初めての冒険
*「あんた、手伝うよ!」
駆けつけたのは冒険者組合で案内してくれた女性の人だ
*「あんた新人だろ、こいつはアンデットだから聖属性の奴がいないと倒せないよ」
「セーラ、付与頼むよ!」
セ「わかったわ、ホーリーオーラ!!」
女性ともう一人の弓矢を持った男性が白く光を纏った
そのまま攻撃へと転ずる。
女性は体格に見合わず大きな斧を持っている、大きく振りかぶり1撃入れると
骨の蛇は胴が半分粉砕されたが、まだ動いている。
もう一人の大きな弓を持った男性は頭を射抜き、蛇は動くのをやめた。
*「ふぅ、こんなところに出る魔物じゃないんだけどね。あんたは大丈夫かい?」
「自己紹介が遅れたね、あたしはギン・ヴァーント。弓持ちがドット・ケイル。杖持ちがセーラ・ナッ ト、3人で活動してるのさ」
シ「ありがとうございます。倒せそうになかったので助かりました。」
「自分はシヴと言います、よろしくお願いします。」
ギ「新人なのにこんなのと出会っちまうなんて災難だったね、強くはないけど、特殊な奴らだ
聖水か聖属性の魔法がないと倒せないんだよ。」
ギンはこの森の事を話してくれた。
アンデットが普段は居ないこと、ママタケの群生場所やここら辺にでる魔物の事。
ギ「あたしらは森の異変捜査に行ってくれって依頼でね、最近アンデットがちらほら出るみたいなんだ
あんたも早めに帰るんだよ。これあげるから使いな。」
そういって聖水が入った小瓶を3本もらった。
ギ「それは武器にかけるとしばらく聖属性の付与ができるよ、アンデットの上位魔物と戦うときは自分にかけないと瘴気をくらっちまうから、覚えとくんだよ!ハッハッ、まぁ出ないと思うけどねぇ。」
シ「ありがとうございます。みなさんもお気をつけて。」
少し談笑し別れた後は、湖へ向かい教えてもらったポイントを捜してみる。
木の周りの落ち葉を捲ると見つけることができた。
組合で借りている腰の荷入れは魔法か何かで見た目の10倍ほどの荷物が入るようだ。
ママタケをある程度取り終え帰路に立つ。
外は薄暗くなってきていた、
速足で戻るが途中唸る声と咀嚼音の様な音が聞こえる。
気になり近寄ると、中型程の狼のような骨の魔物が何かを食べている。
シ「あれは、人か?・・・」
足のような物だけが残っている状態だ、
助けることはできないが思わず武器を構えて目の前に走っていた。
ギンに言われたように聖水を武器にかけ、聖属性を纏い振りかぶる。
中型であったが1撃で頭を割り倒すことができた。
近くにある遺体はおそらく男性であろうが、上半身はすでにない為判断はできないだろう。
だが、近くに落ちていた短剣だけでも拾い届けることにした。
人の死体を見るのは初めてではないし、あまり情もわかない。
自分には悲しんでくれる人はいないし、奴隷になる前は周りには沢山の死体や
死にかけている人がいたからだ。
ただ、誰にも見つけてもらえないのは悲しいだろうな、とそう思ったからだ。
組合に戻り、クエルさんを訪ねる。
シ「クエルさん、これ取ってきました。」
依頼を受けたママタケを15本ほど納品した。
ク「あら!早速すごいです!ママタケは希少種なので意外と見つかりずらいんですよ!」
なんて笑顔で応対してくれている。
ク「報酬をお持ちしますね!」
シ「後これ、魔物に襲われてた人の物で・・・」
クエルは悲しそうな顔になった、あまり見たくない顔だった。
シ「ありがとうございます。武器に名前があるので身元は分かりそうです。シヴさんも無理はしないように頑張ってくださいね。」
冒険者は武器に名前を彫ることが多いようだ。それよりもクエルの悲しそうな顔が頭に残る。
報酬を受け取り、今日は組合を後にする。
仮設テントに戻る途中でふと、気になる店を見つけた。
外には大きな樽を机代わりに、立ち飲食をしてる人がいる、中は飲食をするお店の様だ。
ただ、雰囲気は少し静か目の落ち着いた店だ。
帰えれば支給の食事もまだもらえるが、せっかく自分で稼いだお金があるので
食事を食べて帰ることにした。
3000ピコルも払えばそれなりに腹が膨れそうだ。
食事を取りながら今日の事を色々と考えた。
自分にはまだまだ知識がないこと、戦闘の知識や魔法なんかについても、
それに今日は知識がないがゆえに借りた斧槍もボロボロにしてしまった。
明日も仕事を捜しつつ武器屋を見てみようと思った。
食事を食べ終えそうなとき、一人の店員が声をかけてきた。
*「兄さん見ない顔だね、最近来た避難民かい?」
20代半ばだろうか、気さくな感じだ。
お店はそんなに混んでなく見ない顔に興味を持ったようだ
*「俺はオル・レーンってんだ。昼は冒険者やってんだ」
昼は冒険者で夜は母親が営むこの店で仕事をしているらしい。
自分も自己紹介をしたが、早々に勝手に自分の事を話してくれるオルとの会話にはストレスを感じず、楽だと感じる。
オ「シヴさんも冒険者になったのか!大きな斧槍みたいだけどボロボロだなぁ」
「武器を捜してんなら、俺の友達が店やってんだ!連れてくよ!」
「明日の朝、8の刻に店においでよ!案内するよ。」
かなり強引だが、無知な自分にはありがたい。
8の刻とは市場にある塔に数字が書いてあり、針がその数字を指す時のことを言うようだ。
*「オル、仕事にもどんなぁ!」
奥から怒号が聞こえる。母親だろうか。
オ「じゃ、明日まってっから!またなー!」
勝手に決まったが、元々武器を見るべきだと思ったから行くことにした。
仮設テントに戻り、汗をかいて汚れた体を拭き床に就く。
お店で聞こえたがお湯浴び所もあるという。
前までは、与えられた部屋で水を浴びるか拭くだけだったが今は自分で選び自分の考えで行動がとれる事にとても喜びを感じる。
眠りにつく手前、親切にしてくれているクエルの顔が頭をよぎる。
自分も死んだら悲しませてしまうのか、あんな顔をさせてしまうのかと。
考え事をしていたらいつの間にか寝ていた。
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翌朝、支度をして8の刻に合わせてオルの店へ向かう。
オ「おはよう!待ってたよ!じゃあ行こうか!」
朝からとってもニコニコで気さくな男だ。
少し歩くとすぐ着いた。
オ「よー!カイン!客つれてきたぞー!」
カ「朝からうるせーな、もう少し静かに入ってこいよ。」
オルと同じ歳くらいの青年だろうが、かなりごつく背も低い
カイルはドワーフ族という種族の人間らしく、鍛冶仕事に秀でているそうだ。
カ「で、兄さんはどんな武器がご所望だい?」
シ「あんまりこだわりはないんだ、これと同じ種類がいいかもしれない。」
カ「斧槍か、兄さん力には自信あるか?」
恥ずかしい話だが、本当に自分の事がわからない。
なのでその事を素直に伝えると、いろいろと持たされ振らされ相性を見てもらった。
カ「兄さんあほみたいに力持ちだな、重戦士の装備も軽々持つじゃないか。」
「予算はどんなもんだい?店にあるやつは軽いのばっかりだから新しく作るよ」
装備のオーダーメイドには全くお金が足りない。
ひとまずは中古の斧槍売ってもらうことにした。
カ「手入れはしてあるが、兄さんには軽すぎるからまたすぐ壊れると思うぞー。」
「ある程度狩ができるなら討伐に依頼でも受けてみるといいぞ!」
オ「シヴさん昨日冒険者になったばっかりなんだよ、さすがに討伐は早すぎるって」
カ「お前が一緒に行ってやればいいだろう、兄さんの方が腕立ちそうだし」
オ「んだとこの野郎ー」
二人は昔からの仲なのだろう、仲が良い。
会話を聞いているだけでそう思える。
オ「シヴさんさえよければ組んでみようぜ!俺も金稼がないといけないしさ!」
カ「そうだ、早く武器の金はらえ」
シ「自分はうれしいが足を引っ張るかもしれないぞ。」
オ「大丈夫!そんな大物は狙わないよ!まぁ組合行って探してみようか!」
カ「兄さん、討伐した魔物の部位とか革とか歯とかで武器とか防具が作れることがあるから、
余裕があったら持って帰るといいよ。組合で買い取りもしてくれるから。」
これはいいことを聞いた。
斧槍を受け取り、店を後にする。
組合へ向かう道中もオルはひたすら話しているが、聞いているだけでもとても楽しいと思う。
どうやらオルは鎌を扱う前衛職で普段はカインともう一人の友人と3人で狩りに行ったり依頼を受けることがあるようで、予定が合えば稼ぐためにやっているらしい。
カインはハンマーでもう一人は大剣使いの様で脳筋バカと言われているチームらしい。
この町では副業でやってる人も多いらしく、冒険者はかなり身近な職業の様だ。
冒険者組合から直接依頼をもらう冒険者を上級冒険者と言い、一握りだが稼ぎもかなりいいらしい。
など様々な事を勝手に教えてくれるオルにはとても感謝している。
オルとシヴは少し浮足で冒険者組合に向かった。
シヴ・苗不明 2,3?歳 約15年の奴隷人生 出生不明 冒険者
スキル 無属性・クリエイト
装備 斧槍・ナイフ
見た目 身長180㎝ がっちり目 短髪の青みが買った銀髪に無精ひげ 目の色も青色
クエル・エルフィン 120歳 エルフ族 受付嬢
スキル 自然属性(風・土・水) 不明
装備
見た目 身長150㎝ 耳長 目はキリっとしていて美人 髪も瞳もエメラルドグリーン
オル・レーン 18歳 ヒューマン 飲食店兼冒険者
スキル
装備 大鎌
見た目 金髪の短髪 178㎝ シヴよりかは細身 目は青色 かなり気さくで元気
カイン・ドドフ 19歳 ドワーフ族 鍛冶屋兼冒険者
スキル
装備 ハンマー
見た目 150㎝ 短めの髭、かなりの筋肉粒々 こげ茶の肌に茶色い瞳
骨のような鳥 ボーンバード アンデット族 手練れの人間であれば瞬殺
骨のような蛇 ボーンスネーク アンデッド族 手練れの人間であれば瞬殺
骨のような狼 ボーンウルフ アンデット族 2・3人のチームでの討伐推奨




