神夜の舎弟と親父の死
遅くなってすいません
では、どうぞ!
人で溢れるとある繁華街の裏路地。
そこを歩く一人の男がいた。
暗闇でもはっきり見える真っ白な髪の毛と
燃えるような赤い瞳以外は普通の男だった。
男の名前は神崎龍騎。
神夜とは過去に助けてもらい、
その際に神夜の舎弟となった男だ。
(最も神夜はそう思ってないが・・・)
龍騎は裏社会ではかなり名が通っていて
喧嘩屋と呼ばれるほど強い。
しばらくアメリカに行っていたのだが
2年ぶりに神夜に会いに帰国したのだが・・・
「ここ・・・どこだ?」
彼は極度の方向音痴なのである・・・
ちなみに神夜がいる町は東京なのだが
今、龍騎がいるのは大阪である。
「おい兄ちゃん、ちょっと金貸してーな」
「・・・」
「おい、無視すんなや、お前に言うとんねん、お前に」
「・・・」
「だから無視すんな「うるせぇ!!!(バキッ)」ヒィィィィ」
龍騎が殴った後の壁には大きな穴が開いていた
「さっきからゴチャゴチャうるせーんだよ、アァン?」
「かかっか堪忍やって、つい出来心で・・・もう二度とやりませんから、許して下さい」
「お前・・・反省してるか?」
「も・・もちろんです」
「なら俺をこの場所まで連れて行け」
そういって出した一枚のメモ帳には
ある住所が書いていた
・・・<メモ帳>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
黒鎌 神夜
東京都○○区○○○町×××-△△△△
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここにいくんでっか?」
戦々恐々とした顔で聞くチンピラに対し
龍夜はさも当たり前な顔で
「あぁ、そうだが・・・それがどうした、文句は認めないからな」
と、言い放った。
・・・
そのころ、神夜は部屋にダンボールを持って上がった所だった
「あの馬鹿親父は一体何を送ってきたんだ?」
ビリビリビリビリビリビリ
ダンボールに付いていたガムテープを
全て剥がしてダンボールの中を見る。
ダンボールの中にはペンダントのようになった、
一つの綺麗な琥珀が入っていた。
それを見て神夜の目が見開かれる。
「これは・・・親父の琥珀型死神認定証!?一体なんで!?」
死神認定証とは、そのものが死神だという証明する物
いわば車に乗るのにいる運転免許書のようなものだ、
姿形は様々だが同じ認定証はない
それに、認定証は世代交代か死神になるだけの訓練をした者だけが
もてる物だ。
そして、今回のケースは前者に述べた方だろう
そして、それはつまり・・・
「親父が・・・死んだ・・・?は・・ははは」
神夜はしばらく小さい声で笑った後
「・・・嘘だ・・・嘘だ!!!ウワァァァァァァ!!!!!!!」
叫びながら涙を流した・・・
そして・・・涙を流し終わったあと
黒かった神夜の瞳は復讐を誓った真っ赤な『殺眼』の瞳になった・・・
・・・
邪界・・・
一人の青年が笑う
少年といっしょに笑う
少年は尋ねる
あなたは神様?
青年は答える
いいや違うよ
少年は尋ねる
ならあなたはなーに?
青年が答える
「僕は鬼だ、神を食らう鬼」
青年は笑う
口にベッタリ血をつけて・・・
いつもより長く書けた・・・
感想待ってます
次回もお楽しみに!