第十話
あれから五年が経って、十五才になった。竜神から押し付けられた竜は男の子で、名前はアルフォード。五才になったので魔法を習い始めた。どうやら天才のようですぐ魔法を使えるようになった。しかも、難易度の高いらしい人化の法を。つまり、人の姿になることができる魔法を使える。
アルについてはこのくらいにして、僕は今日、家を出ることになった。この事については前から聞いていたんだけど、初めて聞いた時『何でだよ!』って思った。家から追い出すとかではなくて僕が住んでいる山がある国に学園があってそこに通わせるとのことだった。というわけでその為の勉強もしていた。
それで、学園に向かおうとしているんだけど、面倒な事になった。
「やだ〜。僕も行くの〜」
アルが自分もついて行くといって聞かないんだ。連れて行けばいいじゃないかと思う人もいるかも知れないが、学園は全寮制の為連れて行く事は出来ない。しかも、アルはまだ完全に人の姿になることが出来ないから、絶対に連れて行けない。
「アル、ダメだ。連れて行けない」
「何で〜」
とうとう泣き始めたアルを抱きしめて言った。
「アルを置いて行くのは僕も嫌だ。でも置いて行くしかないんだよ。外出許可さえ降りれば週に一回は帰ってこれると思うからさ。だから、アル、大人しく、お父さんの言うことを聞いて、待っててね」
「……分かった。ちゃんと大人しく待ってるから、ちゃんと帰って来てね、ジンお兄ちゃん」
というわけで、説得が出来たので早速家を出ようとしたら、フレイザドさんに呼び止められた。どうしたんだと思ったら渡すものがあるんだと。
それで、二つのものが渡された。一つは封筒で、もう一つは小袋だった。
「封筒の方は、紹介状だ。門番に渡せば分かると思う。もう一つの小袋の方は、中にお金が入っている。使い過ぎるなよ?」
「無駄遣いはしないよ」
と返答して今度こそ家を出て学園に向かった。
これで、第一章は終わりです。それと、事情があってしばらく更新はお休みします。
詳しいことは後で活動報告に書いておきます。




