カフェテリアと魔女
『サラ、起きてく、くさだーい。遅刻しちゃいますよう。』
サラはルームメイト、ミナの声で目を覚ました。
あ、そうか。今日から授業に参加しなきゃいけないんだっけ?それにしてもなんて寝心地が悪いベッドなんだろう、そんなことを考えながら体を起こした。窓を見るとまだ少し外は暗かった。学校なんて今まで行ったことないな。サラは16歳になるまで学校なんて通ったことなかった。サラの家の近くにもちろん学校はあったが通うにはお金がかかる。サラはそのことを幼いながら理解し、母ミランダに学校には行かないで自宅で勉強すると告げ、今まで家で勉強してきた。そんなサラがまさか学校にましては魔法学校に通うなんて誰が予想することができただろうか。
サラはドキドキとワクワクを胸に秘めていた。
『サラ、準備はできましたか?一限目は魔法実技のクラスです。私とサラは同い年なので同じクラスです!何かわからないことがあったら聞いて下さい。』
なんだろう、ミナってすごくいい子っぽいんだけど頼りなさそうだな。うん、このことは本人には言わないでおこう。
『ミナ、授業に行く前に一つ。お腹が空いたんだけど...。』
そう、サラは昨日手から虹色の光が出てここに連行されましてはこの学校に通えと言われたり、ケン王子との会話いろいろなことがありすぎて食欲が湧かなかったため今現在に至るまで何も食べていない。
『うーんと、じゃあ授業の前にカフェテリアでご飯にしましょうか、少し時間に余裕もあることですし。』
こうして二人はカフェテリアに向かった。
『なにこれ!?』
サラはカフェテリアに着くなり大声を上げた。そこにはたくさんの美味しそうな料理たちが並んでいた。サラは母ミランダの料理が大好きではあるがお金の関係上いつもミランダは質素なもの、例えばパンと具無しスープだけというのが日常茶飯事だった。
『ビュッフェスタイルだから自分で好きなものを好きなだけ食べてください。』
そうミナに言われると早速お皿を手に取りたくさんのものをお皿に乗っけていった。
『ねえ、本当にそんなに入るんですか?』
気づくとサラのお皿には食べ物がタワーのように積まれていた。
『うん、全然入ります!!』
二人は空いている席に座った。
『ミナはシリアルしか食べないんですか?』
お皿には食べ物がタワーのように積まれているサラと違ってミナはシリアルとオレンジジュースしかテーブルに運んでいなかった。
『朝はあまりお腹が空かないんです。』
二人は当たり障りのない会話をしながら食事を楽しんだ。
食事を終え数分後、サラがトイレに駆け込みしばらく出てこなかったのは言うまでもない。




