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高等部一年

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141.新しいクラス


 高等部のクラスは詩歌ちゃんと一緒だ! 初めて同じクラスになれたことに、二人で抱きあって喜んだ。他には、一条くんと八坂くん、芽衣さん理子さんが一緒だ。これから見るに、八坂くんに対する配慮が相当されてるのだと思う。


 多分、一条くんは八坂くん担当にされてるんじゃないかと私はふんでいる。今までずっと同じクラスなのだ。八坂くんがクラスにいるストレスを上手く回せるのは彼くらいなのかもしれない。


 今日もクラスの中で、八坂くんが高等部からの外部生に囲まれていたから、私が注意する羽目になった。


 外部生は見た目ですぐに分かる。短いスカートにダボついたベストがジャケットの裾からはみ出している。ネクタイは少し緩めなのだ。芙蓉学院高等部は校則がそれほど厳しくはないから、注意される心配はなかった。


 前世ではそれを下品だと罵っていたが、正直かわいい。実は前から私もしてみたい。

 しかし、内部生は真似ることができない。学校が許しても、家が許さないからだ。


 やはり、外部からくる子の中には八坂くん目当ての子も多く、中には隠し撮りなんかもしようとするから困ってしまう。学校行事などで八坂くんが表に立っているときなどは、撮影しても大目に見てもらえる。また、ツーショットはNGだが、一声確認をとれば撮らせてくれるときもあるのだ。隠し撮りとは悪趣味だ。

 先生が気が付いてくれればいいけれど、休み時間はそうもいかない。

 今年は詩歌ちゃんも同じクラスなのだ。詩歌ちゃんが晏司君ファンからの被害を被ったらかわいそうだ。


 私は最初が肝心だと、強めの言葉を繰り出した。


「隠し撮りなんて、品がないわね!」


 そう言えば、サッとスマホを隠す。


「目に余るような行いは、学院内でのスマホ使用が禁止につながるかもしれなくてよ?」


 注意されて不満顔のクラスメイトと一触即発の空気になる。


 でも、仕方がないではないか。八坂くんが不登校にでもなったら、神様の罰が当たるかもしれないし、そもそも、私だってスマホ禁止は面倒だと思う。


 退けない戦にバチバチと火花を散らせば、私の肩を一条くんが叩いて言った。


「白山さんは昔から八坂くん係だから、逆らわない方がいいよ」


 なーんて、ニッコリとのたまった。


「八坂くん係ってなによ! そんな話、聞いてないわよ!!」


 憤慨して一条くんに抗議する。


「八坂くんのお世話担当。お花係と同じだよ。枯らさないように水あげたりする係。マネージャーみたいなやつ?」


 それを受けて八坂くんは、いつものかっるーいのりで、晏司君スマイルを振りまきながら、私の背中から両肩に腕を下ろして、私の頭に顎をのせた。


「マネージャーじゃないけどね、姫奈ちゃんは特別だから。姫奈ちゃんイジメる子は嫌いだな。それに隠し撮りなんて下品なこと、まさか僕のファンがするわけないって信じているし。その辺、うちの事務所は厳しいよ」


 どんな顔で言ったのか知らないが、取り巻いていたクラスメイトたちが後ずさりしたから、きっと暗黒晏司でも召喚していたのだろう。

 確かに、大黒商事のライセンス契約をぶっ潰すぐらいのことはする男だ。逆らわないにこしたことはないのだが、否定するべきことは否定しておかなければ私の平穏なる高等部生活が崩されてしまう。


 私は屈み込んで八坂くんの腕から逃れると、八坂くんを指さした。


「八坂くんのそれ!!」

「あ、姫奈ちゃん、お行儀悪い」

「お行儀悪いじゃありません! 八坂くんが変な嘘言わなきゃ、私はマネージャーなんてしなくていいんですよっ!」

「あはははは。嘘じゃないもーん」


 何が「もーん」だ、八坂晏司め!

 

「ああ、これ、いつもの夫婦漫才だから気にしないで」


 一条くんが笑いながら、微妙な顔をするクラスメイトに説明した。


「一条くんまで!! 夫婦漫才じゃないわよ! バカにして!」

「やだなー、白山さん。褒めてる褒めてる!」

「褒めてないわ! みんながそうやって貶めるから私に彼氏ができないじゃない!!」

「いや、白山さんに彼氏ができないのは自分のせいだと思うよ」

「なんですって!? 私がバナナだと言いたいの!?」

「まだ何も言ってない! バナナ姫だなんて言ってない!」


 そうやって私たちが言い争っているうちに、険悪だった雰囲気が緩んでいったのだ。

 なんだかんだ言って、一条くんはうまく空気を変える力を持っていると感心する。


 


 この後、クラス委員決めがあり、委員長には一条くんが立候補。詩歌ちゃんが副委員長に推薦された。詩歌ちゃんが副委員長をするならと、私は書記に立候補して認められた。

 クラス役員は自動的に学園祭の実行委員になるから、一緒に作業できるならうれしいと思ったのだ。


 ちなみに、高等部は一学年八クラス。氷川くんと、紫ちゃん、二階堂くんは一組。明香ちゃんは三峯くんと一緒で二組。綱は桝さんと一緒の四組で、私たちは八組だ。

 氷川くんと三峯くん、綱はクラス委員長に立候補して、明香ちゃんは副委員長に、紫ちゃんは書記に推薦され認められた。みんなで学園祭の実行委員になれる。

 明香ちゃんが委員長に立候補しなかったのが意外で聞いてみれば、女子は推薦の方が何かと都合がいいのよ、と笑っていた。


 ……私、立候補したけどね。





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