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閑話【荒野象の狩り】

  アバドンはまだ熟睡している日。



  ヘアーズ盆地。


  ヘアーズ盆地は北の荒野の真ん中に位置しており、盆地の原因で季節を問わず非常に高温である。この地域で生存できる生物は非常に少なく、ほとんどが小さな洞窟に住む魔物で、大型の魔物は荒野象だけであるという。


  「レジーナさん、前だ」ブッシュの裏側、狩猟隊の隊長ケントは前方を指差してから、傍らの銀髪の女性に囁いた。


  前方の空き地には、体長十三メートルほどの巨大な魔物がいて、口の両側に二対の巨大な牙があり、牙は上に向かって曲がっていて、ブロンズのような色をする。足は非常に太くて強く、言い換えれば、蹴られさえすれば、巧みに魔力を使う戦士ではなければ重傷を負うことになる。


  (紹介)上位の職業は魔力を巧みに使うことができ、戦士の職業は魔力で体に魔力鎧を作らせ敵からの攻撃を防御することが得意である。


  「狩りのプロセスは?」


  レジーナは目の前の巨大な魔物を見て、ケントに尋ねた。


  「荒野象の通り道を待ち伏せして、彼が近づくのを待ってオークは彼の足を別々に攻撃するんだ」


  「しかし……通常、待ち伏せにはかなりの時間がかかって、なんか、荒野象はそれほど機敏ではない」


  ケントの目つきは少し躊躇していた。結局のところ、目の前の女性がそんなに長い間待ち伏せする根気があるかどうかはよくわからなかったのだ。


  「足か?」


  「アイスピアッシング」


  「パオ〜ン パオ〜ン」


  やはり、予想通り、傍の女性がいくつかの呪文を唱え、前の地面から無数の数メートルの氷の椎が現れて、荒野象の足は一瞬にして大量の氷の椎に貫かれ、血が地面に飛び散り、足の力を支えることができずに荒野象はあっという間に倒れてしまった。


  「さて、これで終わりかな?」


  「ウン……レジーナさん、しばらく待ってください」


  ケントの思考は横からの声で中断された。彼はしばらく考えた後、狩猟チームの戦士たちに命令をして、戦士たちと一緒に荒野象の処理に向かった。


  傍らの木に寄りかかるレジーナは目の前で荒野象を捌きながら叫んでいる獣人を見て、思わず「アバドンはこんな簡単な仕事も手伝う気がないのか」と思ってしまった。本当に怠け者だな、獣人たちは私に住む場所を与えてくれたことを考えると、これからどれだけ彼らを助けてあげられるか。


  「レジーナさん、もう終わった、部落に戻っていい」


  ケントは喘ぎながらレジーナの目の前に駆け寄って言った。かなり狼狽し、汗まみれで荒野象の死体を扱った時の血痕が固まっていたのだ。炎天下で、巨大な魔物の死体を処理するのは非常に時間と労力のかかる作業であって、体力で知られる獣人にとっても同じだ。


  「そう?戻ろう」

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