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88話 アイテム①

 ユージが取り出したのは、スキル≪変化≫を付与するスクロールだった。ユージは自分にスキルを付与しようとしたが、踏み留まった。



「使わないの?」


「使い方、教え……ようか?」



 ななしの姉妹が心配してくれているが、ユージは答えない。その代わりにユージはリアにスキルスクロールを手渡した。



「何故、私に?」



 よく分からない様子のリアだったが、何か目論見があるのだろうと思ったのか、一応手には持っている。



「スキル≪変化≫は、対象を一定時間変化させる。例えば、魚に変身しても水に入って息が出来なかったらおかしいだろ?ということは、リアがスキル≪変化≫を使えば、もしかすると家から一定時間出ることが出来るようになるかもしれない。」


「でも、確実……じゃないですよね。それでも私が使って良いんですか?」


「スキルは見ることができなくても、使うことはできるんだから。使い道が今のところ他にないスキルだし、遠慮しなくて良いじゃないか。」



 リアはユージに感謝して、スキルスクロールを使う。スキルスクロールは溶けて消えた。リアは上手くスキルを入手できたのだろう。

 リアは何に変化するのか悩んでいたようだが、スキル≪変化≫というと、リアの体の周りに煙が生じた。

 リアはユージの知らない少女になっていた。リアの面影があるので、リアの昔の頃に変化したのだろう。


 ただ、ユージは失念していた。リアが今まで着ていた服は幽霊となったときに、体の一部と化した。ただ、変化した時にリアが想像したのは、昔のリア単体だった。どうやら服もセットで念じないとダメなようで、変化したリアは裸だった。

 ちょうどライムと同じくらいの年を想像していたようなので、ライムの服を貸した。


 ライムが少女に姿を変えたときと似たようなミスをしてしまったユージだった。


 リアは恐る恐る家の外へと向かって歩いていく。心配というのもあるのだろうが、きっと当分持つことを忘れていた体の感覚を取り戻すのに大変なのだろう。

 リアはいつも平行移動で動いていた。いつも浮いていた。そんなリアが足を久し振りに持ったとしたら、とても歩きにくいだろう。

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