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目覚めた魔女 その1



『誕生おめでとう、サラ』 





ドア越しに声が聞こえた。サラは母のお祝いの言葉で目が覚めた。サラの母ミランダはサラを一人で大事にお花屋さんを営みながら育ててきた。消してこの一家は裕福なわけではない。なぜならどうしても魔法貴族の方が一般的に給料が高く、職種も豊富だからである。例えば医者である魔法貴族のものと非貴族のものがいたとしよう。魔法貴族は魔法を使い一瞬で患者を治療できてしまう。それに対して非貴族は長い時間をかけ手術に挑まなければならない。となるとわざわざ非貴族のものが苦労してまで医者になろうとは思わないだろう。ましては非貴族は給料が魔法貴族より低いのだから。もちろんミランダは非貴族、魔法が使えない身である。なのでお花屋さんというあえて魔法貴族が好んでやらないことをやっているのだ。魔法貴族はすごいことに魔法を使って力を誇示したがる。花を生み出すのに力を使ったとこで注目の的にはならないだろう。




そうだ今日は私の誕生日か。サラは今日で16歳になった。サラは体をベッドから起こした。べットから体を起こした瞬間サラはめまいを感じた。あれ、少し疲れているのかな?と思いつつサラは洋服に着替えることにした。なぜなら変な夢を昨夜見てしまったからである。





『え!?ここはどこ?』




サラは思わず声に出してしまった。




『落ち着きたまえ、我名はアークなり。お主にはまだ眠る力がある。来たり時今、目覚めよ。選ばれしもの、お主の国を救うのだ。』




サラはなんだこの馬、なんか変なこと言ってると心の中で考えていた、なのに





『我、力ありし。お主の考えが伝わってくる。一つ言わせていただく。我は伝説の存在兼預言者アーク、ユニコーンである。数百年前にある少女の願いを叶え人間に力を与えてやった、そしてその時その少女に予言を残したはずだ。』





『まさかあなたって魔法の誕生の言い伝えにでてくる馬!?』






『馬でない、ユニコーンだ。まあそれはさておきお主は選ばれしもの、アンダーワールドから皆を救え。』







『...。何、アンダーワールドって?』






『時期わかる。』





次の瞬間、サラは眩しい光に包まれた。そして目を開けると自分の部屋だった、そう夢から目が冷めたのだった。なんだったんだろう、そう思いつつもとりあえず自分の部屋を出ることにした。






『やっと起きてきたのね、バースデーガールちゃん。朝ごはんは何がいいかしら?』






『なんでもいいよ』




サラはリビングのソファーに腰を下ろした。サラはまださっきの出来事が忘れられなかった。あの馬は一体....。忘れようと思ったその次の瞬間サラの手がまばゆい光に包まれた。


それは魔法だった、魔法貴族でないサラから魔法が発生していた。






『ママ、これなに、どうなってるの!』




サラは酷く混乱していた。しかしなぜか母ミランダの顔は悲しげだった。でもサラにそんなことを気にしている余裕はなかった。



魔法は5つの属性がある。風、水、土、気、そして火。魔法の色でその人の属性がわかる。例えば白い光を発するものならば風の魔法を使うものである。しかしサラの手から発されているものはなんと虹色であった。


誰がどう見てもこの力は異常であった、存在しない、誰もが見たことのない属性なのだから。


そんな不思議な魔法はサラの住む家をあっと言う間に包みこんでしまった。とても眩しく光り輝く家はたくさんの人の目に触れた。




しばらくすると魔法貴族の騎士たちがサラの家を包囲していた。




『何者かしらないが一緒にきてもらうぞ』




そうドア越しに言われた。それもそうだ。この国では魔法が使えるようになった歳にピノリというシステムに登録され魔法貴族認定される。された者は魔法学校に行くのが定めである、よって皆誰もが魔法貴族が誰なのか把握しているのだ。


そして前にも述べた通り魔法は遅くとも5歳頃までには現れる。16歳になった今サラに魔法が現れるなんていう話は普通はありえない、他からしたらサラはとても異常な存在なのだ。サラが何かいう間も無くドアは火の魔法によって焼かれ壊された。騎士たちが部屋に入ってきた。





『今からワープする、手に捕まってろ』




こうしてサラはどこかに連れて行かれてしまった。抵抗することさえできずに。



そして取り残されたミランダは独り言をつぶやく。


『ついにこの時が来てしまったのね』


その声がサラに届くことは決してなかった。

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