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「でも、私…どうしたら…。」


 助けてもらわないと、生きていけない気がする。藁にもすがる思いで聞いた。


「うーん。そうだね、女の子ひとりを放っておくなんて出来ないからね。」


 その人は腕を組んで悩む仕草をする。どうか、いい答えを…!


「タダとはいかないけど、僕が面倒を見てあげようか。」


「本当ですか!?」


 自分でも顔が明るくなったのが分かる。とりあえずはなんとかなりそうだ。

 でも、タダじゃない…か。どうしよう。あーんなことやこーんなことされたりしたら…。


「私は…何をすればいいんですか?出来ることならなんでもやりますけど。」


 優しい顔は崩れることがない。心配そうにする私の頭をぽんぽんと軽くタップして、楽しそうにする。


「僕の家で、住み込みで働いて欲しい。簡単な家事とかしてくれるだけでいいよ。世話をする間だけ、そういう契約でどうかな?」


 結構安く済むぞ。出来るかどうかは不安だけど、これで住むところには困らなさそう。


「是非、お願いします!」


 安堵から顔がほころぶ。


「無理なことは言わないからさ。とりあえず今日はゆっくりしてくれよ。これからの話は後からでもいい。」


 気を使ってくれるところとかも優しさの塊。

 見た目だけじゃなく性格にも惚れたところで、家へと向かうその人の後を追う。スライムは変わらずぶよぶよとついてくる。


「そうだ、まだ自己紹介をしてなかったね。僕はジャック。気軽に呼んでくれ。」


「ジャック、さん…。」


 オウム返しに呟くと、ジャックさんは満足そう。

 これから始まる生活は家政婦みたいになるのかな。それともメイド?ちょっとこわいけど、なんかワクワクする!

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