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74話 リアとお米

リア回です

 リアはライムがユージ達に付いていってしまってから、ある大事なことに気がついた。



 ()()()()()()()()()()()()()()のだ。



 ユージが家の近くの森を開拓して作った田に稲が植えてある。今まではユージが居ないときでも、ななしの姉妹や、ライムかツキがいたため、誰かに頼んで管理をやってもらっていた。植えてからあまり長い間家にいないことがあまりなかったため、忘れてしまっていてもユージがやってくれていた。ピィなら案外ちゃんとやってくれそうだが、ユージ達の誘いを断ってからというもの、一向に家にやってこない。そして、それ以外にリアと面識のある人物はいなかった。


 リアはユージが用意してくれた娯楽があるので飽きはしない。特にリアは最近、知恵の輪にはまっている。一通り遊んだ後でも案外、最初の方に解いたものは忘れてしまっているから、飽きが来ることなく、一日中遊んでいられる。

 ユージにユージ王第三弾のカード案の作成も頼まれているので、それもこなしている。時間はたっぷりとあるから、試行錯誤して今までにないカードの効果や、適切なバランス調整をしていた。



 そんな暇でありながらも、充実していた日々を過ごしていたリアだったが、最近、雨が降っていないと思った時に、リアは稲の事を思い出す。



「あぁ……どうしましょうか……」



 森の中にある川から直接、水を田に入れている仕組みなのだが、入りすぎないように人力で開閉するようにしていた。

 リアは外に出ることができないことを歯痒く思う。雨が降ってくれれば多少はどうにかなるのだろうが、雨すらも降らない。リアはユージが一人でいるときのつまらないだろうと、たくさんの本を買って来てくれていた。そのときに、稲の育て方を知ったのだが、そもそもそんなものを知っていても教えてあげることくらいしかできない。


 リアは一人では何も出来ない事に気がついた。知恵の輪だってユージに作って貰ったものだし、カードも印刷スキルを持っていないリアには作成することが出来ない。稲だって誰かに頼まなければならない。

 リアは自分の不甲斐なさを痛感し、こち団に必要ない存在なのではないかと考え始めた。ただ、こち団の家はここだし、リアはこの家から出ることができない。リアはただただ、稲が枯れてしまわないことを祈ることしか出来ないのだった。

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