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ドラゴン vs 火山って凄い絵面ですね

「だから、もう最後は、大将同士の一騎打ちしかないだろ」

『なに言ってるの?バカなの?ボケたの?』

「ジュブグランとカレンバレーはもう戦ってるんだ。今更あの2人で最終決戦と言っても止まるか。その上が出ないと」


『だからって、なんで私が出るのよ』

「なんか火山あたり爆発させろよ。盛り上がるぞ」

『ドラゴン vs 火山噴火とか、なんの冗談なのよ』

「他に案はあるの?」

『無いわ。火山はともかく、祝福で戦うのね。で、あなたはドラゴン化すると。ああ、悪夢だわ』


「この現状が悪夢だ。まずは戦を止める。そこからだ」

『そこは同意するわ。やりましょう』


2人の話し合いは終わった。


「で、大皇后様は陛下を弾劾された。結末は?」

「御次男は皇帝の器ではありません。陛下が降りることは無い。最後は大皇后様は皇室から抜ける気かと」

「みな、戦を止めるために全てをかけるつもりだわ。私も全力を尽くします。あの豚との決着は後回しでいいわ」



とりあえず私の役目は、アルネシアの外交官みたいなものとして、各国を走り回っていた。

黄金を積み上げ、説得を続ける。


大皇后様の弾劾を受け、陛下は急いで新都に引き返された。

その間に聖女は、オーディルビスに、能力全開の祝福。

これにより、飢えの心配による略奪は収まり、オーディルビス国王の三男が即位する事になった。


長男と次男はこの混乱で死んでいたのだ。

そして、陛下が新都に戻られるとすぐに龍姫様を呼びだされた。


「私が大皇后様について、内乱起こされたらたまったもんじゃないと警戒しているのでしょうね」

「龍姫様、誠に申し訳ありません。今回は龍姫様に出て頂けなければ」

「もちろんよ、フェルライン。ここを収めれば、戦争は集結するわ。踏ん張りどころね」



龍姫様、私、そして、マディアを戦場から引きあげさせて同行。

陛下にご挨拶すると


「龍姫、単刀直入に言う。大皇后に付くか。私に付くか?」

「陛下。陛下より任せられております、アルネシア公国の主は陛下です。他に答えはありません」

「そうか。だが、今回大皇后は私を弾劾した。その手引きをしたのは龍族、アルネシア公国では?」


「陛下、我々は帝国の一部です。帝国の為に動きます」

龍姫様は直接はお答えになられない。

だが、陛下は理解されたようで


「望みはなんだ」

「この規模の戦争は誰も望んでおりません。先に始めた聖女もです」

「だが、アラニアを滅ぼした今こそ、絶好の機会だ。この大陸からの聖女の勢力追放は帝国の第一目標だ」


「陛下、ディマンドの疲弊は深刻です。これ以上の進行は不可能。ラマルドは元々一国の維持すら厳しい国だったのです。現状ではアラニアの取り込みが限界です」


「龍族が暴れて、限界まで力を削ぐのはどうだ?」

「聖女の力は恐ろしい。どれだけ荒らしても復活させます。ただし、死者の蘇りは不可能。ひたすらに国民を皆殺しをすれば解決しますが」


陛下は顔をしかめる。

「陛下。わたくしにとって聖女は間違いなく敵です。そのためにご提案があります。これ以上皇民の犠牲を強いることは、帝国にとってよろしくありません。わたくしが、聖女の大陸に乗り込み、聖女と直接戦います」


その言葉に城内は大騒ぎになった。

「直接か」

「わたくしはオリジナル・ドラゴン。ドラゴン化が可能です。ドラゴンとしてならば、聖女の力と対抗できます」


「そうか……分かった。そのようにせよ。だが、この機会に乗じないという愚は犯さぬ。ディマンドかラマルド、どちらかは中央軍を率いて侵攻する」

「畏まりました」

龍騎様は跪いた。


「それと、フェルライン」

「はい。こちらにおります」

陛下に呼ばれて少し驚く。

「お主は龍族の代表格だ。今回の進軍についてくるように」

「畏まりました」

陛下の命令であれば断れない。

龍姫様は微妙な顔をしていた。



結局、ディマンド公国は進軍どころではないという話になり、ラマルド公国に戻る事になった。

大皇后様は結局お咎め無しになった。

代わりに次男は幽閉。

大皇后様との対立は避けて、混乱を収める事にした。


そして私は陛下の秘書みたいな感じで側にいることになった。

「ラマルドには既に龍族がいるのだろう。龍族を先頭にして、後から兵士達が続く戦略ではダメなのか」

「それはソレイユ様が得意とする戦略でした。しかし、それを15年続けて、ようやく落ちた。龍族の運動能力は異常ですが、固まらず分散して挑まれると、思うような戦果をあげることが出来ないのです」


「それでも前線を荒らすことは出来よう」

「龍族は敵味方の区別が付かなくなります。ディマンドの被害はそれのせいです。実際は難しい。そしてなにより、今回の戦場には、人族最強のジュブグランがいます」


「ジュブグランか、聞いたことがある。龍族と互角なのか」

「ジュブグランは、龍族を殺すことは出来ません。しかし、あの戦闘能力は、龍族の足止めには十分過ぎます。現状、対抗可能なのはカレンバレーという龍族一人です」


「他に注意すべき人物は」

「おりません。皆死にました」

陛下は身を乗り出す。


「そうか!ならばやはり絶好ではないか!」

「陛下、勘違いされないでください。他の人間が生きていようが、脅威は聖女とジュブグランの二人だけです。他は龍族で囲めば瞬殺です。ジュブグラン一人で、龍族の利点が無効化される。それほど強烈な人族なのです」


「……殺せないのか」

「戦で楽観は死です。正直ジュブグランと命を懸けた死闘をする意義は薄いと思います」

陛下は溜め息をつき

「フェルライン、私は成果が欲しい」

「分かります。陛下」


「アラニア占拠と帝国支配は確かに成果だ。しかし、これだけでは薄いのだ。エルメルダ占拠までして、ようやく成果となる」

「陛下、くれぐれも焦らないでください。エルメルダは、それを守るジュブグランは手強いです」

「そうか」

陛下は前を向き

「それでも、必ずや落とす」



戦場。

カレンバレー、サウザントを集める。

「状況は?」

「ジュブグランは手強い。足止めでやっとだ」カレンバレー

「ダリスグレアは兵士を肉の壁として戦い続けている。なかなか頭を使う」サウザント


報告を聞き

「カレンバレー、サウザント、二人でダリスグレアと戦いなさい。カレンが壁を吹き飛ばし、サウがトドメ」

「ジュブグランは?」カレンバレー

「私が引き受ける」


二人を見て

「この戦、被害をできる限りださないようするためには短期決戦しかない。ダリスグレアのクビを取り、士気が落ちたところを一気に攻める」

「分かった」

「ああ、必ずクビを取る」



戦場、いつものように、ジュブグランはカレンバレーと、ダリスグレアはサウザントと向かう。が


「な!なんだと!?」

カレンバレーが振り向きダリスグレアに弓を向けたのだ。

驚くジュブグランに

「ジュブグラン!!!決着の日は来たぞ!!!」

一気に距離をつめて、わたしは攻撃を開始する。


「フェルラインか!?皇帝と共にしていたとはな!だが、私に勝てるつもりか!?」

「バカか!勝つのは私じゃない!」

最初戸惑いの顔を見せるジュブグランだったが、すぐ顔が青ざめる

「ダリスグレア!!!」


それでも、ジュブグランは優秀だ。振り向かなかった。動揺はしても隙は見せない。

それでも、動揺はした。それだけで十分。

加速を止めずに体当たりをする。

「ぐっ!!!!」

吹き飛ぶジュブグラン

「ジュブちゃん!!!あなたにも快楽を刻み込んであげるわ!!!兵士の前で公開レイ○というのも楽しいわよ!」

「悪いが断る!私はそう言うのが嫌だから暗殺部隊に入ったんだ!!!」


ジュブグランははねのけ、一気に距離を取る。

しかし


「ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」

絶叫。

ダリスグレアの絶叫。


この角度からなら見える。

サウザントの手刀が、ダリスグレアの胸を貫いた。


「お前、よくやったよ」

サウザントが聞いたことが無いような優しい声で言う。

「戦場の友に不要な苦痛を与えるのは罪だ。さらばダリスグレア。仲間に誇り高く報告するがいい。一人で限界まで耐えきったと」

サウザントはダリスグレアにトドメの一撃を与えた。


「ダリスグレア!!!!!」ジュブグランの絶叫。

仲間は皆死んだ。生き残ったのは、ジュブグランと、ヒルハレイズとダリスグレアだけ。

その一人を失ったのだ。


「ジュブグラン、引き上げなさい。兵士共々。撤退の時間は与えるわよ」

「……そうだな。これでは戦にならん。引き揚げるぞ!!!!」

ジュブグランは兵士達を率いて前線から引き揚げようとする

「ダリスグレアの亡骸はお渡しするわ」

「ありがとう。是非そうしてくれ。こちらには弔いの仕方があるのだ」


「サウザント!ダリスグレアの亡骸をジュブグランに渡しなさい!」

「わかりました」


こうして、初戦は終わった。

次は王都決戦。



しかし、すぐにエルメルダから使者が飛んできた。その内容は

「アラニアのように、国民信仰の強制が無いならば、帝国編入を考慮する、か」

陛下は微妙な顔をされる。


「陛下、しかしそれでは神教が。アラニアの件でも苦情が来ているのです」

陛下のおつきが苦言を言う。


「フェルライン、どう思う?」

陛下がお聞きになる

「はい。信仰など後でなんとでもなります。まずはこの条件を受け入れることかと」

「だが、火種が残る事になるが」

「火種など、必ず残ります。特にこのエルメルダでは。そもそも聖女の力が無ければここは砂漠なのです。聖女信仰を捨てさせるのは現実的ではありません」


「その通りだな。決断した。降伏するならば、信仰には一切口出ししないと確約しよう。そう伝えよ」



こうして、エルメルダは公国として帝国に編入された。

いよいよ、ここで最終決戦。

龍姫様と聖女の直接対決を待つことになったのだが。

問題が一つ。

私、帰れない。


なぜか陛下は私の帰還を認めないのだ。

そして

「フェルライン、お主、若い頃の母に似ているのだ」

「母様にですか?」

ああ、胸とかですかね。確かに。

「母とは色々こじれてしまったが、敬愛の心は失っていない。こうやって母と似た人物が側にいるだけで心が安らぐのだ」

「それは嬉しいですが」

「そうだ。龍族は離れる時は貴族の妾として出るのだろう?私の元に来ないか?」


は?


「は?」思わず声に出る

「皇帝の妾だぞ?かなりの地位だと思うが」

「お待ちください、陛下。本気なのですか?」

「お主がよければな」

マジか。もちろん前例はない。

ただ、皇族の妾の前例を作るのは良いかも知れない。それにしてもいきなり皇帝陛下はアレすぎだけど


でも私も長いからなぁ。

確かにそろそろ出る時期かもなぁ。まだ龍姫様とあの屋敷に未練があるけれども。

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― 新着の感想 ―
[一言] 坊っちゃん!? まさかここでンな火の玉ストレート投げてくるとは! んむん。よく戦ったよ……。
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