私が愛した人は、“障害のある人だった!”
『お父さん、娘さんを僕にください!』
『すみません、どうしてもワタシは貴方に娘を預ける事は
出来ないんです。』
『・・・お、お父さん、』
『“障害がある男性に娘を安心して預けられると思いますか?”』
『それでも、私は一木さんが好きなの!』
『彼は常に車椅子の生活で、お互い老いていくんだぞ! それでも
お前は彼を支えていけると思っているのか?』
『いけるわ!』
『お前が病気になっても、今の言葉をまだ言えるのか?』
『・・・そ、それは、』
『彼は人の助けがなくては生きてはいけない! トイレもお風呂も
下の世話まで、一人だけでは出来なんだ!』
『・・・一木さん、ごめんなさいね。』
『いえ、お父さんの言う通りだと思います。』
『ヘルパーさんだって! お前の他に2.3人は居ないと、、、!』
『それは私が出来るだけ、彼の支えに、、、。』
『お前の気持ちはよく分かる! “でも、もう一度考え直してみて
もいいんじゃないのか?”』
『・・・そ、そんな、』
『分かりました、今日のところはもう帰ります! ご迷惑おかけしました。』
『でもまた彼と一緒に来るから! その時はちゃんと私達の事を認めて
ほしいの!』
『・・・・・・』
『・・・お、お父さん、』
彼は私の実家に、私の両親に挨拶に行きたいと言ってくれた。
でも? 彼が私の父親に私と結婚させてほしいと言うなりお父さんは彼を拒む!
まあ、それもそのはず! 車いす姿の彼を見てそう思ったのだろう。
彼は半身不随の男性だからだ!
しかも? 私一人で彼を実家まで連れて行けないので、介護施設のヘルパー
さんと介護タクシーを使って私の実家に向かう。
彼は車の中で、かなり緊張していた。
『ミユのお父さんって? 怖い人じゃないよね?』
『怖くないよ、私お父さんに怒られたことないもん!』
『そうなの?』
『“お父さんは優しいひとだから大丈夫!”』
『・・・で、でもさ、』
『“緊張してる?”』
『そりゃそうだよ! ご両親に挨拶に行くんだから。』
『最初で最後の挨拶になればいいね!』
『そうだな、俺は一生! ミユを幸せにすると決めてるし!』
『そういうの本人が居る前で言わないでよ~恥ずかしいじゃん!』
『本当の事だし!』
『嬉しいけど。』
『上手くいくといいな!』
『うん、きっと上手くいくよ。』
『そうだな!』
・・・だけど? 結果、上手くいかなかった。
私の父は、“彼を見るなり自分の娘を彼にやる気はなかったんだと思う!”
“健常者ではない彼を受け入れる気がない父。”
私のお父さんは、“普段は温和な人で怒ったとところを私は見た事がない!”
私がお母さんに怒られた後は、お父さんが私を連れて近くの喫茶店に行き
いちごパフェを食べさせてくれる。
私はそれで、ご機嫌になった!
お父さんはよく私に言っていた事がある!
『お前が、大人になって結婚相手を連れてきたら? よっぽどの事がない
限りはお前が選んだ相手を認めるだろうな! お前はオレの娘だ!
お前が選んだ相手ならオレはいつだって結婚を認めるよ。』
でも? お父さんは彼を認めてくれなかった。
彼が、“障害者”だからだ!
普通の生活をする事が難しい男性に私を幸せにできる訳がないと
父親は思ったのだろう。
父の考えも分かるが、私は彼との結婚を諦める気はない!
父が反対しても私は彼と一緒になる事を決めている。
既に彼の両親には私は会っていて......。
彼のお母さんからは“息子の事をよろしくねミユさん”と言われていた。
私は彼のお母さんの言葉が嬉しかった。
息子を母親から私にバトンを渡してくれたみたいで、信用してくれている
んだと感じたから!
・・・でも? どうしたら、私の父を説得できるのか?
*
『あれから1ヶ月! お父さんは何て言うかな?』
『大丈夫! 何度だって諦めないよ。俺はミユをお嫁さんいするまでは
どんな事があっても諦めない!』
『・・・一木、』
『泣くなよ! 今からまたご両親に会いに行くんだからさ。』
『うん!』
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




