人族最強と呼ばれるジュブグランはやっぱり強かったです
ジュブグランは迷っていた。
「…聖女様の護衛もあるしな」
しかし、ヒルハレイズの危機は明確だ。
なんとかしないといけない。
しかしだ
「嫌だよ、私は」
そもそもセッ〇スとかに抵抗が無かったら妾になっていた。
聖女様に仕える少女になれる程度には、ジュブグランの容姿は、ずば抜けている。
そういうのが嫌だから暗殺部隊に入ったのに。
仕方がない。聖女様に相談しよう。
非常に情けない限りだが、リーダーが現状動けずに、No.2が危機なのだ。仕方がない
そう思いながら聖女の元に向かうジュブグラン。
すると、部屋のノックをする前に
「ジュブグラン、用件はわかります。しかし、答えは出せません」
聖女の声。
「かしこまりました」
これで終わりだ。後は自分達でなんとかするしかない。
「フェルラインは災疫の魔女の弟子。ソレイユ程自制が無いわけではありませんが、その恐ろしさは、災疫の魔女に匹敵します」
そして
「彼女を止めるのに三人の犠牲なら少ないほうです」
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「おーい、ヒルちゃーん」
「……」完全に気絶していますね。口から涎が垂れ流し。
さてどーするかな。
もう毒物の混乱は止めることにした。
それよりも暗殺部隊3人をぶっ壊そう。
多分だが、ガジャロブは基本的には再起不能だろう。
肉体的にはもう癒えていると思うが、自分のせいでザディアがひどい目にあったことがトラウマになるだろう。
暗殺部隊としては致命的だ。
次にヒルハレイズ。もうこうなったら徹底的に快感で脳を焼き尽くす。
セックスでしか満たされない身体に作り替えてやろう。
んで、最後ジュブグラン
恐らく最も手ごわい相手。
しかし、だからこそ潰す意味がある。
さて、どう戦うべきかね。
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ジュブグランの元には、ひっきりなしにヒルハレイズから「助けて」サインが来ていた。
罠だ。罠だという事にしよう、いや、実際知らないけれど。と、ジュブグランは無視を決め込む。
「ああ、私が決めないといけないのか」
ジュブグランは戦闘技術はずば抜けているが、頭を使う事は不得意だ。
メルーシャ、生き返ってきてくれ、と思いながら、一応、ガジャロブに会いに行くが
「…あ、あう……」
部屋で頭を抱えて震えているガジャロブ。
ガジャロブは、まだまともにコミュニケーションがとれない。
「ガジャロブ、知恵を貸してくれ」
ジュブグランが呼びかけるが
「…あ、ざ、ざでぃあ、ご、ごめ、」
ダメだった。
そして、ザディアに至っては
「い、いやあああああ!!!もう許して!!!いやあああああ!!!!」
暴れて叫ぶので地下牢に監禁中。
「これで私が再起不能になれば、この国はどうなるのか」
天を仰ぐ。
「…聖女様のお心のままに」
ジュブグランは覚悟を決めて転移した。
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「…来たね」
さあ、おたち合い。
ジュブグランははるか遠方から構えている。
遠方から私に攻撃を繰り返すつもりだ。
もう少し早ければきつい攻撃だが。
「…やぁ…もう、やめて…」
虚ろな目でひたすら喘ぐヒルハレイズを盾にすればいいだけである。
途端に攻撃は止む。
「ヒルちゃん、公開レ○プしましょうねぇ。気持ちいいよぉ」
「やだぁ、やだぁ…」
涙腺が壊れたように涙を流す、ヒルハレイズ。
しかし、完全にぶっ壊れましたね
もう、ちょっと触るだけで絶頂を迎えるし。
「ジュブグラン、1対1で闘うかい?」
遠くを見据えて声をかける。
「…聖女様の敵、龍姫が手下、フェルライン。この聖女様が隷、ジュブグランが参る。」
遠距離からの移動。
「よろしい!受けて立ちましょう!龍族が筆頭!フェルライン・ルテネス!いきますわよ!!!」
そして舞が始まった。
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「素晴らしいわ!さすがフェルライン!」
龍姫が満面の笑みで拍手をしながら転移映像を見ている。
そこには、舞い踊るように敵の攻撃をかわして、近付いては攻撃を繰り返すフェルラインと、遠距離攻撃に特化し、ひたすら距離をあけることに全力を尽くすジュブグランがいた。
「無難…ねえ」
マディアは苦笑いする。
「暗殺部隊のトップ3のうち、No.1は拷問でメンタルぶっ壊して、No.2はセッ○スのし過ぎて依存症状態。No.3は交戦中と」
「ついでに次期宰相と呼ばれた娘も再起不能だって。いやぁ。フェルの本気はやべーね」
「さすがフェルラインよ。あの豚も止められない状況に追い込んでから手を出しているからね。素晴らしいわ。」
にこにこしている龍姫。
「あーあ、街が壊れていく」
「まあ、フェルがわざと移動してるからね」
しかし、ジュブグランは手強い。
フェルラインは確かに戦闘能力という点では、龍族の中では劣るがそれにしても、互角というのは有り得ない。
人族とは思えないほどの運動神経。
人族最強と呼ばれるのも納得の動きである。
「ウル、ジュブグラン倒せる?」
マディアがウルに聞くが
「強いよ、あいつ。私1人じゃ殺し切れないかも」
あっさりと認める。
「遠距離攻撃に特化してるし、一気に距離詰めて攻撃という、フェルがやってる戦法しか無いでしょう。でも、これ繰り返すのは色々辛いよ。私じゃ集中力持たない」
「…ウルでだめなの?」
少し驚くユルミツレ。
「カレンバレーぐらいじゃない?相性合うの」
「ああ。弓ね」
カレンバレーが得意とするのは弓だ。
「遠距離攻撃の押し合いで負ける姿は浮かばないな。問題は逃げられるということ」
「殺し切れなければ意味はない」
カレンバレー。
「あいつ並みがゴロゴロいるの?」
「いいえ。あいつは豚の最終兵器。世代交代で殺さなかったのがその証明」龍姫が喋る。
「メルーシャやらガジャロブなんて道化。龍族にとって最大の脅威はジュブグラン。フェルラインがあいつと直接対峙に持ち込んだ時点で、こちらは相当有利よ」
投影映像では、街を壊しても平然としているジュブグランと、舞を踊るように、距離をつめて攻撃を繰り返すフェルラインの攻防が続く。
動き続けた二人だが
「!!!!!!」
「な!?ガジャロブ!!!!」
対峙する二人のど真ん中にガジャロブが現れる。
「引け!!!私の詫びはもう済んだはずだ!!!」
この短期間では立ち直る筈もないガジャロブがそこにいた。
「あなたの詫びは終わったけれど、これは別の話よ。ガジャロブ」
「はやく国へ帰れ!ジュブグランに手を出すなら、私に手をだせ!」
「ガジャロブ!」
「ジュブグラン、迷惑をかけた。もう大丈夫だ」
「ああ!素晴らしいわ!なんて慈愛溢れる関係!勿論それで良いわよ。ガジャロブさん。手を出すと言っても拷問や攻撃などしないわ。愛し合いましょう♪」
そう言って、フェルラインは手を握ろうとするが
「ここまでにしてくださらない?龍姫」
聖女が戦場に現れた。
「豚!」
転移映像を見て龍姫が吐き捨てる。
映像を消し。
「マディア!転移でこの戦場に行きなさい!今なら転移妨害を解いてる筈だわ!そしてフェルラインを回収!」
「かしこまりました」
すぐさまマディアは移動した。
そして、戦場。
聖女が現れてから、フェルラインは微動だにしない
「…どうした、聖女様におののいたか」
ガジャロブは言うが
「聖女は龍姫様に呼びかけられた。私は指令を待つだけだ」
そして
「フェル!引き上げ!」
「マディア、お迎えご苦労様」
そして
「それでは、みなさま、ご機嫌よう」
マディアが持ち出した転移石を使い、転移した。
「せ、聖女様…」
「ジュブグラン、よくやったわ。あなたがあそこまで粘ったから引き上げまで持ち込めた。犠牲は大きかったけれども」
周りを見渡して溜め息をつく。
「ガジャロブとザディアは私が癒やしたわ。記憶操作しているから、あまり触れないでね」
「かしこまりました」
「とは言え、こっちね…ヒルハレイズは、記憶操作しても…まあすることはするけれども」
倒れ込み虚ろな目で喘ぐヒルハレイズを見て憂鬱そうな顔をした。




