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目覚めた魔女 その4

『その様子からするとこの言葉を以前聞いたことがあるのかな?』


サラは迷った。誕生日にみた夢のことを言うべきかどうか。そんなことを考えているとケン王子がまた口を開いた。




『これはほとんどの人が、ましては王族しか知らないと思うけどこの国に起こった大災難の原因はアンダーワールドなんだ。』




『ちょっと待ってください、なんでそんな王族しか知らない事実を私に?』




『なんでって、君はなんでかアンダーワールドという言葉をすでに知っている。逆にこちらが聞きたい。一体どこでこの言葉を聞いたのか。』


サラは戸惑った。答えるべきかそうでないべきか。




『じ、実は誕生日の夜ある夢を見たんです。夢の中でアークと名乗る馬が私には眠る力があって今が目覚めし時だと。そしてその力を使ってこの国をアンダーワールドから救えと。』




『そっか、今から言う事は王族とごくわずかの人しか知らない。だから決して誰にも話さないと約束してくれる?』


サラは少しでも自分の周りで起きていることについて知りたかった。




『わかりました、誰にも言いません。』




『レナという少女がアークにお願いをした、そしてアークが魔法の雨で人々に力を与えた。これが皆が知る魔法の起源。でもこれには実は続きがあるんだ。魔法でブリデル王国に平和が訪れたあと、レナはある人物と恋に落ち子を授かる。レナが恋に落ちた人物、それこそアンダーワールドからやってきた悪魔だった。』




『悪魔?』




『うん、悪魔。簡単にいえばアークとは逆の存在、私達を苦しめる存在。そんな存在との間に生まれた子にはとてつもない力が宿っていたらしいんだ。アークによる魔法の力と悪魔の力。世界を救う事もできるし、破壊することもできる力。そんな力を持った子皆恐れた。レナとその悪魔は子を守ろうとした。そこで悪魔は唯一の友人とレナを除くすべての人からアンダーワールドについての記憶を消した。だから言い伝えではなぜ大災難が起きたかわからないことになっている。』


『もし皆からアンダーワールドについての記憶が消されたならなぜ王族の皆さんはアンダーワールドについて知っているのでしょうか?』




『いい質問だね、唯一の友人とレナの記憶は消されてない。僕の祖先は悪魔の唯一の友人、ファルだからだよ。ファルはこのことを自分の子や孫、さらにはひ孫にまで語り続けた。その結果僕もこの話を親から聞かされたんだ。』




『それで、レナと子はどうなったんですか?』




『悪魔が皆の記憶を消している間レナは子を連れてどこかに行ったみたいなんだ。でもレナが戻ってきたときにそばには子はいなかったらしい。レナは悪魔に言った、子は亡くなったと。悪魔はショックのあまりアンダーワールドに帰り我が人間界との扉を永遠と閉ざした。』




『なんか、少し悲しい話ですね。その悪魔は話を聞くからに優しそうですけど?』




『さあ、それは僕にはわかりかねない。悪魔は人間を苦しめることが好きだからね。もしかしてこのレナの件もレナを苦しめるための演技だったのかものね。それよりも気がかりなのは人間界との扉がまた開こうとしていること、そしてサラはアンダーワールドからこの世界を救う存在であるということ。何やらこの国で不審な動きが見られるんだ。詳しいことは言えない、もし君が重要な存在ならなおさら。』


サラは正直困った。なんだって昨日まではサラは普通の少女だった。なのに誕生日を迎えたその日から急にこのようなことに巻き込まれてしまった。


『サラ、君の夢のことは誰にも言わないほうがいい。ましては兄上と父上には。父上は僕がなんとか誤魔化しておく。もしこの学校で兄上に会ってもなにも言わないこと、わかったね?もう夕方だね、明日の授業に備えてもう寝たほうがいいよね。また明日。』


そう言ってケン王子は去って行った。


ケン王子はサラに疑問を残していった。


悪魔の話と私が急に力を得たのってどう関係しているんだろう、私が一体どう何からこの国を救うんだろう。




一方ケンは自分の部屋に向かっていた。


もしサラがこの国を救うかもしれない人物なら父上と兄上から守らなければ、とそんなことを考えながら。



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