自由になった日
生まれてからずっと奴隷として生きてきた
まさか自由になる日がくるとは思わなかった。
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ある日天が裂け、地が割れ大陸の2割がなくなる天災が起きた。
大きな星が降る天災、数百年に1度神の逆鱗に触れたと言われる天災がある。
元、聖クリア皇国 この国に天災が起きた。
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*「ん・・・」
何が起きたのかわからない。
普段通り主人の命令で地下倉庫から保存食を取りに行っていたはずなのだが、
気が付くとあたりは真っ暗で動くにも動けない。
気が付けばまた気を失っていたようだ。
大きな物音がする
「ゴン、ガラガラ」大きなものを運ぶ音が聞こえる。
*「ご主人様、いらっしゃいますでしょうか」
何度も何度も力の限り叫ぶ。
*「ご主人様、身動きが取れません、お助けいただけませんでしょうか。」
力尽きそうだ、空腹にのどの渇きこのまま自分は終わるのだろうか。
*「誰かいるぞ!手を貸してくれー!」
大声で叫ぶ知らない声
数刻後
*「大丈夫かい?」
*「はい、お助けいただきありがとうございます。」
*「とりあえず救護班のところに連れていくから肩につかまれ。」
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食事をもらい、傷を手当してもらい少し話をしてもらえた。
どうやら自然災害が起き、国民8万人の聖クリア皇国自体が滅亡したようだ
隣国、コルト共和国より救援隊として来たという。
ご主人も亡くなってしまったようだ。
正直ほっとしているがこれからどうすればいいのだろうか。
生存者は未だ捜索中だが数十人程度。
自分を含みコルト共和国に保護してもらえるそうだ。
約1か月の大規模捜索の後、発見できた国民は100名にも満たなかったようだ。
都市や、見たことはないが大きなクリア城なども跡形もないようだ。
自分は奇跡的に軽傷だったので救援隊の給仕の手伝いなども率先して行っていた。
日々の繰り返しの中で1人の男 名前をデイズと言う男と色々話す機会があった
コルト共和国には奴隷制度がないこと、
保護した人には仕事や自由、仮住居を与えることも検討されているようで、
冒険者や騎士隊、飲食や工事仕事など様々な仕事があるようだ。
デ「そういえば名前はなんていうんだ?」
「俺はデイズ、デイズ・ボーンだ」
名前か、かれこれ15年は呼ばれていなかったな。
シ「シヴという、苗は覚えていないんだ。」
デ「そうか、シヴ。改めてよろしくな!」
「シヴは奴隷だったんだろ?ならコルトに行ったら冒険者でもやるといい。」
「最初は簡単なお遣い仕事ばかりだが、戦闘もできるようになれば魔物の討伐とかで大金も稼げるぞ」
シ「戦闘はしたことがないな、だが自由になれるということであれば楽しみだ。」
そんな他愛もない話をして寝ることにした。
そんな1か月の終わりにコルト共和国に2日かけて向かう日が来た。
道中、初めて見る野生の魔物や広大な地面や海や川など様々なものを見ることができた。
もっと知りたいし、もっと見たいと肌で感じることができた。
デイズは後発隊の様で数人と馬車に揺られながら物思いに更けていた。
移動して1日目の終わり、モスフロッグの群生地(とてもおいしい肉として)で
キャンプをすることになる。
隊に居る人たちが軽く数匹狩り(1匹あたり2mほどのサイズ)今晩の晩飯になるようだ
隊の人たちと食事を囲むにあたり、冒険者について話を聞くことができた。
冒険者には武具で戦闘をするもの、魔法を扱うもの、支援をするもの
騎士も同じく戦闘に特化した技術を持っているものがなるという。
冒険者組合に行けば自分の適性もわかるという。
自由になったのだから新しく何かができるのであれば冒険者がいいだろう。
目標なんかない、がこれが楽しみというものなのだろうか。
高鳴る気持ちを抑え眠ることにした。




