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1.1 新しい人生が始まった

 体を起こし周りを確認すると、私がいる場所は小さな丘の上であることが分かった。丘に沿うように準用河川くらいの川が流れていた。川の付近にはぽつぽつと畑が耕されている。川の水を育てるのに使っているのだと思う。もしかしたら、私の地元みたいな気候で、ここはあまり雨が降らないとかもしれない。実際、今この肌に感じる感覚は私の地元の冬に感じるものと似ている。

 私がいるところから少し先にある、小さな平屋に行ってみた。多分これが神様の言っていた家だと思う。木で作られているけど、日本でみるものとは全然違う。日本の木以外にもいろんな種類があるのだなと思った。昔勉強して覚えたかすみかかったうえにどこかに流れていった記憶を手繰り寄せてみる。

 けど思い出せなかった。定期的に見直さないと忘れてしまうから仕方のないことだと思う。

 とりあえずいえることは、北欧とかの寒い地域にはえている木だということだ。ダークオークの木っていうものなのかもしれない。マインクラ〇トで見た木と似ているような気がする。

 入口はどこかと壁沿いを歩いていると、私が降り立った場所の反対側にドアがあった。「ご自由にお使いください」と書かれてある。見たことがない文字が読むことができる。なんだかとっても不思議な感覚だけど、これも神様がつけてくれた能力なのかもしれない。

 私がここにくる前に神様が言っていたことを思い出してみる。


「ゆっくりとしたいと言っていたので、とりあえず不老不死にしておきますね。あ、むこうの世界では不老不死の方はいますので、安心してください。あと他にも生活で使える便利な必要最低限の魔法は使えるようにしておきますね。あと言葉が理解できるようにもしておきます。なんでも思いのままにできるというのは、だんだんと飽きてくるものなので、必要最低限なのはご理解くださいね?」


 これが必要最低限か。と私は思った。必要最低限という感覚は神様と私で違っているのかもしれない。それも当然か。住んでいる世界がそもそも物理的に精神的に違うし。

 家があるのはありがたい。使えるものは使うようにしよう。そうやっていかないと右も左も分からない世界で、死ぬことがないにせよ、普通の生活というのはしていきたい。


 私は「ありがとうございます。大事に使わせていただきます」と神様に感謝を伝え、ドアを開けた。玄関には上がりかまちはなかった。ここは日本と神様の違いが出たみたい。神様も靴を脱がない国だったのだろう。

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