしら」
龍姫がニコニコしながらネイと話す。
ヘイルカリに話を聞きたいとネイがお願いしにいったら、あっさりと許可が出たのだ。
本来ならばフェルラインを通す話なのだが、フェルラインと顔を会わせたくないネイは、思い切っていないうちに直接お願いしにきたのだ。
ところが
「フェルラインが、ソレイユから帰ってきたら一緒に行きなさい」
希望とは真逆の内容だった。
「そらそうだよ。降嫁した人達への連絡なんて、フェルさんしかやってないもん」
比較的ネイと仲の良いカリスナダと相談。
「あの人は色々おかしいからね。私は見たこと無いけど、ヘイルカリとソレイユの二人って、結構ハチャメチャな性格だったらしいし。なんで好き好んで、連絡なんてするんだか」
「ソレイユという方がおかしいのは聞きましたが、ヘイルカリ様もおかしいんですか…?」
「龍族視点ではね。人族からみたらマトモだったのかもよ。ヘイルカリ様は」
なるほど
「まあ、そろそろフェルさんが帰ってくるころだから」
「ううう…怖いです」
震えるネイ。
「早く慣れた方がいいよ。龍族のトラブルに乗り出せるの、フェルさんだけなんだから」
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「長くお邪魔しました」
「もっと長くいればいいのに」
「いえ、龍族の諍いも心配ですし」
「また遊びに来なさいな」
「そうします」
ところで
「この娘さん、離れてもらえませんか?」
「むう、おっぱいエネルギーもらうまで、離れない」
ソレイユ様の娘さんが離れない
「本当にモテるわね。まあ、あそこにいたときに、私も執着したわけだから、当然な気もするけど」
「転移で帰るので、離れてください」
「いーやー。」
「ダメよ。メイテル。フェルがいるところはね、性悪なグズがいっぱいいるところで、あなたみたいなのがいったら、一瞬で五体をバラバラにされて便器に落とされるわよ」
「怖いです。やめるです」
やっと離れてくれる。
まあ、それやったのソレイユ様だけですけどね。
「それでは」
「龍姫様によろしく」
お土産もたんまり持たされた。
転移で、荷物抱えたまま戻ると
「おかえりなさい」
龍姫様がいらっしゃった。
「只今戻りました。こちら、ソレイユからの土産物です」
「あら、美味しそうな果実ね。みなで頂きましょう」
にこにこされる龍姫様
「ソレイユは相変わらず?」
「相変わらず自由でしたが、ちゃんとお母さんされていて驚きました。亡くなった旦那さんも愛しておられたようで」
龍姫様が怪訝そうな顔をして
「あの、ソレイユが?」
「私もそんな顔していました」
「そもそも旦那が死んだの、ソレイユがやらかしたかと思っていたんだけど」
「セッ○スのやり過ぎで死んだそうなので、ある意味そうかと」
「…なにやってるの、ソレイユ…」
龍姫様が遠い目をする。
「十年で7人産んでますからね…仲が良かったのは本当ではないでしょうか」
「子供達は?」
「ソレイユ様に似て自由でした。女の子が一人混じっていましたが、顔がそっくりでしたね」
「あら、会ってみたいわ」
しばらく談笑すると
「そうそう、ネイがヘイルカリに聞きたい事があるそうよ。ついでに一緒に行ってあげて」
「ネイ…ああ、貴族の件ですか」
確かに参考にするならヘイルカリ様の方が良いだろうな。貴族そのものではないけれど。
「分かりました。準備します」
「土産話期待しているわ」
上機嫌に、龍姫様は手をふった。
ネイを呼び出す。
「あ、あの」
「龍姫様から聞いたわ。参考にするならヘイルカリ様の方がいいと私も思うわ。私はヘイルカリ様と話繋げるから、あなたは聞きたいことを聞きなさい」
とりあえず、伝えるべき事を伝える。
「は、はい」
「出発は3日後。聞きたいことを考えて、まとめておいた方が良いわよ」
これでネイは良い。自室に戻りヘイルカリ様とコンタクト。
遠距離会話は相手の都合を考えない一方的なやり方で、マナーとしては良くないのであまりしないが、今回はしたほうがいい。
遠距離会話装置に念を送ると
『…あら、フェル?』
「突然申し訳ありません。ヘイルカリ様」
『どうしたの?手紙貰って喜んでいたのだけれども。返事も書いたのよ。もう届いた?』
「それはまだなのですが、実は後輩が、ヘイルカリ様のお話を聞きたいと言っていまして」
『…私に?』
「貴族になりたいそうです」
『ああ…って、私は貴族じゃないわよ』
「貴族の妾でもそれなりの地位なら良いんじゃないでしょうか?ソレイユ様に話聞いても参考になりませんし」
『あいつはねー。子供産む以外は人殺ししかしてないそうじゃない。よく反乱起こされないもんよ』呆れた声
「3日後にお伺いしようかと」
『歓迎するわ』
これで準備完了。
自室のテーブルを撫でていると
コンコン
ドアをノックされる
「どうぞ」
「し、失礼します」
テネシーだった
「あら、どうしたの?珍しい」
テネシーは、打ち合わせ以外でわざわざ来るなんてしないのに。
「フェル様がいらっしゃらない間に問題がありまして」
「龍族がなにかやらかした?」
チャズがなにか怯えさせたのだろうか?
「いえ、人族の問題です」
青い顔でテネシーが喋る。
「スパイが混ざっていました」




