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70話 天使

 ユージは手で服を払って汚れを落とす。ユージの足元には先程まで飛んでいた天使の姿があった。

 天使は死んではいない。瀕死の状態ではあるが、ユージが殺すのを躊躇っているため生き永らえている。天使達はかなり強かった。いつぞやのインフェルノ団が全勢力を挙げたとしても、直ぐにインフェルノ団は全滅するだろう。そのぐらい強かった。ただ、ユージの方がステータスが高かったため、最後に天使達が協力してユージを狙ってきた事を除けば、特に何事もなく倒せた。

 ユージはスキル≪自己治癒≫を持っていて、簡単に回復できてしまうため、無傷か死ぬかのどちらかなのだ。



「それで、どうするか……」


「ナナちゃん、シノちゃん。辛いかもしれないから嫌ならここで待っていても良いの。私は、それかユージは手掛かりがないか探してみるの。」


「大丈夫!」


「心配、してくれて……ありがとう。」



 無理そうな感じはしなかったので、ユージは皆を連れてななしの姉妹の故郷へと向かった。ただ、そこには役に立ちそうな痕跡はなかった。きっと天使達が廃棄したのだろう。そのせいで、ななしの姉妹の故郷の人が死んでしまったのか、それとも何処かに身を潜めているのか分からない。

 ユージ達は馬車の所まで戻ることにした。ななしの姉妹にもしかしたらいるかもしれないところを教えてもらって、虱潰に探していくつもりだ。このままななしの姉妹に寂しい思いをさせるわけにはいかない。馬車に揺られている間、ユージはツキに天使について聞いてみた。



「この世界には、3つの発達した生物が存在していると考えられているの。私達魔族、そしてユージのような人間、そして先程の天使の3つなの。ななしの姉妹のように白い人達、魔物、それから魔力、気力を持っていない動物の3つが知能を持たない生物と言われているの。これが現在、私達の世界の最も信じられている生物区分なの。」


「私~ちの~あるよね~?」


「私達もあるよ!ね?」


「うん、あるはず……!」



 確かにななしの姉妹にもライムにも、動物はこのパーティーにはいないけど、知能は持っているし、幽霊のリアだって知能はあるのだ。まあ、リアは死んじゃってるから生物ではないんだけど。そんなリアでさえ知能があるのだ。寧ろ、魔族であるツキよりもゲームが強いところを見ると、ツキよりも賢い。ななしの姉妹もツキより強いし。(これってツキが弱いからかな)



「だから私は、この3・3の生物説と呼ばれるこの考えじゃなくて、7の生物説を支持しているの。この考えを信じている人は少ないの。これは生物は知能を持っていて、魔族、人間、天使、白い人、魔物・動物、植物、その他、の7つに分ける考え方なの。その他っていうのは、例えばイキョーとかが良い例なの。」



 ユージもその考えに賛成だった。そしてユージ達は一番ななしの姉妹が、心当たりのある場所へとやって来た。

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