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短編集

徒然に寝る

  暑い秋空は、酔いから始まる頭痛に風は疎らに直喩す。

 「洗ってきて」の壮烈なる言葉攻めが、色をつくかつかないかのように洗う、洗わないの押し問答を繰り返し、祭りの太鼓かのように鳴り止まない。

  隣の雷落としらしいが、何ともどうでも良いかの気分がやってくるのだが。

 ただ、猛烈な口調が、気になるような、気にならないような。

 人の教えもどうせ聞かないだろう人相壁は、あたかも誰も教えはしない、双璧として降り立つのである。

  車の通り過ぎる静寂な風を切る音は素晴らしい。

 だが、過度な改造による切腹姿には少し萎えてくる。

 そうこうしている間にも、「洗う洗わない」の押し問答が研ぎ澄まされるようにそそりたっている。

  夜中にサイレンかのようなデシベルロマンスが頭に苦悶の二文字で躍りだすんじゃなかろう。

 それがまた憎いかな、後も乙に季節のような日常として沈着している。

  阪奈道路には、まだまだ化石のような人間が沢山居るものだなあ。

  「ない、ある、は?」以上の言葉を用い、簡単にキレるのもいかがなものかとは思うが、「此の親にしてこの子あり」と言うべきだろうか、当事者にはわからないことも第三者となると、似ていることに無限を感じずには要られない。


  夜の静まりそうな時間の経過が、その時刻を切るように音を立てる。

 寝そうだ、この空気感は。

 そうだ、寝よう。



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