閑話【レジーナの心】
「な、レジーナ、死んだ後はどこに行くのか?」
「誰か知るか」
「俺は別の世界で死んだ後、この世界に転生したのだ。かつて人間だった…………」
地面に眠っている黒竜を見て、ある日、彼が言った言葉と落胆した表情を思い出した。
考えることがいかにおかしいか?あの時、知り合って数日しか経っていないのに、他の世界から転生してきたと言われた。こんな信じられないようなこと、常識には信じないでしょう?
でも……よく考えてみると、彼は赤竜しか使えない火の吐息を使えたし、体長も異常だし、性格も本に書いてある竜とは違っていたから、もしかしたら彼の言うように本当に死んだ後ここに転生したのかも?
竜の頭に手が触れて、すごく冷たい。そうだな、竜は一般的に体温調節のために魔力を使うというのも事実で、今まで彼から魔力を感じたことはなかった。
「ぷっ 」
ここまで考えていたら、彼との出会いの場面で、彼の緊張した表情、警戒している巨体が実におかしかった。彼はすぐに私への警戒をやめて、その代わりに「一緒に行こう」と誘われた。彼とはよく喧嘩をしたが、人と喧嘩をするのは初めてのことだ。
私は二十年間、どこまでも続くツンドラに囲まれた、あの冷たい城に滞在している。フェリ二ヤの王女として誰からも尊敬されていた私は、父と母の存在にもかかわらず、孤独を感じていた。
お前に出会ってから、私の心の中に未知の感情が生まれた、これは初めてのことだ。
このような生活がいつまで続くかはわからないが……これからも、もっと広い世界を見せてほしい……これは、お前が言ったことよ、アバドン





