65話 ななしの姉妹の職業③
ユージの職業がバレるのは早かった。ピィが近くで動き回っていればユージが気づく事はないのだ。ただ、ユージの職業を見たピィは、見たことのない職業に驚きを隠せなかった。ロリコンなんて職業は今まで誰もいなかったのだ。勿論、この世界にもロリコンはいるのだが、ロリコンなんて言葉がこの世界に存在しない。ピィはななしの姉妹やリア、ツキやライムにこの事を話すべきか少し悩んだが、ピィが見ることが出来なかったといわれるのは癪だったので話すことにした。
「ユージに~問い詰めれば~いいんじゃな~い?」
「じゃあ聞いてみるの。」
そういって元気よくユージの所へ駆け出していったツキだったが、暫くすると、がっかりした顔で帰って来た。ユージは職業がバレた事を嫌がっているようだったが、少ししてツキに、
「ロリコンという職業は、か弱い(はずの)非力な(幼い)人達を守ってやる職業だ。」
と、具体性が全くない回答をされたのだ。それから彼女達は誰がユージの職業の具体的な部分をどれだけ聞き出せるか勝負をすることになった。ツキは行ってしまったので終わりだ。ピィが行って脅してみるも、脅し返されてなんの情報も得られなかった。ライムやななしの姉妹はユージの好きなようにさせてあげたが、やっぱり具体性のない情報ばかり手に入った。リアが行くと、ユージはピィ達が職業の事を知っていて少し困っていると相談し始めた。リアは色々と質問をしながら聞いてあげていた。やがて、帰って来たリアは勝ち誇った顔でこちらを見てきた。どうやら、話を聞いてあげながら、職業ロリコンについて遠回しに聞いていたのだろう。ただ、それはユージの罠だった。嘘を教えたのだ。何せ、職業の話は彼女達に話すべきではないし、職業ボーナスはユージも知らないのだ。ただ、ここまで聞かれたからにはユージが嘘をついてやり過ごすしかなかったのだ。
その後、嘘だと知った彼女達がユージと少し距離をおいたので、ロリコンのユージにはきつい仕返しとなった。




