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第五話【階段】

  夢が繰り返されることで、俺は何か違うことに気がついた。それは、普通の夢ではないということだ。もし夢であれば、目覚めた後に意識を保ち、夢の中のすべてを覚えていることは不可能だ。


  しかし、竜になってから現れたこの「夢」は、それまでの無の境地とは違う。


  目の前に巨大な階段が現れ、竜の視覚をもってしても、階段は望めど尽きなくて頂上は果てしない暗闇へと続いていた。


光源が階段下の最初の石碑にあり、上を見上げると大きさの違う石碑が無数にある。


  俺はその石碑に向かって這い進む。石碑は白い色、表面は未知の素材でできた厚く滑らかなもので、俺の爪とぶつかるとカサカサと音を出した。


次に、階段の二段目に爪を伸ばそうとすると、ブラックホールのように透明な壁が立ちはだかり、それ以上、爪を動かすことができない。


  爪と空気の壁の間の圧力で大きな音がして、強い反力で骨に痛んだ。痛みがあまりにもリアルで、本当に夢の中にいるのではないかと疑ってしまった。


おそらく何か制限があって前に進めないのだろうと思い、今の動きを諦めた。


  視線を石碑に移すと、そこには理解できない文字が並んでいた。


見張ると、文字はどんどん消えていき、再編され、最後にはドラゴン語で、非常にきれいな字で書かれた文字が現れた。

  

  【すべての始まり】


「あなたは竜の正体に適応した、今から旅が始まる」


この言葉を長い間に見つめた後、物思いにふけり、数十秒経ってから目を開け、縦長の瞳に光がキラキラしていた。

  

  「そうだったのか………」


  今回、眠りにつく前に、すでに竜として狼を捕食し、三日間この世界に生まれ、行動から思考まで徐々に龍になっていったのだ。


  深い眠りについた後、初めて空にそびえる階段が現れ、目の前にこの白い石碑が現れた。


はっきり考えながら、突然に石碑の下にもう一行の文字が現れた。


「【普通】身体強化:あなたの体格は比類なき可能性と強化を得る」


俺はこの文字を長い間に見つめていた。俺が得られる?それはつまり、「ボーナス」がもらえるということ?


  しかし、この報酬はどこから来たのか、なぜ今まで出てこなかったのか?また、ノーマルだか?もっと品質の良いボーナスはあるか?


  俺は目を細めて、思っていたような喜ぶではなく、慎重に吟味し、なぜこのボーナスが来たのかを考えてみた。


  「しかし、そこに書かれているボーナスはどうやって手に入れればいいのだろうか?俺以外の生物や存在がここにいるのだろうか?」


周囲はまだ暗く静かで、誰も俺に答えなかった。


  それと、ボーナスを手に入れたとしてもどうやってこの空間から抜け出せばいいのか?  


  石碑は鏡のように明るく、自分の姿を映し出していましたが、自分の姿勢は変わらなく、体は大きく変わっていることに目を見張った。


  石碑に映った全身のうろこや皮膚は透明になり、俺はよりはっきりと見ようと近づいたが、石版は俺の心を知るかのように、その像は次第に大きくなっていった。


  映し出されたものはさらに透明になり、俺の体にある無数の血管までもが画像の中に見えてきた。


  "バン!"


  次の瞬間、石碑に書かれた文字が分散して無数の小さな光の点となり、次第に私の体を覆い、俺の意識は次第にぼやけていく。


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