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偉大な先輩(悪い意味で)に会いに行きました

「返事早い」ソレイユ様から返事がきた。

暇なのだろうか。


目を通すと。

「へー」


手紙はいつも嬉しい。

手紙をくれるのはあなただけ。

こちらは元気。

もしよかったら遊びにこないか?などと書かれていた。


「龍姫様に相談してみるか」

手紙を持って出かける。


「龍姫様、申し訳ありません、ご相談がありまして」

「なにかしら」

「降嫁したソレイユと手紙のやりとりをしているのですが、久しぶりに会いに行こうかと」

「あらあら、懐かしい名前ね。ウル」

アリスウルが凄い顔でこっちを見る。


ウルにとっては、ソレイユやヘイルカリは先輩にあたり、それはそれは嫌な目にあっているのだ。

ヘイルカリはウルがターゲットだったが、ソレイユは私がターゲットだった。


それを含めての「本気かお前」という顔だろう。


「私一人なので転移を使います。何日も空けないと思いますが」

「せっかくの逢瀬なのだから寛いでらっしゃい」

鷹揚に手を振る。

「ソレイユのことだから、呼んだこと忘れて出かけてるかもしれないしね」



正解でした。龍姫様

ソレイユ様は敵地に乗り込んでいる最中。

とりあえず、黄金を携えて、ソレイユ様の息子にお会いしているのだが。


「……」顔、真っ赤。

私のことを見て興奮しているらしい。


ドラゴンハーフだと、龍族に対する執着は強くなるので分からないでもない。


「ソレイユ様にはお世話になっておりました。本日は龍公女からのご挨拶も兼ねております。これからも長き、よしみを」

「そうですか、本当にありがとうございます。このような僻地の貴族へのお心遣い、感謝に堪えません」


さて、ソレイユ様が帰ってくるまでどうするか。

そんなことを思っていると


「あら、城にヤバいのが来たと慌てて戻ったら、フェルラインじゃない」

転移でソレイユ様が戻ってくる。

血塗れのまま。


私にとっては日常なので気にしない。


「お手紙の通り、挨拶にきました」

「歓迎するわ、フェル。いつまでいるの」

「ご迷惑でなければ何日か」

「それは僥倖。みんな歓迎の宴をして」

「戦場はいいんですか?」

戻れば?という意味で言ったのだが

「良いのよ。しばらくあれで時間稼げるから」



====================================

「フェルの頭が分からない」

「…それは、あなたには分からないと思いますが」

アリスウルがカリスナダの部屋に来ていた、

大抵は殺しあいが始まるので構えたカリスだったが、ウルは珍しくぼーっとしたまま話しかけてきたのだ。


「カリスには分からんと思うけど、フェルと私は違うように見えて、同じ部分が多い。だからうまくやれているんだよ」

カリスが「本当かよ」と言う目でウルを見る。


「で、フェル様の行動が分からないって、先輩のところに遊びに行った件ですか?」

そのことはカリスも知っている。

フェルラインは貴族の元に行った先輩に会いに行ったのだと。


「そうそう。そのソレイユってババアは最悪でね」

最悪といっても…とカリスは思ったが。


「フェルと私の先輩なんだけどさぁ。私が唯一逆らえない、逆らいたくない、逆らったら死ぬより辛い。と思わされたモンスターだね。あの時はフェルは人族と龍族の狭間で悩みまくった時期なんだけど、そこらへんに言い掛かりを付けられて、フェルはしょっちゅう嫌がらせされてたんだよ」

少し遠い目をするウル。


「チャズいるじゃん」

「え、ええ」

「あいつの拷問えげつないでしょ?」

「そうですね」

「ソレイユは、あれより酷い」

「はあ!?」


チャズは龍姫に逆らう反逆者にしか拷問をしない。

それより酷いというのが信じられないという表情。


「気紛れで、残虐で、執念深い。私が見た龍族で最悪の人格だね。そら、私は、はいりたてのペーペーだったんだけど、気の強さは当時からあったんだ。私のもうひとりの先輩に対抗して追い出したりしていたからね。でも、ソレイユは逆らう気も起きない。向こうの気が悪くなったら、全裸で土下座とか日常だったもん」


信じられないというこのカリス。

「私なんてまだいいよ。全裸土下座だけだもん、フェルなんて、辛気くさい顔してると言う理由で、便器に顔突っ込ませて、その場で○○を顔面にするのよ。挙げ句の果てに、汚いからふざけんなって廊下に蹴り込むし」

「…凄惨すぎる…」

「んで、廊下から洗い場に向かうとき汚れるじゃん。そうしたら、汚してるんじゃねぇ、口で掃除しろ、だよ。あのババア、そんなんばっかりだったからね」


「フェル様、よく耐えましたね…」

「フェルがああなったのは、多分あのババアが酷すぎたからだね。ババアの獲物に誰も口出しできないから、フェルはひたすらにババアだけに苛められたんだけど、あんなん間近で見てたら、ああはなるまい。とは思うよ」


「…よく、そんな相手に会いにいけますね」

「そうそう。だから、フェルの考えが分からないって言ってるの」

「フェル様なりに恩があるとか…?」

「ないよ!あんなババア…あ、まあ、唯一あるとしたら、あれだ。フェルはよく虫使うじゃん。あれ、ババアの影響だよ。それぐらいかな」


「虫?」

「私もそうだけど、あんたに滅多刺しとかでしょ?切り刻んだり、純粋な殺し合い。それに対して、フェルの拷問は内面から責めるのよ。ネイに対してそうだったでしょ」

「…ああ、ええ」

あれはひどかったという顔をするカリス。


「ああいうの、ババアの影響。綺麗好きで、人族の名残が消えなかったフェルを○○まみれで汚したり、自分の〇を刻んで食わせたり。んで、虫。あのババア、フェルの○○に、〇虫這わせたりしてたんだから」怖すぎる。


「とはいえ、感謝することなんて皆無でしょうしね…なに考えているんだか」

====================================


「でも嬉しいわ。本当に来てくれるなんて」

にこにこしながらソレイユ様が微笑む

「館を出られた皆様全員にお手紙だしたり、お会いしたりしています」

「あなた本当に変わらないのね。その人間の常識に固執するの」


「そういうのも含めて評価されておりますので」

「あ、そうだ。息子があなた見て発情したそうよ。外に出る気があるならどう?」

「いえ、まだ暫くは龍姫様のところにおります」


「そう?あなたがいるなら内政任せられそうなんだけどなぁ」

「ソレイユ様、内政もされているんですか」

殺し専門かと思った。

「いいえ?だから困ってるのよ。無能は片っ端から殺したいわ。本当に」


「ここに来て何人殺したんですか…」

「さあ?まあ1万人は確実じゃない?1日1人は殺してるからね」

人族全滅させるつもりか。


「フェルは相変わらず人殺ししないの?」

「命じられば行います」

「なるほどねぇ」

クスクス笑う


「せっかくの客人だもの、今日は飲みましょう。これ高いお酒なのよ」

「ありがとうございます」


実際美味しい。

しばらく二人で飲んでいると


「ははうえー」幼い子がくる

「あら?まだ起きてたの?」

息子さんだろうか


しかし、ちゃんとお母さんしてるんだ。

私的には何人か気紛れに殺していても不思議ではないのだが。


「このひとだれー?ほしい」

ああ、ソレイユ様の息子だ。本当に。


「だめよ、この娘は」

「ええー。おっぱいぽよよん。綺麗、欲しい」

真っ先に胸か

「はいはい。もう寝なさい」

「はーい」


「可愛らしいお子さんですね?」

「寝る?」

「いえ。そういう意味では」

まだ7歳ぐらいだろうに


「ああ、そうだ。他の息子達がねらってるから、自分の身は自分で守ってね。殺さないでくれると嬉しいかな」

「分かりました」


ドラゴンハーフとはいえ、後れはとらないと思うが。

そして、二時間後


「だいたい、人族なんて、ごみくその、アホだらけで」「ソウデスネ」

「王族なんて、いつでもころせうのに、いかして、やってる、だけで」「ソウデスネ」

「あいつら、アラニアを、ほろぼしたら、ころして、やるぅ」「ソウデスネ」


完全に酔っ払ってる。ソレイユ様の酔った姿、初めて見たな。

いくら酒に強い龍族とはいえ、それは樽で飲み干せばそうなるか。


しかし、殺す殺すいいすぎ。

私も無感動に相槌うつだけになってる

「…ぐー」寝た。また、無防備だ。


あれだけ私を苦しめたソレイユ様。

龍族ならば復讐でもするのだろう。だが、私はしない。

この人から唯一教わった教え


「復讐を一人始めれば、全て殺し尽くすまで終わらない」

ソレイユ様に毛布をかけ、わたしは用意された部屋に行く。すると



「…ええー…」

用意された布団に男の子が3人寝てる。

多分寝込みを遅いにきて、眠くなって寝たのだ


「ソレイユ様の子供だねー。間違いなく」

自由すぎる。


さて、どうするか。

毛布は余っているようだ。

一枚かりて、ソファーに横になり寝た。

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