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誘拐されちゃいました!?の魔女 その2

ミナがココアとともに部屋に戻るとそこにサラの姿がなかった。部屋一面を見渡すと床にハンカチが落ちていた。ハンカチに染みが、もしかして何かの薬品のあと?こんなハンカチはケン王子と私は部屋にいたときにはなかったはず、だとすると誰かがサラが一人になったタイミングを狙ってここに来た。でもサラはいないとするとまさか拐われた!?サラの居場所は多分魔法を使えばわかる、でも私は戦うだけの力を持ち合わしていない。だれに助けを頼む?カイ王子は何が目的でサラに近づこうとしているのかわからない、でも彼の支援がないと私の家族が危ない目にあってしまう。だからミナはカイ王子に協力しているだけ。少なくともケン王子はサラのことを気にかけてる。うん、ケン王子に協力を仰ごう。




ミナはケン王子を探して噴水前にやってきた。


『どうしたんだい、そんな深刻そうな顔をして?』


ケン王子はミナに訪ねた。ミナはサラに何が起こっているか話す。


『全く、君のお友達は問題を起こすのが得意だね。とりあえず、サラを助けに行こう、二人で。』


本当は学校の先生にも助けを仰ぐのが正解だろう。しかしサラが誘拐されたのはきっとアンダーワールドと関係しているはず。この件は多くの人に知られないほうがいい。




『ミナ、魔法でサラの居場所を探して。』




『はい、もう調べてあります。どうやらサラは学校から少し離れた森林近くにいるようです。』




『ミナ、僕1人でその場所に行ってくる。君は危ないからここにいて。』


『で、でも彼女は私の友達です!私も行きます!』


ケン王子は彼女にアンダーワールドについて知られるわけにはいかない。そこでミナについて抱えていた疑問を1つぶつけることにした。




『一つ聞きたいんだけど、君って兄上、カイ王子から何か命令されているよね?』


ケン王子は気付いた、あの時兄であるケンに制御ブレスレットの細工について話に行ったときに、カイが誰かからメッセージをもらっていたことに。この呪文は高度な技術を要する、この学校で使えるものはそうはいない。でも、ミナほど優秀ならできる。ミナはあからさまに顔色を変えた。


『じ、実はカイ王子に脅されているんです。もし言うことを聞かないのなら私の家族への支援を断ち切ると。私の家族は皆原因不明の病で意識がないいんです。家族の生命を維持するのは膨大なお金が必要で、国に支援金をもらっているんです。でもカイ王子はそのことを知り、私が言う事を聞かなければ支援金を打ち切り家族を殺してやると。だ、だから言うことを聞くしかなくて。でもサラはすごく私の弟みたいで。裏切りたくないけどでも...。』


カイならやり得る、王族の権利を使って。 でも僕も王族だ。


『僕も一応王族だよ?大丈夫、君の家族には手出しできないように手配する。だからもう言うことを聞かなくても大丈夫。僕としても兄上が何を企んでるのか知りたい、だから彼のことを見張ってもらいたい。ここに残ってその役目をやってほしい。僕がやるとあからさますぎるからね。怪しまれたらまだ言うことを聞いてるふりをすればいい。』


ミナは涙して言う。


『ありがとうございます。はい、しっかりカイ王子を見張らせてもらいます。』


こうしてケン王子は一人でサラの元に向かう事に成功した。


ミナに言われた場所の方へと向かうと1軒の立派な屋敷が目に入った。こんなところに屋敷が?疑問に思いつつ屋敷に足を踏み入れる。鍵はかかっていなかった。そこはとても薄暗くまるで別世界のようだ。階段を登り一つの部屋のドアが空いているのが目に入った。そこにはベッドに横たわるサラの姿が見えた。ケン王子は急いで駆け寄った。サラを揺すぶるが目を覚まさない。そして脈を測る。うん、脈はある。急いで彼女を学校に運び込もう。ここじゃ暗すぎてよく見えないし、いつサラを誘拐した人が戻って来るか。

このときケン王子は気づかなかった、影から誰かが見ていることに。


『ショータイムの始まりだ!』

影からこの状況を眺めていたものが不気味な笑みを浮かべていた。

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