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ソレイユ先輩、あなたはなんなのだ

拷問描写ありです

聖都に着く。

煌びやかに見えるが

「下品だなぁ」


新都は何度か行ったことがあるが、あの重厚な威圧感溢れる建築物とは違って、単にそれっぽくしました。みたいな下品さが漂う。


これでも60年近くはある都なのだが



「まあ、豚のセンスだもの仕方ないわね」

都に通され、宮殿の待合い室に行く

そこには



「…フェルライン…龍族…聖女様の敵」

無表情で呟く幼げな少女。


正体は知っている。

聖女が擁する暗殺部隊。

こいつはそのリーダーガジャロブだ。


「やり合うならどうぞ。こちらからは手は出さないけれども、一度牙を向けば、この宮殿のすべての命が消えるまで闘い続けるわよ」


「…聖女様に、逆らわなければ、見逃してやる」

「殺しはしませんよ。でも逆らうなが条件なら分かりませんね。だって、聖女が死になさいと命じても、私は死にませんもの」

ケラケラ笑う。


ここらへんの気の障る笑い方はソレイユ様直伝。


「…聖女様は、そのようなお望みを、するわけがない」


「そんなわけないでしょう?あなたの先輩のメルーシャはなにを命じられたんですか?」


顔が青ざめるガジャロブ。

そこらへんの話はいくらでも聞いている。

なにしろ、聖女は龍姫様、引いては神教の敵。

情報収集はいくらでも行っている。


そして、メルーシャという暗殺部隊の娘が、世代交代を理由で自害させられたことも。


「…あれは、仕方がないのだ」

「仕方ないのでしょうね。私も仕方ないという理由で死ねと言われても逆らうと話をしているわけです。あなたの愛したメルーシャみたいに物分かりが良くないので。分かりますかぁ?」


我ながら気に障る喋り方。

その効果はあったらしく、ガジャロブの殺気が膨れ上がる。


「ガジャロブ、来るならどうぞ?一発は食らってあげますよ」


「お、お姉さまを!!!馬鹿にするな!!!!!!!」

メルーシャはガジャロブを愛していた。

ガジャロブもメルーシャを敬愛していた。

そんなメルーシャが、命じられるがままに自害した。


冷静さが売りの暗殺部隊でも耐えられないことはある。

それが愛するものの死。


それを小馬鹿にされて冷笑されて冷静でいることなど不可能だ。

そして


「やめろ!ガジャロブ!!!!!」

私に一撃を加える直前、飛び込んでくる女性。


でもタイミングが遅い。

ガジャロブの拳は私を貫く。


「ぐううううう!!!!!」

激痛。

なかなかここまでの激痛は久しぶりだ。

しかし僥倖だ。先制攻撃をされ、目撃者もいる。


よく見ると腹から臓器が飛び出ている。普通の人族なら即死だ。


「が、ガジャロブ!!!なんてことを!!!」

「ザディア、死んでない。こいつは龍族、こんなものでは死なない」


「そうですね。では約束通り闘争を開始しますか?」

にこりと笑う。



「そちらの方見て下さいましたね?使者である私は一方的に攻撃されたので反撃を行う。良いですね?」


「よ、よくない!ガジャロブ!!!謝れ!」

「謝る?そちらの国ではどうなのか知りませんが、殺されかける攻撃されても、謝れば許すんですか?私が聖女を攻撃しても、死ななければ謝って済ますのですか?」


にこにこしながら

「私は龍姫様の代理です。龍姫様に対する無礼は、この部下であるフェルラインが行わなければならないのです」


「ま!待ってくれ!本当に済まなかった!使者に対する礼儀がなってなかった!だからガジャロブに対する攻撃はやめてほしい!他の詫びならばするから!」


「ザディア、私は」

「お前は黙れ!今お前が戦闘不能になったら、聖女様は誰が御守りするんだ!」


「あら?ザディア・メルトさん、あなたが代わりに詫びられるの?でも、ガジャロブと違って、あなたはただの人間でしょう?撫でるだけで死んでしまうわ。」


ザディア・メルト。

可愛い女性だ。20代前半の聖女に仕える一人。

内政担当でそれなりに有名だ。


「…構わない」

「素晴らしい自己犠牲ですわ。流石に殺しはしませんが」

そう言うと、指を折る

「う、うあああ!!!!」


叫ぶのでキスで口を塞ぐ

「んんんんん!!!!!!」


「くすくす、情熱的ですわ。さあ、これから始めますわよ。ああ、ガジャロブさん、下手に動いたらこの女性殺しますからね。全部あなたが悪いんですから見ていてくださいね」




龍族のいじめでは見慣れた光景でも、聖女の取り巻きでは衝撃だったのだろう。

既にザディアは失禁も○○もしているし、○○も何度もしている。


そして譫言のように

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

と言い続けているだけ。


ガジャロブは、警告したのに何度も突っ込んで来たので、手足に剣を刺し動けないようにしている。


「あーあ、汚いですわね。少し洗わないと」

そう言って水魔法で○○物を洗い流す、流した先はガジャロブのいるところ。


ガジャロブはザディアの○○と○○物塗れになっている。


「まだ顔に手出ししてないだけ感謝してくださいよぉ。私達なら真っ先に歯を砕き、鼻を削ぎ落とし、豚顔にしますからね」


「……」真っ青になって震えるザディア。


「あ、そろそろ気付きました?聖女が来ないって?聖女がこのこと知らないわけ無いじゃないですか?なんで来れないのか知っていますか?ねえ、ガジャロブさん、ザディアさん」

二人とも無言。


「ガジャロブさんが攻撃さえしなければ、ザディアさんが間に合っていれば、なんかしら止めようがあったのですよ。でも使者を攻撃しておいて、止められるわけ無いでしょう?罪深いですわね」

にこにこ笑う。


「とは、いえ、そろそろですか」

「ええ。それぐらいで勘弁してあげて、フェルライン」

そこには聖女がいた。




二人は絶句する。このような場所に聖女が来る筈がない。そう思っていたのだろう。


「しかし、会うなりネタばらししなくても良いでしょうに」

「記憶の継承をかくしてなどいないわ。災疫の魔女ソレイユが弟子フェルライン」


「ソレイユ様の弟子になった覚えなどありませんわ」


「毒と虫を愛しておいて、なにを今更。以前は酷い目にあったわ。庭は毒花だらけ。通った川には遅効性の毒水、挙げ句の果てには、転移所の街に毒虫バラまくし」


いや、やり放題ですね、ソレイユ様。

そら、聖女の力でも、被害が広範すぎて犠牲者が出たのも納得ですわ。


「で、これで詫びは済んだ扱いですか」

「ザディアもガジャロブも優秀なの。これ以上やられたら壊れてしまうわ」


「……まあ、聖女自らが詫びにきたと考えて終わりにしますよ」


ザディアとガジャロブに治癒魔法をかけて、水魔法で汚れを洗い流す。

「それでは、また継承の儀式で」

「ええ」

わたしは振り向いて部屋を出た。


「あれ?そう言えばわたしどこに行けば良いんだ?」

迎えが来るまで廊下で突っ立っていた。

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