第2話 謎の魔法陣
そのまま家に着いた大志。
すると家の前に大柄で片方の眉に傷のある1人の男が立っていた。
どっかで見かけた気がするが俺を見かけると何処かへ行ってしまった。追いかけようかと思ったが、傷が痛いので諦めた。
まあ、モーマンタイだろう。
『ただいまー。』
家に入った後に言ったが、出迎えはない。両親は仕事でいないため、妹がいるはずなのだが一定の条件をクリアしないと来ないのだ。
リビングに行くと寝ていた。
二つ下の妹のユリは今年高校受験なので受験勉強を夜遅くまでしているから疲れているのだろう。
『可愛げのない寝相だな。』
ガッ
その直後に足に痛みが走った。
寝ているはずの妹に蹴られたのだ。
『ごめん、本心じゃねーんだ。本当は可愛いよ。』
本気で恐怖を感じたのですぐ謝った。
兄の威厳もくそもないのだろう。
しかし、やはりまだ命が惜しい。
『次なんかやったら、回し蹴りね。』
妹が笑顔で答えた。
うん、謝って正解だった。妹の機嫌を損なわないよう気をつけよう。そう誓った。
しかし、その2時間後に風呂場で鉢合わせをし宣言通りの回し蹴りを喰らい気絶した。
全裸を見られたのは俺の方なのに本当に理不尽な話しである。
そのあと廊下で目が覚めた。
服は着ていなかったが毛布はかかっていた。
日付を見ると翌日の朝方4時。
『妹フラグたったかこれ?』
第一声がこれとは俺は相変わらず頭がおかしい。
あの一連の流れでどう立ったというのだ。
寝れなくなったのでスマホをいじっていたら妙なニュースが目についた。
バラバラな模様だが同じような不審なものが各地にいくつか書かれているというものだ。大きいもので30メートルほどにものぼるらしい。
そしてそれにはなぜか見覚えがあった。
『魔法陣みたいだ。これ学校のすぐ後ろのちょっとした丘ではないか。』
昔、友達とタイムアタックをした丘だった。
忘れかけていた厨二心をくすぐられた。
よし、すぐに見に行こう!
そして、その丘に着いた。
高さは10数メートルの丘で斜面は緩やかであるが、片方の斜面には沢山の木が生えている。
少し前まで子供が斜面滑りや秘密基地を作るなどしていたが、数ヶ月前に地滑りがあり、今は立ち入り禁止となっている。
そして、木の生えている方の斜面でその目当ての模様を見つけた。
その模様は予想した通り魔法陣のようなものであった。
『真ん中に大きな六芒星が書かれているタイプなのか。まんま魔法陣だな。各地にいるハイレベルな厨二病が団結してやがるのか。俺も仲間に入れてもらおう。』
もちろん、六芒星の中に剣王バルバロスと文字を書いた。厨二病とはやめようとしてもやめられないものなのである。
よく見ると魔法陣の近くにいくつか靴跡があった。
やはり、物好きはいるらしい。
そのまま、魔法陣を離れ、丘を降りた。
そして、また気を失った。




