第2話 ドラゴンキングセット/マジシャンセット(o^∀^o)
「ここは、異世界ってやつだろうなー」
俺は、ふと誰もいない森の中で呟く。
ドラゴンゲートの第2弾『ドラゴンゲートⅡ』が発売され、ルンルン気分でインターネット経由でダウンロードした俺。
急に発せられたテレビ画面からの強烈なフラッシュに目を瞑った。
次に目を開けてみたら、森の中。
びっくりあたふたしていた俺。
数分後、とりあえず落ち着いた。
落ち着いたのには理由がある。
俺の装備が、ドラゴンゲートの最強装備、龍王セットと言われる代物だからだ。
最強の攻撃力をほこる龍王の剣、自動で動き敵からの攻撃を守る龍王の盾、魅了・眠り・混乱などの状態異常から身を守る龍王の兜、全属性魔法耐性で防御力最強をほこる龍王の鎧、歩くだけで経験値を得る龍王の靴。
レベルもドラゴンゲートⅠの最終レベルの9999。
能力値の見えるステータスを確認しても、全てカンストしていた。
能力値は9999という数値である。
俺が今までに、ドラゴンゲートⅠでため込んでいたアイテムなんかも全て残っているようだ。
少し気になったことに、全て取得していたはずのアイテムや武器防具などのカテゴリに???が追加されていること。
もしかしたら、ドラゴンゲートⅡの世界に俺は入り込んでしまったのではないかと思う。
あくまで、俺の推測だが……。
とりあえず、この世界で生活していくとして街を目指すことに。
街を目指すうえで、龍王最強装備は変だ。
悪目立ちしてしまう恐れがある。
そのため、斜め掛けのマジックアイテムバッグから、マジシャンの服にマジシャンのマント、マジシャンのくつを出して着用した。
マジシャンのハット(ぼうし)も着用してみた。
似合う自信がないが、マジシャンセット一式がこれなので、着用しないわけにはいかない。
コレクターとして、他の人に見せたいという意味もある。
そして、装備としてマジシャンの杖を選択。
魔法使い(魔法を使える者)は杖がないと魔法の威力が10分の1になってしまう。
しかし、魔法杖を装備していないで、戦闘に挑む場合がある。
魔法の暴走を狙ってだ。
魔法の暴走とは、本来の魔法の威力を10とすると、その倍の20以上の威力が出ることを言う。
魔法の威力や範囲も上昇する必殺技みたいな感じだ。
どうしても、倒せない敵に出会ったらわざと杖を装備から外して魔法の暴走を起こしてなんとか倒すという手段も実際に行われている。
かくいう俺も過去にしたことがある。初めて討伐する際の龍王が強すぎて笑
因みに、魔法を扱える者を魔法使いと言う。
魔法使いの中で、優れた者を魔法士、さらに優れた者を魔導士というが、そこら辺は単なる肩書で特に意味はない。
マジシャンは、人間の特殊な職業の者⇒仕事で旅芸人をしている者をホームメンバーにして、好奇心旺盛な魔族と意気投合すると、マジシャンセットを作り始める。
マジシャンセットに着替えて分かったことがある。
着心地最高。
洋服をホームメンバーに頼む際に、通気性、保温性、丈夫さ、運動機能性、イージーケア性、保管性、安全性、耐熱性、耐水性などが☆1個を最低値として、最大値を☆10個として表現されるのだが、全て☆10個になるまでなんども裁縫してもらっていたのだが、それが良かったということが着て見て実感した。
☆の高い品が高くて良いことは、ホームメンバーを増やすときの勧誘成功確率が上がる事、プレゼントとして誰かに渡したときに高評価が得られることなどがある。
「ウィンド」
今後の為に、魔法を試してみることにした。
小さな風が舞う、木に生えた葉っぱを切っていく。
「ストーム」
ウィンドよりも大きく回転数の速い風が木を囲む。木に傷は入っていく。
「トルネード」
もはや、これは竜巻。木を囲んだ強風が木をもぎ取り、空へと一緒に飛んでいく。
「おぉぉー、フライ」
とりあえず、空に飛んでいく木が変なところに落ちないように風を使い空を飛ぶ魔法、フライを唱えることにした。
どこまで飛んでいくのかなー?
すごい勢いで空を待っている木々と竜巻。
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