神夜と神鬼と親父からの贈り物
遅れてすいません
神夜がいる下界とは別に天界と下界の間にもう一つ世界がある。
その名も『邪界』、
昔から下界は人が住む所、
天界は神が住む所、
そして、邪界に住む者は悪魔と言い伝えられていた。
・・・
邪界の黄緑と赤色の二個ある月をバックに、
一人の青年が座りながら鼻歌を歌いながら笑っていた、
その光景は幻想的であり、また残酷的でもあった。
何故なら青年が座っていたのは数百はある骸骨の上だったから、
そして、骸骨を踏み砕きながら進んだ先には
現死神の姿があった。
体のいたる所にナイフが刺さっていて
その姿はまるで、磔にされた罪人そのものだった。
かろうじて息はあるもののその目は硬く閉ざされていて
ピクリとも動かなかった
青年が死神に語りかける様に言った
「早く、会いたいな・・・神夜」
神夜の名が出たとき死神が一瞬動いた気がしたが
しただけだった。
青年がまたしても死神に語りかけるように話す
「貴方もそうでしょ?父さん」
その声に答える声はなかった
黒鎌神鬼神夜の実の兄であり
これから神夜の周りで起こる全ての事件の黒幕である
・・・
神夜は遠い日の夢を見ていた
自分がまだ幼くて
兄が生きていた時の事を・・・
「朝か・・・」
死神といえどやはり朝は眠い
もう少しだけ寝たい、そんな思いが神夜を襲う。
しかしそんな思考を振り払って
彼は洗面台の鏡に向かい合う
ピンポーン
現在朝の6時である
こんな時間に誰だ?
そう思いながら玄関のドアに向かう。
どうでもいい話だが神夜の家はボロボロのアパートである。
中は畳の和室みたいな部屋が二つあるだけだ。
神夜がドアを開けて顔をだすが
誰もいない
悪戯か?そう思いドアを閉めようとした時に
ドアの前にダンボールが置いてあるのに気づく、
差出人には親父の名前が書かれている
「第2の試練か?」
あの親父が送り物かいったい何だろう
ダンボールを開けるとそこには・・・
どうでしたか?
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