目覚めた魔女 その2
サラが目を開けるとそこは密会室のような小さな部屋だった。突然の出来事に頭が追いつかずキョトンとしていると同い年ぐらいの少年に声をかけられた。
『僕の名前はケン・スコット、あなたのお名前は何かな?』
『サラ、サラ・クラークです。ところでここはどこですか?』
『ここは魔法学校だよ、魔法学校は魔法が使える魔法貴族が通う学校っていうのは知っているよね?ここ魔法学校では魔法が使えるものたちが立派な魔法貴族になるために日々努力しているんだ。魔法が使えるようになった歳にピノリというシステムに登録され魔法貴族認定されるのも知っているよね?大体の者たちは親からの遺伝で小さいときに力を発症する、例えば子ども同士で喧嘩して怒った勢いのあまりに火の力で辺りを燃やしてしまったり。でもごく稀に親が魔法貴族でないのに力を秘めた子たちが現れるんだ。そういった者たちを見つけるために年に数回ルックという魔法を気の属性を持つ魔法学校の生地たちが使って探すんだ。これは透視能力なんだ。大体見つかるのは5歳から7歳以下の子供なんだけどね、まあ今回はいつもと違った者が見つかったみたいなんだ。』
『まさかそのいつもと違った者とはわ、わ、わたしのことですか?』
『うん、そうだね。君はとても珍しいレアケースかな。それに魔法を使って透視するときその人の魔法の属性も見れるんだけどどうやら君の属性も不明のレアなものみたいなんだ。そして君の魔法は暴走していた。というわけで緊急事態ということで魔法学校であなたを保護することになりました!今はそのブレスレットで魔法を抑えてるけど外したらまた暴走するかもしれないから外さないでね。寮にはミナ・アダムスに案内させるからそこのソファーに座って待ってて。』
『いやいや、意味わかりません。私は魔法の使えない身のはずです。なので家に帰らせてもらいます。』
『申し訳ないけどそれはできない。君はどこからどうみても魔法を宿している。もしかしたら遠い先祖にでも魔法が使えた者がいたのかもしれない。君の魔法の属性は不明、さらにはコントロールもできない。君自身だけでなく君の母親を誤って傷つけてしまう可能性だってある。このことは父上にも報告済みなんだ。そして父上は君をここにて保護することを命じた。これは王からの命令だから君に断る権利はないんだよ。』
『???ちょっと待ってください、あなたの父親ってまさかキーランド・スコット?ということはあなたは第二王子!?』
『うん、そうだよ。だから下手に逆らわない方がいいと思うな。君の母上には魔法でメッセージを送ったから安心してね。』
『...はい。』
サラは王族に逆らう術を持たない。なので素直に従うことしかできなかった。
サラは内心とても混乱していた、なぜ急に魔法が使える様になったのかと。しかし残念なことにその答えを知るのはまだまだ先になりそうだ。
一方、宮廷にて2人の人物が密かに話していた。
『もしかして彼女はアレか?』
『まだ詳しいことはわかっていません、しかしおそらくアレかと。』
こうしてサラの魔法学校での新しい生活が始まろうとしていた。




